まーどんなぶろぐ

ただいま他所のSNSに外遊中。

■尻拭い

2005年04月07日 | 巷の話題
NHKクローズアップ現代で3月28日に放送されたた 『 国旗国歌・卒業式で何が起きているのか 』 の番組内容をめぐって、 東京都教育委員会はNHKに対して申入れ (ここを参照) をしたそうです。

現在、教育委員会の通達に基づき校長が現場の教職員に 《卒業式では、教職員は国旗に向かって立ち国歌を歌うことと、生徒にもそのように指導すること》 が職務命令としてだされ、従わなかった教師らが処分を受ける、ということが問題になっています。

番組では今春の卒業式にむけての都立高校の様子を取材し、都教育長へのインタビューをも交えて放送していましたが、私が見ていた限りでは、
教育長:(教育委員会は)国が定めた学習指導要領に書かれていることを遵守するよう指導する立場にあるので、職務規定に反した教職員は処分される(のが当然)。
校長 : 教育委員会通達は守らなければいけないが、処分者を自校から出したくはない。
教職員: 個人の思想信条にまで立ち入って命令されることには疑問を感じる。
三者の立場を均等に取り上げていたように記憶しています。

しかし、申入れ書の言い分によると、 『「強制」をめぐっての都教育委員会と学校現場の教員との対立という印象を与える番組としたことについて、都教育委員会として極めて遺憾である。』 だそうです。 対立があってお互い譲れないことは事実なんですから、遺憾だとか言ったってしようがないじゃないの・・・。

都教育長にしても、国旗・国歌について教育委員会としてどのような見解を持っているかを現場にきちんと説明するのではなく、ただ単に、国がきめたことだからと上位下達にのみ必死になっているのではないかと感じました。

そもそも 学習指導要領 に則って生徒を指導しないとペナルティーが科せられるのだとしたら、 各教科ごとにもっと厳正にチェックされて然りではないかしら? (学習指導要領には、小、中、高校ごと全教科にわたり、 こと細かく指導内容が規定されています。)

つまるところ、学校教育における国旗・国歌の問題に関しては、だれも尻拭いをさせられたくないのだというのが見て取れただけのことです。