さて、新井薬師から北野神社を巡ってから西北に進んでいくと、広大な公園があった。中野区立平和の森公園というところ。
そろそろ夕暮れ時だったのだが、広大な公園には多くの人が憩っていた。
この公園、元々は中野刑務所があった跡地である。大正四年に手狭になった市ヶ谷監獄の代わりに出来たもので、政治犯も多く収容されている。戦時中には空襲で全焼し、戦後には米軍に接収され米陸軍刑務所であった時代もあった。昭和32年に返還され、昭和58年に閉鎖された、という歴史がある。
公園内には、煉瓦の構造物を取り壊した跡が今も残されている。
隣接して、法務省矯正研修所東京支所があり、その敷地内には旧表門が残されている。
多くの人が様々な思いで、ここを通っていったのだろう。
表門というのだが、レンガの建物に見える作り。
公園を抜けていくと、妙正寺川に出て来る。宮坂醸造という会社がある。これだけではピンと来ないが、神州一味噌といえば、そこの会社かと思う人も多かろう。
妙正寺川を越えて行く道は、古くからの道のようだ。坂を上っていくと、二股になっているところに庚申塔や地蔵尊が祀られていた。
「庚申塔・地蔵尊・二十三夜碑
庚申塔には、太陽と月、青面金剛、三匹の猿、にわとりなどが彫られています。この付近の人々三十一人が建立したもので、石の側面には享保二十一丙辰天三月吉祥日(一七五六)と彫ってあります。台石には「右中村道 左さぎのみや道」と記され、道しるべの役を果たしていました。地蔵尊は、延享元年(一七四四)九月建立されたもので、沼袋村の矢島亦右衛門のほかに、とめ、多よ、いちなど女性の名前が記されています。台石には、秩父、板東、西国の観音霊場百ヶ所をめぐり、長寿福楽と来世での安穏を願った旨の文字が読みとれます。二十三夜の碑は、昔このあたりで疫病がはやったことがあり、祈祷師から以前にこの地にあったはずの二十三夜塔を再建するようにとのお告げがあり、関係者八人によって昭和二年(一九二七)に建てられたものと伝えられています。
平成一二年五月 中野区教育委員会」
庚申塔。それにしても、江戸時代の農村部での庚申信仰の拡がりには圧倒される思いがする。
がんかけ地蔵尊。250年もこの地にあることになる。
一番新しい、二十三夜碑。昭和の初めのもの。
古道の面影を残す雰囲気。
宅地化されて、今は普通の町中。
西武新宿線、野方駅近く。
そして、今回は環状七号線が終点だった。ここからバスに乗って帰宅した。
そろそろ夕暮れ時だったのだが、広大な公園には多くの人が憩っていた。
この公園、元々は中野刑務所があった跡地である。大正四年に手狭になった市ヶ谷監獄の代わりに出来たもので、政治犯も多く収容されている。戦時中には空襲で全焼し、戦後には米軍に接収され米陸軍刑務所であった時代もあった。昭和32年に返還され、昭和58年に閉鎖された、という歴史がある。
公園内には、煉瓦の構造物を取り壊した跡が今も残されている。
隣接して、法務省矯正研修所東京支所があり、その敷地内には旧表門が残されている。
多くの人が様々な思いで、ここを通っていったのだろう。
表門というのだが、レンガの建物に見える作り。
公園を抜けていくと、妙正寺川に出て来る。宮坂醸造という会社がある。これだけではピンと来ないが、神州一味噌といえば、そこの会社かと思う人も多かろう。
妙正寺川を越えて行く道は、古くからの道のようだ。坂を上っていくと、二股になっているところに庚申塔や地蔵尊が祀られていた。
「庚申塔・地蔵尊・二十三夜碑
庚申塔には、太陽と月、青面金剛、三匹の猿、にわとりなどが彫られています。この付近の人々三十一人が建立したもので、石の側面には享保二十一丙辰天三月吉祥日(一七五六)と彫ってあります。台石には「右中村道 左さぎのみや道」と記され、道しるべの役を果たしていました。地蔵尊は、延享元年(一七四四)九月建立されたもので、沼袋村の矢島亦右衛門のほかに、とめ、多よ、いちなど女性の名前が記されています。台石には、秩父、板東、西国の観音霊場百ヶ所をめぐり、長寿福楽と来世での安穏を願った旨の文字が読みとれます。二十三夜の碑は、昔このあたりで疫病がはやったことがあり、祈祷師から以前にこの地にあったはずの二十三夜塔を再建するようにとのお告げがあり、関係者八人によって昭和二年(一九二七)に建てられたものと伝えられています。
平成一二年五月 中野区教育委員会」
庚申塔。それにしても、江戸時代の農村部での庚申信仰の拡がりには圧倒される思いがする。
がんかけ地蔵尊。250年もこの地にあることになる。
一番新しい、二十三夜碑。昭和の初めのもの。
古道の面影を残す雰囲気。
宅地化されて、今は普通の町中。
西武新宿線、野方駅近く。
そして、今回は環状七号線が終点だった。ここからバスに乗って帰宅した。
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