気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

台湾6都市周遊の旅 その①(台中・日月潭)

2011-12-30 12:49:36 | ツアー旅行

2011年10月19日(水)今日は、妻と二人で台湾6都市周遊5日間のツアー旅行に出発する日である。 近所の方にJR熊取駅まで送ってもらって、関西空港に向かって行く。 ツアー旅行の集合時間は15時15分である。 関西空港に集合すると、すぐに搭乗手続きを行い、待ち時間を空港内でゆっくりと過ごした後、予定時間通りに出発のアナウンスが聞こえ、航空機に乗り込んで行く。

17時15分私たちを乗せた、ジエットスター・アジア・エアーウエイズは、定刻に関西空港を出航し台湾台北空港に向かって行く。

機内に荷物などの積み込み作業をする出発間際の関西空港

この航空機の客席は満席で座席も狭く窮屈で、体の大きな人は大変である。 機内食やアルコールのサービスはなく、全て有料であった。 

関西空港から夕陽の赤い日差しを受けながら台湾台北空港へ向かって行く。

 航空機は予定時間通りに台湾台北空港に着陸する。 関西空港からの飛行時間は2時間40分である。

台北空港に到着すると、空港出口にツアー参加者全員が集合、現地ガイドから旅行日程等の説明を受ける。 同じバスで同行するツアー参加者は36名である。  点呼や説明が終わると専用バスで15分程行った所にある台湾料理店に案内してくれる。

台湾料理も中華料理であるが昨年上海を訪れた時の中華料理よりもあっさりした感じがする。 紹興酒も少し飲んでみた。こちらはやはり本場中国の方が、飲み終えた後の味がさわやかであったように感じる。

台北市内で夕食をすました後、私たちを乗せた専用バスは、高速道路を走行して160km先にある台中市内のホテルに向かって行く。

午後10時過ぎのホテルに到着した後は、ガイドのリンさんから翌日のスケジュールについてなどの連絡事項があり、その後、それぞれに指定された部屋に向かって行く。

 10月20日(木)台湾で過ごした初めての朝、6時30分に起床、7時からは2階レストランで朝食(バイキング料理)で朝食を摂る。 朝食を摂ってホテルの外に出てみると空は晴れ渡り旅行日和となっている。  湿度も少なく気温的にも過ごしやすい朝である。 ホテルから道路に出てみると100m程先にコンビニ(セブンイレブン)が見えている。 買い物したいものが少しあって、行って見ると、食べ物以外は、日本のコンビニとほとんど変わらない。

ホテルに戻って出発の準備をした後、8時30分に待っていた専用バスでホテルを出発する。

翌朝の台中市内のホテル前に停車しているツアーバス

バスに掲載されていたツアー

台中市内のホテルを出発し、初めて見る台中市内の様子が観光バスの車窓から見えている。 近代的な建物も多く、街中は清潔な感じがする。 道路の端側は小型バイクが多く、通勤途中なのかヘルメットをかぶった若者たちのバイクが数列に並んで通過して行く。

バスの車窓からの朝の台中市内の様子

台湾の正式名称は中華民国である。 台湾本島は中国大陸の福建省から約150km先の東の海上に位置し、沖縄県のある琉球諸島からは600kmの距離にある。 台湾本島は南北394km、東西の最大幅144km、面積は約36000K㎡で日本の九州程の広さである。 人口は約2300万人、首都は台北市で人口260万人で、台湾最大の都市圏である。 台湾初日に宿泊した台中市は、人口260万人、台湾第三の都市で、 台湾中西部に広がる台中盆地に位置し、周囲は山地に囲まれている。 年間を通じての平気温は23℃の温暖な気候で、雨も少なく、緑も多いことから台湾では最も住みやすい都市といわれている。

バスの車窓からの朝の台中市内の様子、小型バイクも多く、青信号になると一斉に走り出す。

台中市のホテルを出発して20分ほどで、同じ市内にあり、日本と縁の深いは寶覚寺に到着する。

戦前台湾でなくなった日本人居留者の遺骨が納められている台中市内にある寶覚寺。

寶覚寺は1928年に創建されたお釈迦さまを本尊に祀った古刹で、本堂は建物の保護のために、大きな屋根のある建造物で覆われている。 境内には、台湾第2の高さ30mを誇る弥勒大仏像が鎮座している。

