外に無く、内に有ること。

美を感じること、自然に生きること。

印象派の二人の眼

2009-06-22 00:11:55 | 西洋美術


印象派で美術史上重要なのはモネとセザンヌの二人だけである.
(好き嫌いということとは別の次元の,絵画構造の問題です.その画家がいなかったら,今の世界の見え方はないというくらいのレベルです.)

以前,ジオットのところで話しましたが,ジオットが2次元平面に3次元空間を表現出来ると考えたと言いましたが,モネとセザンヌはその逆を考えたのだと思います.
ジオットからモネまで,大きな流れでは約600年間同じ造形感覚の範囲内である.
3次元空間に見せかけていたものを2次元平面に戻すという糸口を,モネは光を色点の構成として,セザンヌは視線と色価の均整の中に見出すのです.
ジオットが見出したものをマサッチオが展開したように,モネにはマチスが,セザンヌにはピカソが媒介となって新しい美的価値が生み出されるのです.
(このあたりの事は,そんなことを書いていた人がいたんではないかな?という私の思い込みと勘で書いています,出典は不明です.)

自分の意見を押さえて書いているという.
でも本当に自分だけの意見なんてあるのでしょうか?使う言葉も誰かが作り,考える内容もどこかの情報の受け売りではないでしょうか?
だからこのブログを読んで「なんだか偉そうだな」と思わないでくださいね,私の意見などこれっぽっちもなく,きっと全て他人の意見の寄せ集めですので,よろしくお願いします.
(私というフィルターを通る時にどう変わるかはありますが...)
今,今日の意見の出所らしきものを思い出しました.それはまた明日にね.つづく...