東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

要町から新井薬師へ(6):豊島区長崎その四、新宿区落合その一

2015-07-26 18:16:15 | 豊島区
椎名町駅辺りから、山手通りを南へ向かう。山手通りは、首都高速道路が地下を通っているのだが、この建設工事で大きく姿を変えた道だ。ある意味、この道路の計画があったことで、沿道の開発が止まっていたとも言える訳だが、道路拡幅を伴う大きな工事が終わってみると、辺りの景色は一変した。古い時代からの昭和の趣が残されていた景色が、いきなりマンションの建ち並ぶ郊外の様な景色になっていった。南長崎の天祖神社も、その影 . . . 本文を読む

要町から新井薬師へ(5):豊島区長崎その三

2015-07-25 21:14:50 | 豊島区
さて、金剛院のとなりには長崎神社がある。元々、金剛院が別当寺であったそうで、見て歩いていると、仕切の塀がある方が不自然に思えたりもする。それでも、金剛院が境内も綺麗に整備されていて、あまり寺代を感じさせない、近代的な雰囲気を漂わせているのに対して、長崎神社の境内は農村時代の雰囲気を色濃く残している様で、それはそれで面白く感じる。 参道の脇には、日露戦役記念碑が立つ。山県有朋の筆になるもの。 . . . 本文を読む

要町から新井薬師へ(4):豊島区長崎その二

2015-07-20 18:46:30 | 豊島区
さて、山手通りを進んでいくと、西武池袋線をオーバーパスする陸橋に行きつく。その傍らにお寺の屋根が見えるので、側道から下りていくと西武池袋線椎名町駅の前に出てくる。そこには金剛院というお寺がある。その門前には、長崎不動が祀られている。 古びた石仏も置かれている。 「地蔵尊の由来  この舟型浮彫地蔵尊は、寛政八年(一七九六)八月二四日に道標をかねて造立された道標地蔵尊です。地蔵尊の石中には「念仏供 . . . 本文を読む

要町から新井薬師へ(3):豊島区長崎その一

2015-07-19 18:24:01 | 豊島区
地図を眺めていると、要町から長崎に掛けての町割というのも、山手通りを無いものとしてみてみると、その成り立ちが分かりやすかったりする。山手通りが通ったのは、それ程古い時代の事ではないのだろう。今は、大きな通りになり、市街を分断しているわけだが。その山手通りの外側を入って行くと、宝光寺という浄土真宗のお寺があった。モダンなコンクリート建築のお寺。 昭和20年に要町に創建され、昭和25年にここに移っ . . . 本文を読む

要町から新井薬師へ(2):要町周辺その二

2015-07-18 15:49:29 | 豊島区
さて、洞雲寺から、表通りに出て来たところ。池袋駅西口から要町へと通じる道沿いに、大きなお寺がある。祥雲寺という。面白いのは、最初が鳩寺の功雲院、次が黄檗宗の洞雲寺で、表の通り沿いにあるのが祥雲寺と、不思議と雲のつく院号や寺号が集まっている。 「瑞鳳山祥雲寺  祥雲寺は後北条氏の重臣江戸城主遠山隼人正影久によって、永禄七年(一五六四)に江戸城和田倉門内に駒込吉祥寺の末寺として創建されたのが始まりで、 . . . 本文を読む

要町から新井薬師へ(1):要町周辺その一

2015-07-16 06:46:03 | 豊島区
実際には板橋の我が家から谷田川の暗渠を辿りつつ、寄り道をしながら歩き始めて、最終的に新井薬師まで辿りついたという山手通り沿いを歩いてみたもの。最初は、要町交差点に近い辺りから。山手通りと池袋西口から伸びてくる道が交差する要町交差点だが、地図をよく見ると町並みは山手通りが出来る前から形成されてきたことが窺える。その交差点の北東側の裏手には幾つかのお寺が集まっている。 「鳩峰山 功雲院  鳩峰山功雲院 . . . 本文を読む

東京・遠く近きを読む(84)山の手の子(つづき)

2015-07-12 17:12:21 | 東京・遠く近き
山の手の子(つづき) 「東京・遠く近き」というタイトルのエッセイは、登山関係の評論で知られる近藤信行氏の著作で、丸善から発行されている「学鐙」に1990年から1998年頃に掛けて全105回に渡り連載されていた作品である。氏は1931年深川清澄町の生まれで、早稲田大学仏文から大学院修士課程を修了され、中央公論社で活躍された。その後、文芸雑誌「海」を創刊し、山梨県立文学館館長を2013年まで務められて . . . 本文を読む

目黒・品川再訪(十)~武蔵小山・朗惺寺

2015-07-11 16:55:19 | 品川区
さて、三谷八幡神社からさらに進んで行くと、アーケードに差し掛かっていく。武蔵小山の商店街である。武蔵小山の商店街は城南エリアでも大きなところで、アーケードの掛けられた商店街が縦横に伸びている。この辺は外れなので、静かな辺り。 商店街のメインの通りを横切って進むと、左手に寺があった。朗惺寺というお寺。 「日蓮宗 ・池上本門寺11世の日惺上人が、徳川家康から江戸市中に5カ所の土地を  下付されて建 . . . 本文を読む

目黒・品川再訪(九)~三谷八幡神社

2015-07-10 06:39:22 | 品川区
立会川の谷から、再び台地の上まで登り切った辺り、もうすっかり宅地化されているのだが、そんな町中に三谷八幡神社があった。ここは少し大きめの神社。元は、前に取り上げた小山八幡神社がこの辺りの鎮守であったのだが、宗教上の争いからこの神社が創建されたという。境内には、平成四年銘の創建三百年記念碑が建てられていた。 手水舎。 神楽殿は参道左手にある。 社殿。木造の立派なもの、 銅葺きの屋根も . . . 本文を読む

目黒・品川再訪(八)~葛原神社

2015-07-08 06:00:43 | 品川区
摩耶寺、小山八幡神社の前辺りの、周囲からは谷になっている立会川の渓谷から反対側の斜面を少し登りかけたところ、今ではそこもすっかり住宅地になっているのだが、その中に葛原神社があった。ここは小さな神社で、それだけにまた面白く感じた。谷に向かう斜面の中、道路からは少し奥まった所に神社がある。 入って行くと、社殿などは少し高いところに建てられている。これもかつては川が流れていた近くという名残なのだろう . . . 本文を読む