きつけ塾 いちき

「きもの」の袖に手を通す時に、「ときめき」を感じる日本の女性たち。
この「胸の高まり」は、いったい何なのでしょうか。

北斎のおもしろ歴史漫画 18

2016-10-16 07:58:01 | 北斎漫画

弓師(楊弓師)


 上の漫画は、北斎漫画に出てくる「和弓と矢を作る」職人さんです。
 右は北斎漫画ではありませんが、「楊弓師」という…室内で小さい的を射る為の弓矢を作る職人を言います。

 仕事の内容で、衣裳の着方の違いが変わるのがよくわかります。
 北斎漫画の左の職人が左手で持っている道具は、竹を真っすぐにするもので、釣り竹竿を伸ばす時にも使います。(現在の釣人で、昔の竹竿を持っている方は皆無ですが…)
 
 宮崎県都城市は、全国でも有名な和弓の生産地で、弓の全国大会が行なわれるほど弓道が盛んです。
 




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北斎のおもしろ歴史漫画 17

2016-10-15 00:31:55 | 北斎漫画

岩茸取り
 収穫量が少なく、日本料理で使われる珍味の「岩茸(イワタケ)取り」の場面です。
 北斎が見て描いたのでしょうか。まさかね…



 産地は主に岩手地方、上高地、関東の秩父地方や愛媛県、鹿児島、宮崎地方、四国山地などが有名です。

 手拭いで頭を覆い、髪は笄でまとめ、荷を背負う紬のきものは、背当て布で肩の部分を厚くして、袖は筒袖で仕事のしやすい出で立ちです。

 「ワラ・麻などで編んだ紐」か「山のカズラで作った紐」なのか、竹籠の中に身体を入れ込んで、下をのぞくと眼もくらむような千尋の谷底…命がけの仕事です。





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北斎のおもしろ歴史漫画 16

2016-10-13 00:26:54 | 北斎漫画

籠師

繊維が細く粘りがある…「真竹」が素材です
 現在でも作られている「籠(かご)」。左の北斎漫画は「籠師」のようすを描いたものです。
 籠を作るのに使う竹は、繊維が細く粘りのある「真竹」が一般的な素材です。(右の写真)
 竹籠の種類は非常にたくさんあって、用途の広さを伺わせます。
 現代は、人工の素材に押されてきていますが、一方で竹がもつ表情の素朴さと、精緻な竹組みの見事さから、用途も多様になってきているようです。
 北斎漫画の職人さんは相変わらずで、肌着などは身につけていません。

年に1、2個は手元に置いておきたいものが…廣島氏

 籠師を語るとき、宮崎県人としては故人となられた、全国的に有名で、廣島一夫さんが思い出されます。
 宮崎県日之影町の竹細工師、「現代の名工」でもあった、故「廣島一夫さん」は、「完璧なものは作れない、ただ、年に1、2個は手元に置いておきたいものができます。」と籠師としての技の深さを語っていました。





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北斎のおもしろ歴史漫画 14

2016-10-07 23:42:00 | 北斎漫画
畳師
 現代では機械化が進み、畳の造作も機械任せで、量産が出来ますが、近年まで、この漫画のような畳職人の仕事ぶりが見れました。でもこの職人さん、やっぱり裸同然ですね…。
 もしかすると、今でも手作りの職人さんがいるかもしれませんね。

履き物を脱いで上がる文化
 畳表の材料(イグサ)の産地は、熊本県の八代が有名です。
 ところで、畳の縁(ヘリ)は、厳格に決まりがあり、現代のように自由に選べませんでした。
 「履き物を脱いで座敷に上がる」という考え方は、古来の宗教観と、「畳の文化」を抜きには考えられないことです。後日また詳しく語りたいと思います。
 本来は、たためるからタタミ(ゴザの事)…高貴な方が座るための御座だからゴザ(タタミの事…わかりますか?
 つまり、「畳」と「茣蓙」は、語意が逆転した言葉なのだ、というのです。





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北斎のおもしろ歴史漫画 13

2016-10-04 23:48:10 | 北斎漫画

桶師
 下の漫画は両方とも葛飾北斎の描いた「桶師」です。
 木桶の職人の作る桶は、お風呂用の手桶から、棺桶、湯船の桶、味噌や醤油を仕込む大きな桶まで、江戸時代の用途はかなり広かったと言えます。

銘酒を作り続ける木桶
 現代でも、木桶の職人さんは極端に少なくなっていますが、大切な技術として現存しています。
 酒の仕込みの樽(木桶)は、明治時代のものがいまでも活躍しており、銘酒を作り続けています。
 職人の衣裳はやっぱり裸同然ですね。






 

