ヨーロッパはキリスト教的慣習から人間主義を経由し、現代の自由民主主義へ移行し、政教分離が進みました。この流れから考えると、イスラム圏のイスラム教的慣習も人間主義を経由し、自由民主主義へ移行し、政教分離が進むかもしれません。自由民主主義国は、自分が進歩している、イスラム圏を変えると威張って考えるのではなく、無理のない範囲で交流を続け、静かにイスラム圏の変化を見ていることがだいじではないでしょうか。
対立が高じて戦争になると、反発がひどく、イスラム圏の変化がかえって遅くなる問題があります。自由民主主義だっていびつな主義になる恐れがあります。
理想は、自由民主主義的慣習がいい方向に改善されていくことでいびつになることではありません。
アメリカの自由民主主義を見ていると、いびつになっていると思います。イスラム圏に対し、軍事力、経済力にものを言わせ、強引にアメリカ化し、猛反発を受けて、アメリカはイスラム圏から追い出され、イスラム圏のイスラム教的慣習を硬直的にしてしまったのではないでしょうか。
アメリカは威張りすぎたと思います。日本はアメリカ虎の威を借る狐のような国で、実は東アジアの国から反発を受けているのではないでしょうか。アメリカと戦争して負け、アメリカの保護のもとに発展してきた経緯はありますが、これからは服属意識より自由自主の精神、東アジアの一員意識を強め、東アジア諸国との関係を改善したいとの思いを優先した外交を展開した方がいいと思います。
中国の独裁主義と日本の自由民主主義はあいいれませんが、幸い、現在は人的物的交流ができています。経験知識の交換が行われており、静かに双方経験知識の向上が起こっていると思います。自然におこっている変化を助長するのが一番関係改善に有効と思います。