東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

要町から新井薬師へ(15):中井御霊神社

2015-09-06 17:18:35 | 新宿区
さて、妙正寺川を渡ると、またすぐに上り坂。川の反対側の台地の上に登る。バッケの坂なんて、そのものずばりの名前が付けられていたりする。登っていくと、斜面に基礎を作って上に木造の建物が乗っているのが見えてきた。


その横手を上まで登ると、中井御霊神社に出た。この神社の創建は不祥とのことだが、かなり古い時代からのものらしい。落合村中井の鎮守であった神社。


狛犬も重厚で、境内も落ち着いた雰囲気が漂っている。


天明の年号が見える水盤。


境内に聳える神木。


斜面の基礎上にあったのは神楽殿。


これも良い雰囲気の木造建築。


「新宿区指定有形文化財(建造物)
中井御霊神社の本殿・幣殿・拝殿
 所在地:新宿区中井二丁目二十九番十六号 指定年月日:平成二十五年三月二十七日
 中井御霊神社の社殿は、本殿・幣殿・拝殿からなる複合社殿で形式は権現造りである。
 本殿は、棟札の記録により凶報年(1718)から文化七年(1810)の建造と考えられる。形式は、三間社流造り、銅板葺きである。拝殿は、古文書の記録により明治二十九年(1896)以前の建造であることが分かる。形式は、正面三間、側面三間の入母屋造り、銅板葺きである。幣殿は記録が残っていないが、大正時代の建造と伝えられる。
 拝殿の屋根を茅葺きから銅板葺きに葺き替えるなど、多くの改修・改変が重ねられたが、区内では希少な江戸から明治時代の神社建築として重要である。
 平成二十五年三月 新宿区教育委員会」


茅葺きを銅板葺きに葺き替えた、厚みを感じる屋根の形が特徴的。


社務所も雰囲気が良くマッチしていて、とにかく全体の雰囲気が良いところだった。


扁額も渋い雰囲気。


農村時代を忍ばせるように、南瓜が石で彫ってある。


稲荷社も隣に祀られている。


社殿の反対側にも境内社があって、こちらにははなと茶の湯碑がある。


この神社、裏へ出て行けるようになっているのだが、そこから振り返ると、農村時代の林の中にいるように見える角度があって、とても良い感じだった。


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