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東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

池上本門寺と周辺を歩く~その八:大坊本行寺(2)

2015-03-17 19:44:37 | 大田区
さて、引き続き大坊本行寺をみていくのだが、もう一度山門を出て外に戻る。山門前から直ぐのところから石段が続いている。これを上ると本門寺の大堂裏の横手に出る。 「大坊坂  『新編武蔵風土記稿』に「大坊坂方丈の右の坂なり、大坊へ行く道なればこの名あり」と記されている。本門寺山内西側の石段坂で坂下に大坊と呼ばれる本行寺がある。」 坂下にある御堂は、妙法堂という。小さな庵。 「妙法両大善神をお祀りしてい . . . 本文を読む

池上本門寺と周辺を歩く~その七:大坊本行寺(1)

2015-03-16 18:44:57 | 大田区
そして、続いてやってきたのは、本門寺周辺の塔頭の中でも別格の存在感のある大坊本行寺。どういう経緯なのかは知らないのだが本門寺の塔頭の多くは寺号を持たず、山号で呼ばれているところが多い。由来を見ると、その前は坊といわれていたりする。そんな中で、この本行寺は大坊といわれ、また別格なのは何故かと言えば、ここが日蓮聖人入滅の地だからなのだ。日蓮宗の開祖である、日蓮聖人のご臨終の間というのもある。正に特別な . . . 本文を読む

池上本門寺と周辺を歩く~その六:覚源院、厳定院

2015-03-15 20:14:02 | 大田区
池上本門寺の塔頭を巡っているのだが、一つ飛ばしてしまったので、ちょっと戻らせて頂く。車坂下から南之院に行く前に、その途中に覚源院があった。本門寺は戦災で焼失しているのだが、塔頭は無事であったところが幾つもあって、なかなか見応えのあるところが多い。ここもその一つ。立派な山門に目を惹かれる。 東京のまん中とは思えないような、落ち着いた風情がある。 「覚源院 室町時代(一三九三頃)の開創。当初は . . . 本文を読む

池上本門寺と周辺を歩く~その五:南之院

2015-03-13 19:23:19 | 大田区
さて、車坂下の本町稲荷神社から先へ行く前に、車坂から下ってそのまま伸びていく直ぐ先に大きな木造建築が目に付いたので、行ってみた。蓮月庵という蕎麦屋さんだが、表に貼られていた紙によると 「お知らせ  この度、諸般の事情により、六月十七日をもちまして閉店させて頂く事となりました。 開店以来 五十数年、長きにわたりご愛顧しただきました皆々様に心から厚く御礼申し上げます。  誠に、ありがとう御座いました。 . . . 本文を読む

池上本門寺と周辺を歩く~その四:理境院と本町稲荷神社

2015-03-12 19:42:17 | 大田区
さて、池上本門寺の総門を入って直ぐの左手に山門がある。本門寺の玄関内側ともいうべきところにあるのが、理境院。 「理境院  元享年間(一三二一~一三二四)本門寺三世 日輪聖人の住坊として開創。大坊本行寺、照栄院と共に池上三院家の一つに列せられ、古来より朱塗りの山門(赤門)を許される。延宝年間(一六七三~一六八一)に長澤氏の母 理境院妙性日貞尼の寄進の法功をたたえ理境院と改称。慶応三年(一八六七)官軍 . . . 本文を読む

池上本門寺と周辺を歩く~その三:本門寺門前

2015-03-11 19:41:03 | 大田区
この池上本門寺周辺は、塔頭が数多く周辺に存在している。巨大寺院というのは、周囲に関連施設のように小規模な寺院を従えているというべきなのか。上野の寛永寺は今も19の子院を持っている。この本門寺も、最盛期には36もの塔頭があったと言うが、今も23を数えている。新しい寺もあれば古い寺もあり、その一つ一つを巡ってみるのも面白いものだ。日蓮宗の聖地であることは間違いないが、江戸の人々のように観光気分で巡って . . . 本文を読む

池上本門寺と周辺を歩く~その二:池上本門寺(2)

2015-03-09 19:36:34 | 大田区
池上本門寺は前回掲載した様に、七百数十年という歴史のある寺で、しかも日蓮上人御入滅の地という日蓮宗の聖地である。長い歴史を持つ寺院であるというだけではなく、江戸時代の初期にあった身池対論や不受不施派の弾圧というのも、ここがその拠点であったことを思うとどこか生々しく思えるし、しかも本門寺を頂点にした円融寺(当時は法華寺)や谷中の天王寺(当時は感応寺)という大きな栄えていた寺院からなっていた不受不施派 . . . 本文を読む

池上本門寺と周辺を歩く~その一:池上本門寺(1)

2015-03-08 21:06:12 | 大田区
さて、池上と言えば本門寺であり、日蓮宗の聖地でもある。本門寺を中心に塔頭が集まるという、東京では他にないところでもある。宗教的な場であることは勿論だが、観光地であることも間違いない訳で、これほどの規模の寺院の集まりをきちんと見て回ってみようというわけである。 本門寺には、かつて高校生の頃に遊びに来たことがある。その頃は、寺に興味があったわけでもなく、ただ歩き回っただけのことだった。その後、一時仕事 . . . 本文を読む

品川からの道~池上道その十八:池上門前町

2015-03-05 19:15:15 | 大田区
さて、ようやく池上に到着。本門寺の門前町である。この辺り、地図を見ると面白いのは、蒲田駅に近い方まで含めて、町割の方向が本門寺基準で作られていること。元々は街道があり、そこに寺ができていき、門前町が発達してと言う順序だろうが、町の発展を掘り下げてみても面白そうな気がする。本門寺へは、大森駅から馬車であったり、バスであったりというルートがある。そして、五反田から蒲田を結んだ池上線が、池上電鉄として大 . . . 本文を読む

品川からの道~池上道その十七:池上へ

2015-03-04 19:13:34 | 大田区
商店があったと思うと普通の住宅街の様になり、また商店があったりといった感じで、池上への道を進んでいく。新道が昭和12年に開通するまでは、大森駅からこの道を馬車が池上まで走っていたそうだ。池上は、本門寺を中心にした日蓮宗の一大拠点であり、行事があるときなどは大変な人出になる。この道しかなかった頃は、人が溢れんばかりになったらしい。そして、この道は東海道の間道でもあり、鈴ヶ森の刑場の横を通る東海道を嫌 . . . 本文を読む