KIMISTEVA@DEEP

新たな「現実」を構成するサブカルチャー研究者kimistevaのブログ

訪問販売考

2008-05-03 20:59:36 | ニュースと政治
先日、我が家で生じた「コール・トゥ・○ブ」事件も、(たぶん)ついに一段落を迎えた。
父が相手方にわたした、実印入り契約書類が、「失礼をいたしました云々」という添書とともに返送されてきたらしい。

ようやく、一安心です(汗)

今回の一件で、いわゆる「光りもの」(光通信系)のことに詳しくなったことや、
父が電話アポイントメントや訪問販売に対して、少し懐疑的な姿勢を見せるようになってくれたことは本当に収穫だった。
いろいろ気をもんだけれど、まあ、良い勉強になったかな、という感じ。

今回、インターネットや本で、「光りもの」被害の情報を中心に、
マルチまがい商法やねずみ講を含む、さまざまな悪質商法スレスレの販売法について調べた。
その結果、わかったことは数かぎりなくあるけれど、重要なことは以下の一点だと思う。


「訪問販売」という販売法においては、訪問販売員(電話アポ要員含む)への人件費が莫大にかかる。
なので、
「訪問販売」で売られる商品が、一般商店で売られる商品に比べて安いことは、絶対にありえない。


ほんの少しでも経済学がわかる人なら(高校公民程度でも)、さまざまな経費の中で「人件費」がもっとも負担の多い経費であることは、わかるはず。

そうでなければ、こんなにも企業が莫大な負担を背負ってオートメーション化を進めている説明がつかない。
どうして防犯上のリスクを背負ってまで、無人レジを導入するのか説明がつかない。


というわけで、訪問販売員の「お得です」は絶対にウソ!


高額であることを覚悟しつつ、それに対する見返りを確実に期待できるケースに限り、訪問販売というのは利用価値があるのではないでしょうか。
・・・そして、そんなケースになりうるのは、ただ一つだけだとわたしは思う。
それは、
ようするに、昔ながらの個人事業者(=営業も事業も全部個人でやっている)同士がほそぼそと小さく、自分たちの小さなコネクションを利用して商売を行っている場合のみ!

大企業なんて、そもそも「営業」と「保守・メンテナンス」が、別の人間の仕事なんだから、「営業」にいくら良い顔したって、余計につけこまれるだけで、まったく利益はないと思われます。


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