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七ツ釜

七ツ釜

象の鼻

柱状節理を見ておこうと国の天然記念物になっている唐津市の七ツ釜に足を延ばした。天気は快晴。玄界灘に突き出た小半島から望む景観はまさに絶景。玄界灘の海の青さと玄武岩の柱状節理が雄大な景観をなしている。縦に斜めに自然が作り出す柱状節理は見ていて飽きない。海の青さは「玄海ブルー」と名付けたいほどだった。
柱状節理は、溶岩が冷えて固まる時にひび割れし、六角形などの柱状になったものだ。七ツ釜自体は、玄界灘の荒波で柱状節理が侵食されて出来た海蝕洞だ。七つある洞穴のうち最大のものは高さ3m、奥行き110mとある。地名から「屋形石の七ツ釜」として国指定天然記念物になっている。眼下では遊覧船が行ったり来たりしていた。
フリーダイバーのジャックマイヨールが10才の時、イルカに初めて出会った場所としても知られると聞く。どの辺りだったのだろうかと思いながら、「象の鼻」と名が付く場所辺りを見渡すと、その向こうのはるか下方の岩場で竿を出している釣り人が眼に入った。よく知られた釣り場でもあるようだ。大物が釣りあげられるか・・・。
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ムサシアブミ




葉っぱが出る前は、まるで筍が出てきたように地面からにょっきり。名前を漢字で書けば「武蔵鐙」。花を包む仏炎苞が鐙に似ている事から付いた名前だという。武蔵が頭に付くのは、武蔵の国の鐙が品質が良かったからという。
鐙というより、ヘビが頭をもたげたように思えてならない。仲間に茎の模様がマムシに似ているマムシグサや、花の先が釣り糸の様にヒモ状にのびるウラシマソウなどがある。とはいえ、どれもあまり好きにはなれない。筍状の時もヘビの模様のようだし、何となくヘビが出そうなところに生えるからかもしれない。ただ、仏炎苞の縞模様はとてもきれいだ。(佐賀県七ツ釜入口にて)
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田んぼのカモメ



今年もまたやってきた。昨年も一人ゆうゆうと歩き回り、時に泳いでいた。近所の人はカモではないかと心配してくれる。遠目にはカモのようにも見えるのだろうが、眼を凝らして見ればまぎれもなくカモメ。田んぼの荒代(あらしろ)が終わり、水を張った田んぼの中で一日中動き回っている。

荒代は、田植え前の準備作業のひとつで、凸凹を粗く均す作業だ。その後1週間ほどして仕上げ作業の本代(ほんしろ)を行う。凸凹のままだと、草が生えたり稲の苗がジャンボタニシの餌食になったりするため、本代では田んぼを鏡の面のように仕上げる。そして2、3日後に田植えだ。

このカモメ、近づくと警戒して立ち止まる。まわりも田んぼばかりなのに、私の田んぼがお気に入りなのか、一日中歩き回っている。エサを探しているのだ。この田んぼ、海辺からは約4.5km。広さはほぼ70m四方。本当は70m×140mほどあるのだが、管理しやすいように真ん中に仮畔を築いて使っている。そのふたつに仕切られた田んぼを自分の縄張りのように使っているのだ。だが、田植え前ならいいが、田植え後はちょっと・・・・。昨年は私の気持ちも分かってくれたのか、田植え後は姿を見せなくなった。
この際だからカモメの名前を調べてみた。その名は、「オオセグロカモメ」。北海道や東方地方では留鳥のようだが、本州中部以南では越冬のために飛来する冬鳥のようだ。「全長55〜67cm、翼を広げると132〜150cm、食性は雑食で、魚類、昆虫、甲殻類、軟体動物、環形動物、動物の死骸などを食べる。」とある。嘴を見ればそれもうなづける。また来年も来るのだろうか・・・・?

そう言えば、田起こしをしていた時にトラクタの側に寄ってきたアオサギは抜群にきれいだった。婚姻色だ。アマサギも新種ではないかと思うほど妖艶に見えたことがあった。調べるとやはりこれも婚姻色。こういうことに出会えるのも、田んぼがあるからこそだ。
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新燃岳7年ぶりに爆発的噴火


わが家からの新燃岳噴火(2018.3.6)


新燃岳が6日爆発的噴火を起こした。このところ新燃岳のある霧島連山では、硫黄山や御鉢も少しあやし気だ。
今日7日も噴火は続き、報道では午前6時過ぎには噴煙が3000mの高さまで達したという。ただ、今日は曇っているのでわが家からは見えない。
7年前の噴火は、寒い2月が中心で、そのため西風や北西の風が多く、火山灰はほとんど宮崎県側に降った。それに比べると、今回は今のところ鹿児島県側に多い感じだ。ただ、これからどうなるか全く不明。
噴火が激しくなると空振(くうしん)も心配だ。7年前の時は、深夜2時頃だったか、1時間あまり続いたことがあった。引戸という引戸がガタガタと揺れ続けた。あまりの激しさに、寒さのなか外に出てみると、新燃岳の方角は赤く染まり、時折稲妻が走った。この時は、新築した家も同様だったらしく、立てつけが悪いのではないかと、工務店に問合せがあったりした。

新燃岳の噴火で、ちょっと気にかかっていることがある。7年前の噴火は2月が中心。それがおさまって3月11日にマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が起きた。それに伴って起きた福島第一原発事故。一歩間違えば首都東京さえ失いかねなかった。必死で情報を集め、首都圏方面の人を避難させたことを思い出す。
今、新燃岳がある霧島連山では御鉢と硫黄山でも火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が発令中だ。新燃岳はレベル3。その他、九州では桜島がレベル3、口永良部島もレベル3、諏訪之瀬島がレベル2、阿蘇は警報は出ていないが活動は活発だ。日本はプレートがせめぎあう地域なので火山活動も地震も多い。新燃岳の噴火が次なる大地震・巨大地震の前兆でないことを願う。
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ホトケノザ


3月に入ると、畑のあちこちに姿を現すようになった。ものの本には「雑草」とあるが、「雑草という草はない。それぞれに名前がある」という言い方もある。植物にはそれぞれ名前が付いている。雑草という名前の草がないのは本当だ。付いていない場合は、新種発見となるのだが・・・。
ところでこのホトケノザ、結構きれいだ。写真のものは雨上がりの朝に撮影したもの。そのためか、花弁に付いた雨滴が瑞々しく、ひときわきれいに見えた。葉っぱの緑と赤紫の花の組み合わせが何とも言えない。名前の由来は、茎を取り囲むように広がる葉っぱが蓮華座(れんげざ)に見えるところからきたようだ。
だが、油断していると畑のあちこちを占領するようになる。写真のものもゴボウのすぐ脇に出てきたもの。先月末頃は、本命のゴボウが負けそうになるほど勢いを増していたが、ゴボウも負けずと葉っぱを広げてきた。ということで、ホトケノザは、もうすぐ「雑草」として引き抜かれる運命ではある。
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