気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

さざなみ街道から 「晩秋の琵琶湖」

2008-12-06 12:54:03 | 気ままな旅
 11月14日(金)米原市の琵琶湖畔にある 道の駅 「近江母の里」 で、車中泊をしていて朝早く目覚める。
 昨日は長浜市内の顧客先で、午後8時過ぎまでビジネスをしていた。
 その為、大阪にある自宅には帰らずに、この道の駅で妻と二人車中泊をしていた。        
 今日も秋の青い空が一面に広がり、絶好の天気になっている。
 この道の駅の前は、湖岸のさざなみ街道が通り、その前には青々とした紺碧の湖、琵琶湖が広がっている。 
 琵琶湖の波静かな湖面には、二羽の白鳥と数十羽の渡り鳥が浮かび、思い思いにくつろいでいるが、時々水中に長い嘴を突っ込み、魚を漁っている光景も見られる。
 湖水ならではの、このような自然の光景に、湖独特の長閑さを感じ、微笑ましくなってくる。
 妻が朝たてた、我が家自慢のコーヒーを飲みながら、朝食を摂っていると、サイクリングの若者達が、次から次へとやってくる。
 それと同時に、自転車を何台も積んだ小型トラックと、ジャンボタクシーも一緒にやってくる。
 
          
            琵琶湖一周のサイクリングに挑戦する大手企業研修生

 最初はサイクリング大会かと思ったが、どうも様子からいって、そうではないらしい。
 50~60人位はいるようで、数人の女の子も交じっている。
 全員がサイクリングのスタイルである。
 たまたま、近くを通りっかった関係者に聞いてみると、このグループは、今年、大手企業に入社した社員で、琵琶湖大橋近くのホテルで、研修を受けているらしい。
 今日は研修の一環として、全員で朝早くからホテルを出発し、200km前後もある琵琶湖一周のサイクリングを、今日一日で走行するとのことであった。
 もうすでに40~50kmは走行しているようであるが、全員が元気そうであった。
 それにしても、すごいハードなスケジュールである、特に奥琵琶湖の道路はアップダウンが多く大変だと思うが、全員無事に完走してほしいと思う。
 また、この大手企業も、入社したばかりの若い社員に、200kmもある琵琶湖を一周させるすることで、何事に対しても、一度決意してやり始めたら、どんなに苦難があっても、あきらめずに最後までやり抜く気持ちを大切にする。
 将来の会社を担う人材育成の一環として、実施しているように思われる。

          
       道の駅「近江母の里」で休憩を終え出発して行くサイクリングの研修生 

          
         景観の美しい琵琶湖湖岸に沿って走っている「さざなみ街道」  

          
さざなみ街道沿いには、このような公園が所々にあり、琵琶湖の眺望を楽しんだり、くつろいだりして過ごしている。

 琵琶湖の東や南側には、このような琵琶湖畔に沿った道路が造られ、延々と続いている。
 道路の横にはサイクリングロードもあり、多くの人たちが楽しめるようにしている。
 道路の片方には琵琶湖があり、公園や季節によって水泳場やマリンスポーツ、釣りなどを楽しいでいる人たちが多く見られる。
 反対側には、近江平野の長閑な田園風景や、近代的なホテルやマンション、店舗など建築され、対岸の風景と共に、琵琶湖独特の美しい景観をかもし出している。
 私達も、この道路(さざなみ街道)を所々で、寄り道をしながら南下して行った。
   
          
                シーズンを終えた蓮と風力発電

 ここは全国的にも有名な広大な蓮の群生地である。
 7月頃にはこの一帯は、水面が見えないほど蓮の花で一杯になり、緑葉と彩り鮮やかな光景が広がり、多くのカメラマンの姿が見られるようになる。
 また、その奥には、「水性植物園」や「水の森」の施設が造られ、近くには「県立琵琶湖博物館」や「道の駅 草津」の施設もある。

          
    北国から来た渡り鳥は警戒心が強いのか、私が近寄ると一斉に飛び立った

 この時期に来て驚くのは、琵琶湖には多くの渡り鳥などの水鳥が、シベリアなどの北国から飛来して、越冬している光景である。
 私も琵琶湖の湖面に浮かぶ水鳥の多さに驚かされる。
 今朝出発した、道の駅からは、50~60kmは有に越えると思われるが、何処の湖域も、水鳥が切れる所がなかった。
 私には琵琶湖に何種類の水鳥が、どれくらいの数、飛来するのか想像も出来ないがすごい数である。 

