気ままな旅

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中国(水郷の風情が漂う古街・朱家角)江南4都市を巡る旅-⑤

2010-02-21 13:41:48 | ツアー旅行
 2010年1月24日(日) 「中国上海と江南4都市巡りの旅」ツアー旅行も、22日に関西空港を出発。上海・無錫と旅を続け、今日は、午前中に蘇州市内にあり、世界遺産にも登録されている「留園=りゅうえん」や、寒山寺などを観光する。
 昼食後は、東洋のベニスと云われ、水郷情緒たっぷりで、1000年の昔にタイムスリップしたような「山唐街」を遊覧船から楽しんでいた。
 その後、私たちは蘇州を後にして、江南の水郷古鎮として知られている「朱家角=しゅかかく」に向かって行った。
 蘇州を専用バスで出発したのは、午後3時近くであった。
 
                         
              高速道路インター周辺の高層住宅の現場  

 蘇州にある高速道路インターチエンジからの、大規模な高層住宅の工事現場を車窓より見かける。
 世界一人口が多く、発展途上国の中国では、住宅需要が逼迫しているのか、行く先々で大規模な住宅建設工事現場を見かける。
 発展している中国の海岸部の人口だけでも、4億から5億人が暮らしているといわれ、需要の大きさは、日本とは比べようもないほど大きいかも知れないが、それにしても、すごい需要で、今後も当分の間、このような大規模工事が、中国各地で続いていくと思われる。
        
           
            蘇州からの道中、バスの車窓から見かけた三輪自転車

 朱家角に向かっている車窓から見かけた三輪自転車、自転車には旅行姿の女性が乗り、大きなスーツケースや、お土産と思われる荷物を満載にして走っている。

 蘇州から私達を乗せた専用バスは、高速道路を暫く走ったあと一般道へ入って行く。
 朱家角へ向かう道路はよく整備され、やがて、片側2車線の美しい並木道に入って行く。
 並木道の続く車窓からは、池や庭園のある公園や湖が美しい景観を見せ、所々にある洋風の家並が私達の目を楽しませてくれる。
 専用バスは、蘇州を出発して1時間ほどで、江南地方特有の水郷の街「朱家角=しゅかかく」に到着する。
 
 朱家角(しゅかかく)は、上海市中心部と蘇州の中間に位置し、上海市青浦区に属している。
 朱家角は、明代(1368年~1644年)に栄えた古鎮(こちん=日本では鎮めるという意味だが、中国では名所や旧跡など、古い街という意)で、街の中心を流れる漕港河と、その支流に36の古橋が架けられている。
 朱家角の街の中で、最も古く、シンボル的な存在の拠点が、放生橋(ほうせいばし)で、1571年に建造されている。
 放生橋は、石造りで、五つのアーチを架けた堂々とした美しい橋で、水郷の風情が、たっぷりと漂っている。
 
            
               朱家角にあった中華料理店のメニュ (一元は15円)

 江南の水郷古鎮「朱家角」にある広い駐車場前には、古鎮ならでわのたたずまいを見せる中国風の建物が建ち、一階の商店には、多く人たちが訪れて賑わっている。
 街の一角にある中華料理店を覗いて、メニューを見みると、上記写真のような内容であった。
 メニューの一番上にある料理が3元=45円、その下の料理が5元=75円、24元=360円と続いている。
 日本よりもはるかに格安であるが、中国の人たちにとってはどうだろうか!

 ガイドの説明によると、中国(上海近郊)の一般企業に勤めるサラリーマンの月収が5万円(年収=60万円)、エリート層の月収が10万円(年収=120万円)程度とのことであった。

 また、女性を嫁がす場合の条件は、相手男性が、所有する家を持っていることで、上海市内のマンション分譲価格は、日本と比較しても大差はないようである。
 息子に甲斐性のない場合は、親がマンション購入資金を出さなければならず、ローン支払いの為、ただひたすら働くのみとのことで、娘は持つのは良いが、息子を持つ親は大変だとのことであった。

           
 水郷の古鎮「朱家角」のシンボル的存在である放生橋周辺の休憩施設、多くの人で賑わっている。
 
           
  駐車場前の景観、横に長い中国風の建物が、古鎮「朱家角」の都市景観を形成している。  

                       
       朱家角駐車場前を、観光客を乗せて通り過ぎて行く観光用の三輪自転車 

           
  みやげ物から日用品、工芸品など様々なものが店頭に並び、多くの人で賑わう朱家角の商店街  
 
 駐車場から、ガイドのカクサンに案内されながら進んでいくと、放生橋と路地のある狭い商店街の分岐点に出てくる。
 私たちは、大勢の人たちで賑わっている商店街の方に進んでいく。

                          
店頭の商品で、丸くて白いのは餅で甘くて美味しい、奥の商品は肉を竹の皮で包み、紐でくくって醤油で煮た名物の孔肉。

朱家角の商店街で店頭に並んでいる商品(食品)の日本語表示がなく、どういった商品か分からなかった。ガイドの女性に尋ねると、丸くて白いのは、お餅で大変おいしいとのことであった。
 さっさく購入して試食してみると、美味しさにびっくりする。日本では味わったことのない、甘い餅素材そのものの味であった。

