goo blog サービス終了のお知らせ 

東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

「奥野信太郎随想全集二 随筆東京」を読む

2015-04-15 18:29:17 | 書籍
「奥野信太郎随想全集 二 随筆東京」福武書店 (1984) 近藤信行氏の「東京・遠く近き」に教えられて奥野信太郎氏の著作を読んでみた。奥野氏のことは知らなかった。明治32年生まれ、昭和43年に浅草で亡くなられたという。中国文学者であり、随筆家でもあった。そして、父は陸軍大尉で紀尾井町で生まれ、少年期に浅草の伯母の家に預けられたりで、山の手生まれでありながら、下町にも暮らしたという人である。荷風に . . . 本文を読む

「洲崎遊郭物語」岡崎柾男著を読む

2014-09-16 19:25:32 | 書籍
「洲崎遊郭物語」岡崎柾男著 青蛙房刊 アマゾンの内容紹介より 「明治・大正・昭和と、吉原に次ぐ規模と格式を誇る花街。著者は昭和33年に売春防止法成立で遊里の灯が消える前夜に“洲崎パラダイス”と戦後呼んだ洲崎遊廓を初めて訪れて「初回」。30年後にその跡を訪ねて「裏」。元妓夫・遣手の古老らに話を聞き、遊廓史を書き上げて「馴染」。洲崎遊廓ノンフィクション。」 今は埋め立ててしまった洲崎川。護岸の . . . 本文を読む

「光は新宿より」尾津豊子著を読む

2014-07-26 18:08:09 | 書籍
「光は新宿より」尾津豊子著 K&Kプレス刊 アマゾンの内容紹介より 「昭和二十年八月十五日の終戦直後、焼け野原と化した新宿。その新宿に「光は新宿より」のスローガンを掲げ、様々な苦難を乗り越え、青空マーケットを再開、東京露店商同業組合の理事長として、約7万人を傘下に“街の商工大臣”とまで称された尾津喜之助。書名「光は新宿より」のとおり、人々の暗く沈んだ心に、希望の光を投げ掛けた尾津喜之助の七十 . . . 本文を読む

「小河内村報告書 湖底のふるさと」小河内村著と「洪水と治水の河川史」大熊孝著を読む

2014-06-30 18:11:07 | 書籍
「小河内村報告書 湖底のふるさと」 小河内村編・刊 昭和13年(16年復刻版発行) 「 洪水と治水の河川史―水害の制圧から受容へ 」 大熊孝著 平凡社ライブラリー刊 2007年発行  大まかな内容は、「小河内村報告書 湖底のふるさと」は昭和13年に小河内村によって刊行されたもので、現在も都民の水瓶として知られる小河内ダムの建設に伴い、姿を消すことになった小河内村のダム建設に振り回され、困り . . . 本文を読む

「資生堂という文化装置 1872-1945」和田博文著を読む

2014-06-29 18:50:21 | 書籍
「資生堂という文化装置 1872-1945」和田博文著 岩波書店刊 アマゾンの内容紹介より 「西洋的な都市景観が出現した東京銀座で、洋風調剤薬局として創業した資生堂は、モダン文化の核となり、関東大震災後はパリのイメージを背景に、化粧・髪型・ファッション・食事から美術まで、一層幅広い都市文化を発信してゆく。「大東亜戦争」によって、その役割を終えるまでを、豊富な資料と図版で解き明かす決定版。」 . . . 本文を読む

「築地明石町今昔」北川千秋著を読む

2014-06-08 19:06:37 | 書籍
「築地明石町今昔」 北川千秋著 聖路加国際病院礼拝堂委員会刊 1986年10月18日発行  さて、今回は図書館で見つけた本である。アマゾンで検索しても出てこない。発行元が聖路加国際病院となっているので、非売品であった可能性もあると思う。とはいえ、今では明石町の多くを占め、その主役の座にある聖路加国際病院から出た本であれば、どんな内容になっているのか興味深いと思い手にしてみた。  著者の北川氏は、 . . . 本文を読む

「古川物語」森記念財団編を読む

2014-05-20 19:12:59 | 書籍
「古川物語」森記念財団編・刊 \1,620 内容紹介(本書の前書きより) 「けやきのきれいな表参道の通り、その脇に奇妙な道がある。交番の脇にあるその道に行くには階段を下りなければならない。表参道からは車や自転車が入ってこないので、一寸ほっとする空間である。そして表参道をわたった反対側をみると、ビルの並びが丁度切れた所に同じく階段がついている。気がついた人も多いと思うが、この道は昔は川だったのだ . . . 本文を読む

「地図で読む戦争の時代」今尾恵介著を読む

2014-05-03 18:57:51 | 書籍
「地図で読む戦争の時代」 今尾恵介著 白水社刊 アマゾンの内容紹介より 「《隠された日本のかたち》 「地形図を作り始めたのは、どの国でもたいてい陸軍である。もちろん海図は海軍が作った。陸であれ海であれ、国を守るために正確な地図が必要であることは当然である。しかし一方で、他国を侵略するにも、先立つものは地図であった。」(本書「はじめに」より) 軍港や飛行場などの軍用地、重要な工場や発電所、ダム、 . . . 本文を読む

「東西書肆街考」脇村義太郎著を読む

2014-04-26 18:20:09 | 書籍
「東西書肆街考」(とうざいしょしがいこう) 脇村義太郎著 岩波新書 1979年刊 現在絶版 アマゾンの内容紹介より 「江戸時代に日本の出版業の出発点となった京都と、近代以後その集中の規模と総合性において世界でも比類のない巨大な書物同業者街となった神田。愛書家として知られる著者は、厖大な文献を探査し、多くの聞き書きを行なって、この東西二都の書肆街(本屋街)の経営史を描きだした。『図書』連載中から . . . 本文を読む

「行人坂の魔物~みずほ銀行とハゲタカ・ファンドに取り憑いた「呪縛」」町田徹著を読む

2013-12-10 17:31:01 | 書籍
「行人坂の魔物~みずほ銀行とハゲタカ・ファンドに取り憑いた「呪縛」」 町田徹著講談社刊 アマゾンの内容紹介より 「目黒・行人坂は、江戸時代に火付けの大罪をおかした「八百屋お七」の井戸があるだけでなく、1772年、明和の大火を引き起こした凶事の地として知られる。この地で発展した目黒雅叙園は、日本を代表する結婚式場として有名だが、戦後、イトマン事件をはじめとする数々の経済事件の舞台となってきた。 . . . 本文を読む