そろそろツユクサの季節も終わるだろうから
過去ログを引っ張り出してツユクサの整理をしておこうと思う。
▲ 訪花昆虫の食餌用と言われている「飾りおしべ」は普通黄色だけれど、時折薄色も見かける。
花弁に近い3個のおしべは全くの飾りだろうか、花糸も細い。
▲ 花期の終盤には二段に咲くツユクサを多く見かける。
ただ両方が結実していることは少なく、花後には「くの字」に曲がる辺りで脱落する。
▲ 花柄だけが残されている。結実していない。▼
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▲ 二段に咲く花の上段はめしべを持たない花が多いが時折、めしべを備える花も咲く。▼
▲ めしべを備えているのだから、普通に受粉、結実する。▼
▲ めしべを備えている上段の花は、普通に受粉、画像左のように結実する。▼
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▲ ツユクサの萼片は3枚、後ろ側からだとはっきり見える。
花弁も3枚あるのだけれど、青色2枚が目立ち、半透明の1枚は萼片と同色で見えにくい。▼
▲ 花弁は3枚、青色2枚が目立ち、半透明が1枚備わっている。
萼片同様、半透明だが形状は違って、先端が尖っているので区別出来る。▼
▲ 以上は過去ログからの抜粋画像。▲
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かなりの木が伐採されたし、枝打ちされた。
だから石垣下は明るくなって雑草畑。
幾つもの二段に咲くツユクサが見えるのは
種子を大量に生産しておこうとする花期の終盤だからだろう。
▲ 二段に咲いた花、いずれにもめしべは備わっていたようだ。▼
▲ 二段に咲く花は多くはめしべを持たないけれど、時折果実の出来ているものも見る。
上の画像では左手前は不稔のもので、花殻は堕落しているが右奥には果実が見える。▼
(2019.09.24 明石公園)
ツユクサ(露草) ツユクサ科ツユクサ属 Commelina communis
▲ 昔作った参考図 ▼
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▲ 久しぶりに白花
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マルバツユクサの閉鎖花 ケツユクサ ツユクサ(露草)
ツユクサ(露草)
花期の終盤になると二段に咲くツユクサがふえるのですね。
知りませんでした...
こいもの撮った二段に咲く上の花には雌しべが見当たらず・・・
二段咲きのものは全部そうなのかと思いましたが
上下共に長い雌しべがあるものが見えました~
何だかとても嬉しくなりました。
知らなかったことを知る喜びがとても嬉しいーーーです。
また見に行ってみたくなりました。
白花はまだ一度も出逢ったことがありません。
たまらなく見てみたいです。
綺麗な図を参考にさせていただきます。
ノートに写したいと思います。
色々教えていただきありがとうございます。
興味のあるなしもそうですが、見えていない部分は多いはずで
知らなければ見えないものも多いのかも知れませんし
見えない、或いは見ていないから知ろうとも思わないことも多いのでしょう。
難しいことをあれこれと言い回したり、
或いは余り目にすることの無いものを探し回ることも大事ですが
「基本の基」は、手近なものを知ることだと思いますね。
その意味では、ツユクサなどありふれている花は、興味を持つことが出来れば
幾らでも身近で知ることが出来る素材。
ご自身の手で知らない部分が次々と明らかになってゆくのは楽しみだと思います。