正門から屋根つきの建造物にすっぽりと覆われた本堂を観る

建物保護のためにすっぽりと覆われた本堂、入り口には神の使いとしての2頭の像が配置されいる。

満面の微笑みを浮かべ私たちを迎え入れてくれる大きな布袋様、高さが薬30mもある大きな像である。

寶覚寺境内には、戦時中に亡くなった台湾出身日本軍人の3万3千人の霊が、「平和平魂観音亭」で祀られ、「霊安故郷」と刻まれた慰霊碑(左)が立てられている。

台中市内の寶覚寺を見学した後、高速道路の3号線に入って行く。 片側2車線の立派な高速道路で大変良く整備されている。

私たちを乗せたバスは、高速道路を軽快に走り続けている。 バスの車窓からは、日本とは異なる南国情緒豊かで、広々とした田園風景が広がっている。 走行方向の左側は、幾重にも重なる山稜がが霞んで見えている。 右側は山一つない広々とし、都市や田園風景など走行する度に景色を変えている。 都市の工業化もかなり進んでいるようで、台湾の今日の繁栄を見る思いがしてくる。 

私たちを乗せたバスは、やがて高速3ご号線から6号線の日月潭方面へ向かって行く。 山が近くなり、バナナなどを栽培する果樹園が多くなってくる。

バスは高速道から一般道へと入り、どんどんと高度をあげて行くと、突然車窓が広がり、満面に湖水を湛えた日月潭(にちげつたん)の美しい景観が見えてくる。

 日月譚は台湾中央部に位置する台湾最大の湖であり、台湾で最も秀麗な高山湖である。 海抜760m、面積100k㎡、周囲37km。湖の北側が太陽の日輪、南側が三日月の形をしていることから名前がついたといわれている。 風光明媚な日月譚は国立風景区に指定されている。 特に日月譚から見る夕日は美しいといわれ、秋の名月は双譚秋月と呼ばれ、台湾八景のひとつに数えられている。 湖畔には文武廟や玄奨寺などの見どころがあって、台湾を代表する観光名所の一つとして知られている。

日月潭(にちげつたん)の案内図

日月潭にある文武廟の入り口門(廟門)

文武廟は1938年に建立、1975年に再建された台湾最大級の中国宮殿で、内外の人々に親しまれた廟でもある。 

日月潭展望側から文武廟を望む

門の後方には大きな獅子が見えている。 左側の獅子は門に隠れて見えないが、左右に分かれて巨大な獅子が控え、廟を悪魔から護っている。

文武廟は斜面に建立され、湖に近く、下の段に位置する建物が拝殿、中間に位置する建物が武聖殿、後方の建物が大成殿(孔子廟)の三段に構成されて造られている。

廟前の広場には、左右二つの朱色で造られた獅子が悪魔を追い払うように造られている。

廟門から文武廟拝殿を観る

文武廟(ぶんぶびょう)は、日月譚の北部湖畔に位置し、日月譚観光の名所になっている。  廟門をくぐると広い境内があって、階段の上には堂々として鮮やかな色彩の文武廟の建築物が、威厳を発揮するように建てられている。 

「武聖殿」の額が掲げられた中殿(武廟)

文武廟には孔子、文昌帝君(学問の神様)、関聖帝君(関羽、戦の神様)やその他の神様を一堂に集め、文武両道の神様を祀っていることから 「文武廟」 と名付けられている。

 黄金食の華麗な線香立てと見事な赤い彫刻をほどこした拝殿

入り口にある文武廟の額と、その上には細かい細工の彫刻物が色鮮やかに並べられている。

天井には見事な一刀彫の細かい仏像が一面に飾られている。

獅子と龍などが彫られた細かい彫刻物の柱、文武廟で特に有名なものにあげられている。

文武廟の額のある壁面には勇猛な武将のレリーフが嵌められている

勇猛な武将を描いた細かいレリーフの壁面

文武廟より廟門と日月潭を望む

 拝殿側面にある通路から中間に位置する武聖殿の景観

拝殿の側面の通路を上り、武聖殿の横の通路から拝殿の建物を望む。どの建物も色鮮やかな色彩と彫刻が施されている。

色鮮やかできらびやかな細工や彫刻がほどこされた拝殿の屋根とひさしの部分

拝殿の裏側の部分

 

