旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

共謀罪と沖縄と

2017年06月13日 22時34分09秒 | 社会と政治のこと
日曜日、「標的の島 風たかた」をようやく観に行ってきた。
前作「戦場ぬ止み」の続きである。

この国会で共謀罪が成立することに賛成だ、反対だ、という意見は置いておいて
(私はもちろん大反対だ)
成立した場合どのようなことが行われるのか、それだけは知っておくべきではないだろうか。
辺野古のゲート前で、高江で起きていること。あそこにいるのは特別な人たちではない。
私はそれを自分で確認したくて座り込みに参加した。
何年か先の日本で起こることが現実になっている場所。それが辺野古であり高江だ。
国会前がああなるだろう。原発に反対する集会の場がああなるだろう。そして沖縄は?

「夏だ海だリゾートだ。沖縄だ。」今年も多くの人が沖縄へ足を運ぶのだろう。
その目と鼻の先で繰り広げられている現実を少しでも多くの人に知ってほしい。

先日釈放された山城博治さんのインタビューが掲載されているDAYS JAPAN6月号も必見。
「辺野古テント村、高江のゲート前という空間は、権力のまさに反対側。自由で、平等で、暮らしやいのちを
守ろうとする人たちが集まる場所。そういう空間がとても大事だし、大好きです。これほど守りたいという
場所は他にない」
ああ、私が感じたのとまったく同じことをあの場所のリーダーは守り通しているんだ。だからあんなカオスの
場所に秩序が生まれ、優しさがあふれ、歌と笑いがあるんだ。機動隊は人を強制排除することはできるけれど
あの空間と空気感を排除することは絶対にできない。負けてるけど勝ってる。山城博治さんの顔がそれを
物語っていた。

相手より一日長く戦えばいい。
そう言ってのける沖縄の人のように私も強くなりたい。しなやかにしたたかに強くなりたい。
知らないことばかりで、わからないことばかりで、感情的にしか物事を考えられない場合がほとんどで、
時間がたてば忘れるし、その時々のブームがやってくるし、ちっとも一貫性がない情けない人間だけど
大事なものだけはぶれることなく絶対に手離さない度胸をもっていたい。その度胸を試される時がきたら
怖いけど、ものすごくおっそろしいけど、はっきりと自由の側を選ぶ人間でありたい。