東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

要町から新井薬師へ(9):新宿区落合その四

2015-08-09 18:34:41 | 新宿区
妙正寺川を渡ると、再び道は上り坂になる。神田川は南へ向きを変えていく。この辺りの河川による浸食によって出来た地形は、複雑で面白い。今はほぼ全面的に宅地化されているのだが、やはり農村時代の面影が微かに残されているところがポイントかなとも思う。広大な面積の落合中央公園があるのだが、むしろその下にある東京都下水道局 落合水再生センターが重要。昭和39年にできたというから、東京オリンピックの年に新宿区の郊外側がほぼ宅地化されていき、その下水処理場が出来たとも言える。
その辺りから少し坂を上り掛けたところに、光徳寺というお寺があった。


「光徳寺案内
 山号 延命山 地蔵院
 本尊 大日如来
 開基 法院定海の中興による
    霊元天皇延宝年中(一六七三~一六八〇年)
 宗派 真言宗豊山派
 総本山 長谷寺 奈良県桜井市初瀬」


この由来など見ていると、薬王院との繋がりを感じるのだが、特にそれに触れていないのが面白い。


本堂は新しいモダンなもの。


光徳寺前の道は、古くからの道なのか、直角に曲がっていく。


辺りの住宅地の中を抜けていると、コンビニだらけになる前のまちの記憶が残されていた。


そして、月見岡八幡神社。創建年代不詳とのことだが、豊臣氏の古蹟を記した書物に記載があるという。幼稚園と併設されていて、訪問時には休日で中を見る事が出来なかった。


上落合村の鎮守であったというが、美しい名前の神社。もとはもう少し東側にあったそうだが、落合浄水場の建設に伴い現在地に移転したという。


それでも、上落合村と言われるとそんな気分になれそうな境内の様子。


裏手から見るとこんな感じ。


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