東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

川越街道補完編(十九)上板橋から本蓮沼へ

2016-01-24 19:22:18 | 板橋区
さて、川越街道よりも北側、東武東上線上板橋駅の先の踏切を越えていくと、突き当たりのように細い道に出る。見回すと、幾つもの細い道が集まっている。古くからの道が二股に分かれるところでもあったようだ。 その分岐点に庚申塔が祀られている。「かみなか庚申塔」というらしく、1803年のもの。子育て、交通安全祈願という今風の願掛けをされている。 小さな祠が、この一角に置かれているのも、どこか面白い雰囲気 . . . 本文を読む

川越街道補完編(九)城北中央公園、神社

2015-11-23 18:41:34 | 板橋区
さて、栗原新道を戻って再び石神井川を渡っていくと、情報区公園のなかを突き抜けていく道に新道がなっている。その道沿い、公園の一部に神社があった。元々、河岸段丘の高台にあった神社を取り込むように公園が出来たという方が正しいのだろう。 御嶽神社。周囲が公園で、民家がないことも独特の雰囲気を醸し出す要因。古くからの歴史を感じさせる、石の祠。 今はひっそりと静かな神社だが、長く大事にされてきたことが . . . 本文を読む

川越街道補完編(八)城北中央公園、小茂根稲荷神社

2015-11-15 18:07:48 | 板橋区
さて、再び先へと進んでいこうと思う。前に掲載した安養院の次からという感じになる。安養院の裏手、その先に進んで行くと広大な敷地の公園に出る。東京都立城北中央公園という公園で、とにかく広大。 戦時中に防空緑地に指定されたのが始まりというけど、おそらくその当時は周辺まで完全な農村地帯だったことだろう。石神井川のほとりでもある。 石神井川は下流域まで河床の掘り下げと護岸工事が行われており、今は自然 . . . 本文を読む

川越街道補完編(七)大谷口・氷川神社

2015-11-08 18:46:50 | 板橋区
西光寺を出て大谷道へ出てきて、先の庚申塔のある道を入って行くと、尾根筋になっている。大谷道は坂を下っていく形になっている。その右手の尾根の中に入っていくと、氷川神社がある。今は大谷口周辺も完全に住宅街になっているのだが、そのせいもあってか、裏に神社がある事に気付かないほどだった。 由来などはよく分からないようだが、大谷口村の鎮守であったという。境内にある狛犬の台座には、天保十一年と刻まれている . . . 本文を読む

川越街道補完編(六)大谷口・西光寺

2015-11-03 18:49:27 | 板橋区
少し先を急ぎすぎてしまった。川越街道、上板橋宿から南の方へいった辺り、大谷口といった辺りを掲載するのを忘れて先に行きかけていたので、今回は少し戻って大谷口を見て頂こう。轡神社の前を通る古道は、そのまま国道254号線、現在の川越街道と交差して先へと延びていく。その辺りが今回の大谷口。昔から水道タンクが目印だったのだが、近年オリジナルは取り壊されてしまい、それを模した新しい塔が建てられている。 そ . . . 本文を読む

川越街道補完編(五)東新町安養院

2015-10-25 21:33:03 | 板橋区
東新町氷川神社前の道を進んでいくと、安養院という寺に行きつくのだが、その前の丁字路、左手に板橋区の施設があるのだが、その様子が曰くありげ。なにやら、門柱のようなものが遺されている。 「上板橋村役場跡  江戸時代に川越街道の宿駅になっていた上板橋宿は、現在の弥生町・東山町・東新町・常盤台・南常盤台・桜川・上板橋・大谷口・大谷口上町・大谷口北町・向原・小茂根、そして練馬区の旭丘・小竹町を含む大きな . . . 本文を読む

川越街道補完編(四)東新町氷川神社

2015-10-18 20:50:33 | 板橋区
さて、上板橋宿を出て環七と交差する板橋中央陸橋を越えると、以前に掲載した長命寺の前に出てくる。ここから新道のルートで進むのが川越街道だが、おそらくかつてはこのあたりが追分で古道が西へ延びていた。この古道に入ってみる。環七から斜めに入って行く辺りが古くからの道らしい雰囲気。 進んでいっても今はごく普通の住宅街。ただ、道が緩く蛇行しているのが古い道の証し。 進んでいくと、緑の茂小高い丘があり、 . . . 本文を読む

川越街道補完編(三)上板橋宿

2015-10-12 20:58:10 | 板橋区
さて、上板橋宿に入る。川越街道は脇往還で、川越は途中宿泊無しの行程であったから、宿場といっても荷物の継ぎ立てなどがメインの約割であったのだろうか。 その宿場町には寺が一つだけあった。万福寺という寺。街道から新道よりの方へ裏へ踏み込んでいったところにある。狭い路地のなかにあって、驚かされる。 万福寺は大きな寺ではなく、今も民家と見紛うような雰囲気。 入った所にお地蔵様が並んでいる。 . . . 本文を読む

川越街道補完編(二)

2015-10-11 20:45:14 | 板橋区
轡神社の前の道を更に北へ進んで行くと、門前に地蔵尊のある寺がある。専称院という寺。 門前に地蔵尊というのも面白いなと思ったら、この寺、地蔵寺という寺号なのだという。 南無阿弥陀仏の刻まれた石柱。 「専称院  宗派は浄土宗で、亀嶋山地蔵寺専称院と号し、御本尊は阿弥陀如来です。  むかし鎌倉時代の武将豊島清光が行基に七つの地蔵を作らせたという伝説があり、専称院の前身は豊島村(現北区)でその . . . 本文を読む

川越街道補完編(一)

2015-10-10 19:33:49 | 板橋区
さて、川越街道については、以前和光市まで辿ってみたのだが、板橋と練馬を中心に街道の周辺まで見て歩いてみたので、補完編として掲載してみようと思う。ファーストシリーズと併せて見て頂ければと思う。 まず最初は、中山道と分岐して直ぐの四つ又にて。四つ又というのは、高田道とかいわれていた板橋宿中宿から池袋本町を経由していく道と、川越街道が交差するところ。この辺りは首都高速道路の建設によって道路拡幅も行われ . . . 本文を読む