まーどんなぶろぐ

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■花子

2005年04月23日 | 私のこだわり・芝居編
春の陽気に誘われて、新勘三郎が踊る「娘道成寺」 の白拍子花子 でも観てみようかと、 十八代目 中村勘三郎襲名興行 の歌舞伎座へ。 これといって中村屋を贔屓にしているわけではないので、先月の襲名披露はパスしてしまいました。

歌舞伎を見ない方でも 勘三郎といえば 旧名勘九郎時代からマスコミへの露出度が高かったですから、ア~あの人とおわかりでしょう。 私が子どもだった頃から周りの大人たちが ”かんくろうちゃん” ”かんくろうちゃん” と言っていたので、やんちゃでじっとしていない勘九郎がそのまま中年男性になったようなイメージが定着しています。

それと、新勘三郎は、先代つまりお父さんと容姿だけでなく、舞台での立ち居振る舞いまでもが似過ぎていて、 先代のオーバーアクションが鼻について良しとは思っていなかった私には、 (新勘三郎の芝居も)どうも頂けないな~、と感じてしまうのです。 まあ、好みの問題でしょうかしら・・・。 そんなわけで、観に行くなら襲名演目として舞踊を入れている4月の昼の部だけかな、と考えていたわけです。

『京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)』 は結局どうだったのか? って、 種々の劇評にあるとおり上手いには違いないのですが、 ところどころで過剰な振りが気になりました。 愛らしく首を傾ける様で30度傾ければいいところを45度傾けるなど、 この人の流儀なのでしょうが、 ちょっと私の趣味ではないんですよ。

昼の部最後の演目で、 切られ与三の仁左衛門とお富の玉三郎が絶品でしたからだいぶ気を取り直せはしました。 夕食は家族で待ち合わせて久しぶりに天ぷらを食べに茅場町へ、 若あゆの天ぷらを期待して行ったのですが、ちょっと時期が早かったようで行った店では仕入れておらず残念。 鮎はまたの機会に。