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河川敷の大クス


ある時、管内の土木事務所が、河川敷内にある田畑や山林を測量することになった。河川敷に民有地があることなど不思議に思われるかもしれないが、これは元々あった田畑や山林を横切って堤防が築かれたためだ。堤防が築かれたのは昭和9年頃のこと。それまでは堤防がなかったため、わが集落では台風や大雨で、田畑に限らず家屋なども被害を受けたことがあったようだ。現在堤防の内側にある地区の神社も、堤防をつくった時、河川敷から皆で引いて移設したそうだ。
ところで、今回の測量は堤防を補強するためだ。幅を広げ、高さもわずかに高くなるという。説明会も測量も順調に進んだ。私も自分名義の畑や山林もあるので、現地確認のために何回か立ち合あった。その結果である。よそのものと思っていた大きなクスノキが、わが所有のものと分かった。結構大きなクスノキだ。紐を回して測ってみれば、おおよそだが、胸高周囲約370cmもあった。環境省の巨樹の定義では、地上130㎝の幹周りが300㎝以上の木としているので、私は巨樹持ちということになった。私の代では切るつもりはないので、次に引き継いでいくことになる。いつの日か、わが家の宝、いや地域の宝になってくれればいいいなと思う。
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