代表の野村です。
今年も年越し猫飼育係をやってます。
そして、今年を振り返っております。
実は今年の9月、最愛のおバカ猫、バロンが突然他界してしまいました。原因不明の急死で、血栓が出来ていたのかもしれませんが、未だに原因はわかりません。10歳〜12歳くらいでした。
ヤツが来たのは初年度の5月。オープン間もないお店を回しながら、バロンの激しい気性に振り回されておりました。でもなぜか、そんなバロンにどんどん惹かれていきました。
ワルオにズタズタにされる程嫌われて、店に居場所がなかったバロンを毎晩ウチに持って帰っていましたが、猫の為に用意したフカフカのクッションも、綺麗にベットメイキングされたベッドもバロンのせいでオシッコだらけ。
おまけに夜鳴きが激しく、なだめる為に抱っこしてベランダを散歩してあげる日が続きました。
しばらくして里親さんが決まり、ホームスティに行ったのですが、何故か4〜5日で出戻って帰ってきました。そしてそれを大喜びしたのは他でもない私でした。
バロンは独占欲が強く、他の猫を虐めてまわり、そのストレスでお部屋はオシッコだらけ。
疲れて家に帰り猫らにご飯をあげた後、とにかくゆっくり休みたいと思いましたがどこもオシッコだらけで足の踏み場もなく、仕方なく、足拭きマットを数枚敷いてお風呂も入らず寝てしまった事もありました。
そんな生活を1〜2年続けていると、さすがに辛く、なんで私は猫カフェを始めてしまったのだろう…、前の営業職に戻りたい…。そう思いとても素直に心の底から猫達を愛せなくなってしまった時期もありました。本当にあの時は辛かったと今は思います。
でも、いつからか、オシッコされても大丈夫な技を思いついたり、便利な洗剤やグッズを選び出すことが出来る様になるとだんだんバロンと知恵比べするのが楽しくなって来ました。
そうして気がつくと、営業職をやっていた頃よりも幸福感を感じる時の方が多い事に気付き、その時初めて猫達に激しい感謝の念を抱きました。
ここが、私の帰ってくる場所なんだな、心からそう思える事がとても嬉しかったです。
そして、バロンを抱きしめたり、喧嘩しているバロンを叱りつけたりして過ごしていたある日、瞬膜が出ていたので病院に連れていきました。
大事なバロンだったので、しょうもない事で病院に連れて行ってしまってる事は分かっていましたが、何も無い、という診断を貰いたかっただけでした。
その時は何も無かったのですが、1週間後、突然、目付きがおかしくなり、痴呆症のようなバロンになってしまいました。前のバロンの面影が全く無い…と悲しんでいたその6時間後、激しい唸り声とともに暴れ出し、失禁するほどだったので急遽入院。二日間、全部の血が入れ替わるほど点滴して貰いましたが、退院して数時間後にまた激しい発作を起こし、暴れるバロンに座薬を入れる事が出来ずに、そのまま急に大人しくなったバロンは逝ってしまいました。
あの後、なるべくバロンの事は考えないようにしていました。バロンの遺骨を見ても、脳が停止する感じでした。
そして今日、今年をぼんやり振り返っていました。
色んな事が沢山ありすぎて、毎日やり過ごす事に精一杯でしたが、
今日、あらためて、バロンの事を思い出し、愛しさと感謝で、やっと涙が出てきました。
凄いヤツだったなと。
アンタのお陰で多頭飼い崩壊にならないようにする方法、みたいな本が書けそうだ。
それにしても、アンタのオシッコが無くて、今でも15匹部屋に居るけど、世話が楽で楽で仕方ないよ、と遺骨に話しかけてます。
そして今年は、本当にバロンの事だけで無く、里親さんに行って本当に救われた子達など、まだまだ紹介したい事も沢山ありますが、大晦日が来てしまいましたのでまた来年ご紹介させてくださいませ。
そして何よりも本当に皆様から助けられた一年でもありました。
この場で改めてお礼申し上げます。
本当に皆様からのご支援心より感謝しております。
ありがとう御座いました。感謝してもしても言い尽くせないほどで御座います。
能古島のプロジェクトも今段階でご支援頂いている方々には本当に感謝致します。思ったような進捗になっておらず申し訳ない気持ちです。
なんとかカタチにしたいと毎日模索中で御座いますが、また追ってご連絡差し上げたいと思います。
来年も頑張ります。
年始は3日からです。
どうぞよろしくお願い致します。