          
                 水草の沖でくつろぐ水鳥と琵琶湖大橋

          
                   琵琶湖畔にある 「烏丸記念公園」 

 この公園の中央には、近畿池がアーチモニュメントの下に造られ、S字曲線の美しい川が流れ込んでいる。
 周りには12体の石像の他、長くて平行に並ぶ、石柱の上にアーチ屋根が架けられた休憩施設もあり、全体の景観を考慮して造られている。
 規模的には小さな公園であるが、中身の濃い、美しい公園である。

 この公園は、多くの人々の協力のもとに着工し、琵琶湖開発事業を記念して建設され、平成4年3月に竣工しものである。
(この公園の敷地内には、平成4年度「土木学会技術優秀賞」の記念の碑がある) 

 広場中央には、高さ15mのステンレス性アーチモニュメントを配置している。
 写真には写っていないが、アーチモニュメントの頂部にある琵琶湖を象ったノズルからは、下方の「近畿池」に向け、水を噴射できるようになっているらしい。
 これは、モニュメント全体で 「琵琶湖とその水で潤う近畿」 をイメージしている。
 また、このモニュメントの周辺には、人々の生きる姿や表情を表現した12体の石造彫刻を配置して、その雰囲気を高めているが、その一部の石像を紹介する。 

           
            石像(誕生)とアーチ    「抱擁」青春の時燃え上がる感情の高ぶりを表している。 
  
上左写真のアーチモニュメント下の中央にある石像(誕生)は、原石から生命が飛び出し、誕生した姿を表している。

          
                    「天を見つめる女」
公園の入り口の一番近い所に、二つの像が立っている、何かしらこけしのような、はにかんだ表情と
ほほ笑みで、訪れる人々を迎えてくれている 「天を見つめる女性」

          
                        「 愛 」
        子供から大人まで、母親の愛の中で育まれる姿を表している。

            
                      「 悩 み 」
人生は悩みの連続で、だれでも皆、悩みを持って生きている。両足を抱え悩んでいる姿を表している。

          
                    「語 愛(かたらい)」
 この二人の像は、この広場が生まれた時から語り合っている。これからも永遠に語り合いながら、愛情と理解が生まれ、
お互いに仲良く生きていくように感じる石像である。

          
        琵琶湖に浮かぶ水鳥の集団、対岸に聳える山は「比叡山=標高848m」

          
琵琶湖から唯一の出口である瀬田川橋付近(下流で宇治川、淀川となって大阪湾に注いでいる)

この上流を少し行った所に「瀬田の唐橋」があり、琵琶湖に通じている。
瀬田の唐橋は戦国時代 ”唐橋を制する者は天下を制する” といわれ、天下を目指す武将達によって熾烈な戦いが繰り広がられた、重要な場所であった。

          
         航行する瀬田川リバークルーズの外輪汽船「一番丸」 復元船

 明治2年(1862年)蒸気船「一番丸」が就航し、琵琶湖に蒸気船の時代が到来する。
 これは、湖国の人々に近代化の到来を実感さす出来事で、琵琶湖周辺の町は多いに栄えた。
 しかし、明治22年に東海道線の全通により、その役割を終える。
 近年になって、湖国の人々に愛され、親しまれた蒸気船は復元され、外輪汽船「一番丸」として新たに就航する。
 「一番丸」 は歴史と文化が溢れる石山、瀬田川畔を遊覧している。
 
 私達も琵琶湖岸のさざなみ街道を南下しながら、写真撮影したり、見学をしていると、何時のまにか、琵琶湖に別れをつげ、瀬田川沿いにある石山寺まで来ていた。
 石山寺前の、瀬田川沿いのもみじが鮮やかに紅葉し、晩秋の美しさを見せている。
 川の真ん中には、外輪船「一番丸」が、静かで紅葉が映る川面をすべるように進んでいる。
 私達は次の訪問先で、目の前にある石山寺駐車場に愛車を入れた。




※ 千年の昔紫式部は石山寺にある源氏の間で「源氏物語」を書いたと伝えられています。
  物語は光源氏という、魅力ある高貴な男性と、その周りにいる個性的で、魅力ある女性や達の物語です。

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