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北斎のおもしろ歴史漫画 12

2016-10-03 09:33:39 | 北斎漫画

大工


 飛鳥時代に朝鮮半島の技術を取り入れて法隆寺を建立…日本の建築文化の始まりです。

 やがて平安時代には、木を造作する職を「右官」、土を扱う職を「左官」と言うようになります。
 「官」…つまり官職だったわけです。

 現代では、「左官」と言う言葉だけが残っています。

 「大工」と言う言葉が出てくるのは、江戸時代で、その種類もさまざまです。

 「宮大工」「家屋大工」「数寄屋大工」「船大工」「建具大工」「家具大工」「型枠大工」「造作大工(たたき大工)」などがその例です。





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北斎のおもしろ歴史漫画 11

2016-10-02 20:24:18 | 北斎漫画

「米屋」です。



 上の漫画は「米屋」です。

 キセルをくわえながら米搗き(精米)をしている男性は、フンドシに袖無しの上っ張りだけの出で立ち。
 米を測っている人の服装は、フンドシに前掛けをしているだけです。

 葛飾北斎の漫画を見ると、特に江戸時代の後期(1700年代後半~1800年代前半)の職人や農漁民を見る限り、衣裳(布地)が高価で、裸同然の生活であるという事がわかります。

 現在の生活感で考えると、生きるための順位は、「食」が一番と考えがちです。

 しかし、この頃までの貴重なものは、まさに「衣」「食」「住」の順番だったのです。





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北斎のおもしろ歴史漫画 10

2016-10-02 01:50:53 | 北斎漫画

鍛冶屋

手も足も使って…
 漫画は、街の鍛冶屋さんです。
 鋤鍬師」
ともいうんではないかと思います。
 農機具はもちろん、何でも作っていました。

 右側の職人さんは、手だけではなく、足でも鞴(ふいご)を扱っています。身体全体をつかって仕事をする…熟練の仕事師…。
 鞴(ふいご)は、鉄をアメのように柔らかくするために、火の温度を高める空気を送り込む器具で、漫画の鞴は「箱鞴(はこふいご)」といいます。

タタラを踏む…の語源
 刀鍛冶の製鉄は、足で踏んで空気を送る、大きな蹈鞴(たたら)と言う器具を使いました。
 悔しがる時に「タタラを踏む」と言いますが、それはこの蹈鞴を踏むさまが、まるで悔しがって足で地面を踏むのに似ていることから言われだしたものです。

 それにしてもこの職人さんたち裸で…鉄を打つ真っ赤な火の粉が熱くないのでしょうか。





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北斎のおもしろ歴史漫画 9

2016-09-30 16:11:51 | 北斎漫画

ガラス職人

 これは「ガラス職人」の漫画です。

世界に影響を与えた日本の文化
 ガラスと言えば、…歴史的に有名なフランスのガラス工芸家「ガレ」が葛飾北斎の浮世絵に感動し、ガレ自身の作家活動に大きな影響を与えたことは有名な話です。
 北斎の作品に影響を受けた世界的な芸術家には、「オランダの画家…ゴッホ」や、「フランスの画家…モネ」がいます。
 ゴッホなどにいたっては耳を切った自画像」や「タンギー爺さんの肖像の背景に芸者の浮世絵などを描き、日本の絵画文化に対する傾倒ぶりを伺わせます。
 また、モネは、北斎の絵画をパクッたと揶揄されほどの日本通ですし影響を受けているようです。鎖国の中でつちかわれた、香り高く混じりっ気のない日本文化の気高さは、海外の芸術家がじつによく理解していた訳です。
 海外での「和食の流行」を取り上げるまでもなく、日本文化の高い評価が、海外からの逆輸入であることに悲しい気がするのは私だけでしょうか。  話がかなり逸れてしまいました。





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北斎のおもしろ歴史漫画 8

2016-09-29 01:29:05 | 北斎漫画

漁師

  

















上は、江戸時代の漁師の北斎漫画です。
漁業を職業にしている人を指して「漁師」と言いますが、川魚を専業とするのは、川漁師と言います。
四方を海に囲まれているわが国では、その歴史は古く、遺跡の「貝塚」などにそのさかんな漁の姿を想像することができます。

アワビや海草など、あまり海域から動けないものと、カツオやブリ、イワシなどの回遊魚などは、漁業権や税金(運上金)も区別されたりしていたようです。

ところで、右の写真は数年前に着付けた、「浦島」という日本舞踊の衣裳姿です。…玉手箱を開けると…煙が出ると同時に白髪の老人になり…瞬間的に衣裳も、赤から白に変わる…という仕掛け…も見どころの舞踊です。こういう早変りの着付けを「ぶっかえり」と言います。
北斎漫画も浦島も、「腰蓑(こしみの)」を付けています。
でも、夢を売る日本舞踊と、北斎漫画の漁師の衣裳には、かなりのギャップがあって面白いですね。









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