いつもお世話になります。
代表の野村です。
明日はリーさん一族のリーダー、ハナちゃんを韓国に飛ばします。
ハナちゃん達が来てから今日まで、検疫や大使館、アシアナ航空や日通などに問い合わせ、ハナちゃんをリーさんの元へ届けてあげる準備をして参りました。機内持ち込み出来るソフトケースや、ハナちゃんが大好きなフードのお土産の用意もバンタンです‼
ハナちゃんたちリーさん一族は、韓国人であるリーさんに保護され、総勢12匹で約10年福岡暮らしをしていました。
リーさんは25年前、結婚を機に来日しました。幸せな結婚生活もつかの間、ご主人の急死で一転します。その後中洲のバーでお仕事していましたが、途中投げやりになってしまい、フラフラして居るところを、お客様の電気工事の社長に声をかけられ、仕事を手伝う事になります。
徐々に仕事の内容を増やしてゆき、その内電気工事士の資格を次々に取得し、マンション一棟分の電気設備工事を任されるようになります。
そうして稼いだお金は、お家にいる猫らにつぎ込むという生活をされていました。
数年前からお母様の容態が悪く、帰らなければいけない事になり、色々猫の里親さんをあたりましたが見つからず、暗礁に乗り上げてしまっていたところ、キューリグを見つけた、とおっしゃっていました。
そうして電気工事の社長さんから頂いた退職金をキューリグでの猫たちの当面の飼育費に充てて頂き、総勢9匹、一気にお引き受けする事になりました。
本当に、リーさんの飼い主としての責任を立派に果たした猫たちとの別れ際は、素晴らしいものでした。
私も今回考えました。終生飼ってあげるのが一番ですが、軽々しい飼育放棄は別として、どうしても別れなければいけない時が、人間にはあるのだな…と。その時、キューリグがもっとサポートしてあげれる様になりたい。
最後まで猫と一緒にいてこの世を去れるご老人のためのシステム。猫達と入所できる老人ホーム。など、考えて行きたいです。
話しを元に戻します(^^)
そしてお預かりした猫達は、ショックでしばらくお店でご飯を食べてくれませんでした。
リーさんは帰国の前日まで、エビやキビナゴを焼いた猫達の大好物を毎日のように持ってきてくださいました。
お陰で今ではみんな何でも食べてくれるほどお店に慣れました。
その中で、ハナちゃんだけは、とても悲しそうでした。
あんなにずっしりした体格で、1日ほとんど動かないのに、リーさんが来ると、シュッと降りて来てあたふたリーさんの元に駆けつけます。
そしてリーさんも子猫の時から毎日一緒に寝起きして来たハナちゃんを見ると涙目になっていました。
「リーさん、リーさんとハナちゃんは一緒に居なきゃダメなんじゃないの?」と切り出すと、リーさんは、「一緒に居たいけど、私のわがままでハナちゃんを危ない目に合わせる訳にはいかないし…、あっちは寒いし…」と、どうも、フライトの事を気にしているようでした。
それなら、と、色々調べ、最良の方法を見つけました。荷物として空輸するのではなく、スタッフが手荷物としてアシアナか大韓航空で運ぶ、でした。
費用はすべてリーさんが持つ、との条件ですので、私達も誠心誠意、お世話して参りました。
今回はスタッフである古賀ちゃんが、韓国旅行がてら、運び屋をしてくれます。
大きなスーツケースのなかの9割はハナちゃんのフードです。さらに手荷物でもカリカリを持ち込む程のお土産を用意しました。
後は私は、明日の朝、8:30、福岡空港の検疫所にハナちゃんと書類を持ち込む任務を果たすのみです!寝坊しないように、今から気合いを入れてます‼
そうして明日、無事韓国に到着した、ハナちゃんとリーさんの嬉しそうな画像が、私達にとって最高のご褒美になりそうです。(;ω;)
古賀ちゃん、頼んだよ‼
ハナちゃん!無事で韓国に行ってね‼