武聖殿の朱色の柱と色彩豊かなきらびやかな建物

壁一面に三国志などで活躍した勇猛な武将たちの活躍する姿を描いたレリーフが飾られている。

大成殿前にある九頭の龍の彫刻 

大成殿の三階ある展望台、文武廟の美しい屋根と日月譚の景色が一望できる。

日月譚は、山々が輪のように囲み、湖面に映し出される美しさは格別といわれる。また、朝陽と夕陽の美しさや、やわらかい月の美しさも格別な味わいがあると伝えられている。

 周囲を山に囲まれた日月譚と文武廟の屋根、湖面を行き交う観光船が漂い情緒を一層高めている。

孔子像の前で流暢な日本語で説明する台湾ガイドのリンさん。 見識が深く豊富な知識には驚かされる。 

孔子=(紀元前551年~479年)儒教の創始者、諸国を歩き道を説く。 晩年は故郷に帰り、弟子を教育、仁を理想とし、礼を説き、後世歴代王朝より尊ばれ、数々の尊称が与えられた。 孔子と弟子たちの言行録が書物にまとめられ、論語として発刊され、多くの人々に大きな影響を与えた。

武聖殿の中段に祀られている関羽と岳飛(見えている像)の祭壇前でりんさんの説明を聞く人達

岳飛(1103年~1141年)は三国時代の南宋の武将(関羽より少し年代が下がる)。無実の罪を着せられ、誅殺されるが、無実が分かり救国の英雄として長期にわたり称えられる。

関羽( ~219年)=三国時代の武将。張飛と共に蜀の皇帝劉備につかえ、赤壁の戦いなどで功があったが、呉との戦いで戦死する。

美しい色彩を放つ仏像の彫刻物が飾られたドーム状の天井 。

三国時代の武将関羽は、蜀の皇帝劉備につかえるが、人並み外れた武勇や義理を重んじる人物として多くの人達から親しまれている。

敵の曹操や同時代の人達から称賛され、今なお中国本土や香港などでも人気の高い神様として祀られている。

線香立てからから廟門、日月譚を望む

 日月譚と文武廟、台湾を代表する観光地で、見ごたえも十分であるが、ツアーでは限られた時間内での観光である。

もっとゆっくりと観光したいとの思いを強く残しながら、専用バスに乗り込み、日月譚を後にして次の目的地に向かって行く。

時間もお昼前になっていて、バスで15分ほど行った所にあるレストランと、黒たん(黒くて堅い家具など使われ珍重される木材)の加工製品を販売する店に到着する。 昼食の台湾中部の田舎料理を摂ったあと、ショッピングを楽しむ。 私は黒たんの靴べらやお箸などを購入する。

昼食後は次の目的地である台湾南部の中心都市で、水の都として発展する高雄方面に、私たちを乗せたバスは走行して行く。

専用バスは一般道から高速道路6に入り、しばらく走行した後、高速3号線に入り、高雄方面に向かって行く。

軽快に走行しているバスの車窓からは、緑豊かな嘉南平野が広がり、台湾の美しい農村風景を見せている。 

高雄は台湾最大の工業都市で、昔も今も港を中心にした街で、アジア有数のコンテナ港として重要な位置を占めている街である。

専用バスは高速道路のサービスエリアに入って行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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1 コメント

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いじめ反対 (善野)
2011-12-30 13:10:17
関西汽船南港乗船券販売所・関汽交通社

連合・サービス連合傘下の労働組合

関汽交通社社員さんへ

いじめ行為、嫌がらせ行為やめてください

全国で有名になるまでがんばるぞ!

関西汽船南港乗船券販売所・関汽交通社

2004年に自殺した熊本県警巡査・山田真徳さん(当時22歳)の両親が、自殺は県警でのいじめが原因として県に約6960万円の損害賠償を求めた訴訟で、県は28日、いじめ行為を認定し200万円の支払いを被告側に命じた1審判決を支持した福岡高裁判決について、上告を断念した。


 高裁判決によると、山田さんは02年1月に県警の剣道特練部の部員となり、04年5月に機動隊の寮で自殺した。県側は「いじめはなかった」と主張したが、判決は「山田さんを長期間孤立させていたことは、部関係者らの証言で明らか」などとして、いじめを認定した。

関西汽船南港乗船券販売所・関汽交通社
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