東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

要町から新井薬師へ(8):新宿区落合その三

2015-08-08 17:59:06 | 新宿区
さて、薬王院を出てくるとその直ぐとなりには、下落合野鳥の森公園がある。元々は境内の一部であったのか、隣接地であったのか、ここもこの神田川の谷の斜面の昔ながらの姿を想像する事のできるポイントになっている。


木々の多い公園。斜面に広がる公園でもある。


小さな流れが園内に潤いを与えている。もともと、崖の波面は湧き水の出やすいところでもある。


そこから少し東寄りに歩いていると、古びた石像が街角にあった。薬王院が古くからあったことで、道筋を行く人が多かったのだろうか。


これはその斜面の坂の一つ、七曲坂。
「折れ曲がった坂であることからこの名が付いた(『江戸名所図会』)。古くは源頼朝が近在に陣を張った時、敵の軍勢を探るためにこの坂を開かせたという伝説がある。(『遊歴雑記』)。」



さらにいくと、氷川神社がある。


手水舎も立派なもの。近年の盛んな様子が窺える。


神楽殿。


「新宿下落合 氷川神社 新宿区下落合二丁目七番十二号
御由緒
当社の創建は今より二千四百年前、第五代孝昭天皇の御代とも、又更に上古と云われ詳らかではありませんが、蛍の名所として有名だった落合の郷、神田川の守り神として古くから信仰されてきました。豊島区高田氷川神社と夫婦の社と云い伝えられ、江戸期の文献には将軍家の御狩場「御留山」の山裾に広い境内を有していた様子が描かれています。
太平洋戦争末期に戦火に包まれるという憂き目に遭うものの、復興を遂げ昭和二十六年現在の御社殿が再建されました。」


昭和26年築ということは比較的新しいと思ったけど、既に60年以上の歳月が経過している。良い感じで古びてきている。


質素な雰囲気だが、重厚さも感じ取れる。


社殿の裏手からの眺め。


今では神田川に向いた側が正面のようにも見える。


神田川を渡っていく。この辺りは都市河川といった雰囲気。
訂正:これは神田川の支流の一つ、妙正寺川。神田川はこの辺りで南へ向きを変えている。(8.9追記)


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