                          
店頭に並んでいる商品、正面は肉を醤油で味付けて煮たてた骨付きの豚肉、その両側や奥の商品は、竹の皮で包んだ名物の孔肉。 

            
路地のような狭い商店街、日本では見かけない珍しい商品が並び、大勢の観光客で賑わっている。 

                         
運河に架かった石で出来た太鼓橋からの景観、明清時代の面影が残る古い水郷の風情を感じる。  

                          
修復されたのか新しい石で出来た太鼓橋を潜っていく手漕き舟、船頭の鮮やかな漕ぎ方が板につき、水郷のレトロ調の雰囲気を味合わせてくれる。

           
              太鼓橋からの水郷の街の景観 高い建物は円津禅院

           
朱家角は漕港河とその支流に囲まれた47平方kmの小さな村であった。水運が発達、大小様々な石橋や渡し舟が古鎮内で暮らす人々の生活を支え、その一役を担っていた手漕き舟。
           
 漕港河から円津禅院、元の時代の1341年に出来た禅院で黄色い壁が特長、観音菩薩も祀られている。

            
朱家角は中国江南地方の産品である綿や絹などの商品を、運河や長江を通して中国全土に運ぶ水運と共に繁栄していた古鎮で、その面影を伝えている朱家角の港風景。

           
 5つのアーチ型の石から造られている放生橋と、行き交う小船や古鎮らしさを見せている建物が、朱家角のシンボル的な美しい景観をかもし出している。
           
           
         放生橋から見る白い壁と、黒い屋根が続く、朱家角の古い街並みの景観

 朱家角観光のメインと思われる運河沿いに出来た古鎮の風情。
 白黒を中心としたレトロ調の街並みの景観と、行き交う手漕きの木造船が、水郷の風情を一層高め、古鎮の情緒を味わせてくれている。
 私たちは、元来た放生橋の袂に帰り、石で出来た太鼓状の放生橋の階段を上って行く。
 この橋は漕港河に架けられ、橋の中心の一番高い所に達すると、朱家角全体の古鎮の景観が良く見え、いにしえの時代に帰ったような気分にさしてくれる。
 橋下の漕港河には、停泊している手漕き舟と、古鎮の風情が漂う周辺の白壁と、黒い瓦の街並みが、異国情緒を一層高めてくれている。

 時間も黄昏時にせまり、灰色にかすんだ西空に、陽は沈みかけ、その周辺の上空を明るくしている。
 その一方、陽の当らない古鎮内にある建物の灯りが、輝きを増している様に見えている。
  
 ほどなくして、私たちの朱家角観光も予定時間に達し、今日の宿泊先である上海中心部へと向かって行った。
 今夜の夕食は、上海中心部にある船上レストランで予定されている。
 私たちを乗せた専用バスは、上海市内の高速道路を通りレストランに向かって行った。
 上海中心部に近づくにつれて、若干の渋滞が見られたが、1時間ほどで到着する。

           
            上海中心部にある船上レストラン、夕食の中華料理

 上海市内にある船上レストランの中華料理店は、5階建て位の船を河に係留して、営業している店である。
 船なのか、建物なのか良く分からなかったが、レストランは少し横に傾き、内装の飾りなどがから、船内いる雰囲気を醸し出している。
 広々としたレストランも満席で、多くの人たちで賑わっている。
 
 今回の中国旅行の食事は、朝食がホテルでバイキング料理、昼食と夕食は、それぞれの訪問先で、丸テーブルを囲んでの中華料理であった。
 メニューは多少の違いはあるが、ほとんどが同じ様な料理であるが、日本よりもあっさりした味のように感じる。

           
               ガイド実習生の蔡潔如さんから頂いた人形

 上海市内の船上レストランでの夕食も終わりに近づいた頃、私の側にガイド実習生の蔡潔如さんが来られ、
 「私はこの夕食後に、皆様をお送りして家に帰ります。明日は実習はありませんから今日でお別れです。次回、上海に来られたら、私の家にも来てください。」
 と言われ、写真の人形をプレゼントしてくれた。
 私も 「日本に来られた時は、是非、大阪の家の方にも来てください」 と話しをしてブログやメールアドレスを交換した。
 蔡潔如さんは大学を卒業したばかりで、日本語での会話が少しできる程度である。
 これからは日本語をもっと勉強して、今後の仕事に活かしたいと、前向きな考えと生き方をしている、可愛らしい女性である。

           
          ガイド実習生の蔡潔如さん(蘇州にある江南の名庭園「留園」にて) 

           
           私が今年初めて挑戦した松竹梅と蔡さんにいただいた人形 

 船上レストランでの夕食を終えた私たちは、今回のツアー旅行一日目に宿泊した上海市内のホテルに向かって行った。
 ツアー旅行4日目の明日は、上海市内の博物館や名庭園などの観光を予定している。


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