今日は寒風の中、避難訓練を行いました。
今月の17日は阪神大震災から17年目を迎える日でした。
また 再来月には東日本大震災から1年を迎えます。
いまだ行方不明者が多数おり、また、仮設住宅での不自由な生活が続く方も大勢いらっしゃいます。
「いざという時」に 子どもたちが 「避難という動作」 をとれるよう
これからも訓練を継続していきます。
今日は地震を想定した避難訓練でした。
松山市消防局のご指導とお力添えを得て
起震車(きしんしゃ)をグランドに入れていただきました。
今日の訓練の流れは
1 訓練開始(地震発生の園内放送)
2 防御の姿勢
3 避難指示
4 避難開始
5 点呼
6 津波警報発令の確認
という、一連の流れをタイム計測しながら実施しました。
ふだん明るく楽しく子どもたちを引率する先生たちも
今日ばかりは真剣な表情で子どもたちを誘導します。
避難だけでなく、全園児の点呼まで4分ほどで完了できました。
但し、子どもたちには常々このように話していきたいと思っています。
「本当に地震が起こったら 床が揺れ 建物が揺れ 歩けなくなります。
揺れているのが終わっても 本当に怖くて心臓がドキドキします。
こうやって練習していることも 本当に地震が起こったらできないかも知れません。
だから お約束しましょう。
もし本当に地震が起こったら
おしゃべりをやめて 先生を見ましょう。
先生のお話を聞きましょう。
そして みんなで力を合わせて ここ(プレイコート)に集まろう。」
と。
また 松山消防局の方からは 園内における避難時だけでなく
家族と一緒に外出しているときに注意した方がいいことについても
具体的なアドバイスを頂きました。
・建物からむやみに飛び出さない
・頭を守る防御の姿勢を欠かさない
・がけ(斜面)に近づかない
・自動販売機など倒れやすい物に近づかない
こういったことは随時書き留め、実際の避難時に役立てたいと思います。
さて 避難訓練後に 年長さんたちの 「起震車体験」 の時間です。
避難中は真剣な表情で必死に訓練に取り組んでいた子どもたちも
大きな 「起震車」 に興味深々です。
「怖かった...」 と言う子どももいたのですが
揺れの怖さよりも興味が勝ってしまって
なにかのアトラクションのように思う一幕もあり 少々複雑な気持ちでした。
でも 「防災意識を高めるスタートラインは これでいい」 とも思いました。
今回は安全優先のため 「座った姿勢」 で揺れを体験しましたが
次回は少し危なくても 「中腰の姿勢」 から揺れを体験して
「大きく揺れたら 立ってはいられないぞ」 ということを経験した方が
ゆくゆく 子どもたちのためになると思いました。
そして最後に お世話になった消防局のスタッフの方々に
「感謝のメダル」 を贈って訓練終了となりました。
松山消防局のスタッフの皆さん
子どもたちの訓練のために
大変貴重な時間を割いて下さって 本当に有り難うございました。
こういった継続的な訓練は 「いざという時」の安心材料になってくれ
迷わず素早く行動する指針になってくれると思います。
これからも どうぞよろしくお願いします。