Japanese and Koreans invaded Asia. We apologize.

日本人に対する異様な視線と”黒人”に対する異様な視線

2010年12月03日 08時28分13秒 | Weblog
 デリメ

Our walk-on-by society: Passers-by ignored for FIVE HOURS pensioner, 77, who had collapsed on city pavement
By LUKE SALKELD
Last updated at 4:09 PM on 2nd December 2010


A frail pensioner who collapsed in a busy street almost died of hypothermia after he was ignored by passers-by for nearly five hours.
Great-grandfather Brian Courtney, 77, was walking to his doctor’s surgery when he fell unconscious on the pavement.
Hundreds of pedestrians and motorists are believed to have hurried past him without offering help until someone finally dialled 999 at 12.40pm.




 イギリスのとある街で、老人が倒れていたのに5時間もの間、通行人は知らん顔して老人は死にそうな状態になった。ようやく救急車を呼ぶ人がでて結局助かった、という話である。デリメだけだとなんなので、もう一社同じ事件を扱った記事を掲載しておく。

Elderly man lies in street for four hours as people walk by
7:00am Thursday 2nd December 2010

 傍観者効果といって、誰かが何かするだろうと思って無責任になってしまうケースだろう。

 でこれで思い出したのが、

どうしてこうなるのかなああ? 日本人も人間なんですけど・・・で扱った日本の事件である。
 
 この時は日本人論にされた。これを真似て書くと、上記記事をネタにして、

イギリス人はなんと冷酷なんでしょう。信じられない。私の子供はこれから、幼稚園にいく年齢なのですけど、他人の子供を助けて叱られたらどうしましょう。イギリスの幼児ボルノ犯罪は世界一。(しかし、真似の元になる記事は、JAPAN Times なのだが、読者の声とはいえ事実チェックしないでよくもまあ掲載できるね。)


 上記事件からこんなこと書いたらイギリスに対してかなり分厚い偏見眼鏡をしている輩だと思うであろう。ところが、英語圏では日本について上記記事のようなものがまかり通ってしまうことがある。

 つまり、日本人は、同情心の薄い、合理性の欠けた非人間的な存在であり、好奇心と不安、嫉妬と嫌悪の視線を向けられることも往々にしてあるわけである。

 ただ、同様なことは、日本でもあるかもしれない。つまり、外国人が偏見を通じて日本(人)を見ると同様に、日本人も外国(人)を偏見を持ってみているケースである。外国人や”黒人”に対して好奇心と不安、嫉妬と嫌悪の視線を向ける人々がいるかもしれない。

 道行く”黒人”への視線では、そうした、問題提起をしたかった。

ロコさんのところのコメント欄をみると、



jamesmallon
It took me three years of living in Japan to have the smallest understanding of the shit a black or native man takes in N. America (I'm a white Canadian). I was one of those 'progressive' middle-class twats who thought racism was not a real problem. Yeah, I deserved a smack. Three years of the shit you write about gave me a big enough smack that I get up the face of anyone pulling that crap around me, here or there. And I still have my 'nuke'em all days' too.

But taking that crap as a black man in Japan... you are a sucker for punishment.


 多少まともなーーーといっても過激表現も含まれるがーーーな思考である、と思う。

 つまり、3年日本に住んで、ようやく北米での先住民や”黒人”の気持がわかった、というものである。

 細かく言えば男女差別や年齢差別・身障者差別などあるのであるが、日本にいると大勢の1人である日本人はあまり差別を意識することがない。その平凡な日本人が欧米にいくと差別されることがあり、差別される人の気持ちがようやくわかる、ということもある。

 実際に差別されなくても、差別される人の気持ちがわかるべきだが、大抵の人間はそんなもんかもしれない。ひとによっては、差別されたから、差別した人の属するグループを憎むというものである。”白人”嫌いの日本人などの背景にはそうした経験があるのかもしれない。

 ところで、上記コメントでも、また、ロコさんの表題でもそれが表れている。上記コメントをしたひとは、「奴らを核兵器で殺しちまえ」と思う日がある、という。ロコさんのほうの表題は、「こんなたやすくひとが憎めるなんて」とでも訳せよう。

 さて他のコメントも同情する意見の他に様々な日本人観がでている。異様な視線と態度をされるまさにその投稿のコメント欄で日本人に対して異様な視線と態度を送っているのだから、ちょっと皮肉である。

 他にも奇怪な視線はコメント欄にあるが、興味がある方はお読みになってみるといいと思う。

 ロコさんとそのコメント欄の論者風に書こう。


 欧米人たちが英語で会話しているところに日本人のぼくがはいると、彼等は急に押し黙る。それまで、日本人の悪口を言っていたことにこちらが気づかないとでもおもっているのか?

 それでも話しかけて、どうしたらいいか、一緒に考えようといっても、ただ、沈黙である。こちらの輪に入らないかと誘ってもなしのつぶてである。

 こんなことの繰り返しである。裏庭でされる犬の糞も一回ならまだしも何度もされてつもれば臭くなるものである。

 彼等の日本人に対する不信感は心底根深い。日本人に対するその視線は不安と恐怖と憎悪に満ちている。彼等には平等な立場で話し会おう、同じ人間として話しあおうという習慣がない。

 彼等には人間みな兄弟という発想に欠けている。アジアやアフリカを征服し奴隷化しようとした西洋というものにそうした情愛が根付く日は来るのだろうか?アジアを征服しようとした植民地主義者が現地の住民をみるような視線で視、また、植民地主義者らがお互い語り合うようにお互いに向けてのみ語りあう。

 もっとも、私が例えば、アメリカ人といるときは、そうした不安が多少和らぐようだ。野良犬と飼い主のそばにいる犬との違いであろう。ところが、彼等は、私のそばにいるそのアメリカ人に対する態度はこれまた好奇心から、憎悪の感情なのだ。Japanophileといってからかわれる場合が多い。


 ぼくはこうした発想も間違っていると思う。人間は日本人でも”白人”でも”黒人”でも自分もあなたも平等に愚かだ。同じ人間であるという前提があるから、彼等のやっていることは多少なりとも僕たちもやっている、という発想になる。だから、あのコメント欄の日本人に対する奇怪な視線も無自覚なように、ぼくも、そうような視線を無自覚に送っているかも知れない、とも反省する。

 彼等はやっているが、僕らはやっていない、といった、彼らと我らを固定実体的に分別する発想に圧倒されることもあるが、しかし、ぼくは対話する意思をまだ失っていない。