きつけ塾 いちき

「きもの」の袖に手を通す時に、「ときめき」を感じる日本の女性たち。
この「胸の高まり」は、いったい何なのでしょうか。

舞台裏に、「時代考証」と「針と糸」は欠かせない

2013-05-04 22:33:19 | 衣裳方
時代考証が必要な舞台裏の着付け
私たちは、普段着・正装(振袖・附下・訪問着など)・花嫁衣裳・時代風俗衣裳などの着付け教室を開いています。
もう一つのジャンルは「日本舞踊の着付け」です。
「もう一つのジャンル」として分けるのは、一般の着付けと舞踊の着付けは基本的に違うからです。
平安時代の衣裳から鎌倉時代、江戸時代にいたるまで、その衣裳の着付けも異なるし、舞踊の内容によって帯結びも、帯の位置や種類も違ってくるわけで、時代考証が必要なのです。
そして、江戸と上方など…地域の違いによる着付けの違いを理解できないと、舞台裏の着付けが出来ない場合があります。

能衣裳や歌舞伎衣裳でも針と糸が…
一般のきものの着付けで、針と糸で衣裳を固定することなどはありませんが、これが日本舞踊の着付けになると様子が一変します。
きものが崩れてもいい演目もありますが、激しく動く舞踊の衣裳は、糸で留めないとどんどん崩れていきます。
蛇の化身になって川を渡る「日高川」という踊りでは、裾引きの重たい衣裳で舞台を泳ぐ振付があって、衣裳が崩れないための対策が必要になってくるわけです。
また、踊り手と衣裳の寸法が異なったり、男舞いなのに身八つ口の開いた衣裳が来たりしたら、その場で手直しをしていかないと形が悪くなります。
ですから、舞台裏では「針と糸」がなくてはならないものなのです。
これは、能衣裳や歌舞伎衣裳でも同じなのです。

 
 

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