東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

目黒・品川再訪(九)~三谷八幡神社

2015-07-10 06:39:22 | 品川区
立会川の谷から、再び台地の上まで登り切った辺り、もうすっかり宅地化されているのだが、そんな町中に三谷八幡神社があった。ここは少し大きめの神社。元は、前に取り上げた小山八幡神社がこの辺りの鎮守であったのだが、宗教上の争いからこの神社が創建されたという。境内には、平成四年銘の創建三百年記念碑が建てられていた。


手水舎。


神楽殿は参道左手にある。


社殿。木造の立派なもの、


銅葺きの屋根も美しい。


三谷八幡神社の扁額。今は勿論、小山八幡神社との間の諍いなどはなく、お祭りも両社で揃って行うのだという。


社殿の左手には、境内社の稲荷社が祀られている。


敷地に隣接して、金山地蔵尊も祀られている。江戸初期からあるもので、八幡通りと碑文谷道の交差する辻にあった。(現在の小山5-15-8)大正末期に行われた耕地整理でこの場所に移された。小山村の旧家である石井、伊藤両家の塔種が九品仏に願を掛け、叶ったので、地蔵菩薩を祀ったのがはじまりという。昭和二十九年に劣化と戦災のため、お堂と石像が再建されたという。


昭和29年に再建された地蔵尊。


庚申塔も並んでいる。これらも、大正末の耕地整理に伴ってここに移されたという。庚申供養塔は右寄り二基は正徳二年(1712)と享保四年(1719)のもの、左端は元禄年間(1688~1703)ものを昭和三十二年に再建したものだという。馬頭観世音菩薩供養塔は、農村であった小山村の農耕馬の供養のためのもの。これも昭和二十九年に再建されたものだという。


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