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海の向こうに荘厳な利尻富士

雲間に姿を見せた利尻富士


納沙布岬に立つ灯台


嵐の中に立つ間宮林蔵像(宗谷岬)


大鵬も降り立った稚内北防波堤

昨年晩秋、北海道を旅行する機会があった。と言っても、ほぼ弾丸ツアーに近いパックのバスツアー。寒いと思い出かけたが、思ったほどではなかった。あれから、約2ヶ月。宮崎に帰ると、旅行時とは打って変わって厳しい雪降る様子などがニュースで流れ続けた。
脳裏に焼き付いているのは、納沙布岬の草原に建つ白黒に塗り分けられた灯台。あるいは嵐の中だった宗谷岬とそこに立つ間宮林蔵像や、昭和の大横綱となった大鵬が、樺太からの帰還途上に上陸した稚内北防波堤。そして最も印象に残っているのは、サロベツ原野とそこから見た利尻富士。頂上付近は、灰色の雲に覆われてはいたが、海の向こうに浮かぶ姿は、荘厳そのもの。原野を走る車窓から、何度も何度も振り返った。だが、窓越しの撮影ゆえに荘厳さ捉えきれず。サロベツ、また行きたし。


ルイス・C・ティファニーのステンドグラス


似鳥美術館で買い求めた画集

ところで、パックツアーの最終日は、札幌から小樽へのオプションツアー。小樽への道路沿いは、よく整備されていた。小樽の売りは、運河とガラス工芸と聞いていたが、運河はまあまあ。ガラス工芸は綺麗だが趣味に合わずほとんどパス。なので、歩き歩きで、行き着いたところが「似鳥美術館」。元々は、旧北海道拓殖銀行小樽支店だった建物。あの「蟹工船」を書いた小林多喜二も働いていたことがあるのだという。玄関を入るとすぐに聞いてみた。「あのニトリですか?」 すると「ええそうです。」との応え。バスの中ではガイドも添乗員も、美術館のことは何も紹介しなかったが、ここは凄かった!入るとすぐに、ルイス・C・ティファニーの代表的教会ステンドグラス。そして上に上がれば、日本美術から西洋美術までずらり。誰でも知っていそうな作家達の作品でいっぱいだった。見終えて一冊画集を買った。600円、とても安かった。尚、ここで販売されていたガラスはとても良かった。だが、もう断捨離の身。記憶にだけ収めた。機会があれば行くこと絶対おすすめ。
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飫肥の大クスと弥五郎様






威風堂々の大クスに出会った。大クスというより巨大クスと言った方が良さそうなほど、堂々としていた。「串間原発」反対行動や日々の原発反対行動で共にした、仲間の告別式に出かけた帰りのことだ。ちょうど正月三が日は、「弥五郎様」が日南市飫肥の田ノ上八幡神社におられると、友人が案内していたので、寄ってみた時のことだ。
「みやざき新巨樹100選」のクスノキだ。案内板には、樹高30m・幹周り9.2m(平成4)とあり、市天然記念物にも指定されている。飫肥と言えば、日向の小京都と言われるほど、きれいに整備された城下町だ。その北東、鬼門の方角に田ノ上八幡神社はあった。駐車場に車を止めて、急な階段へ向かうと目の前に現れたのが、この大クス。天正16年(1588)、初代藩主となる伊東祐兵(すけたけ)が、伊東家再興の記念として手植えしたと伝えられているようだ。だとすれば、推定樹齢435年ほどだ。だが、ちょうど居合わせた宮司の話では、植えられた時、既に少し大きかったのではないかとも・・・。飫肥に行く機会があれば、見逃す手はない。





そして、「弥五郎様」だ。階段を上ると、神社の前に立っておわした。なぜか、「立っておわした」と言いたくなる。高さ7mの巨大な人形だ。なぜここにあるかと言うと、伝説では、「稲積弥五郎」なる巨人が八幡様の御神体を背負ってこの地にやってきたからだという。宮崎県山之口町や鹿児島県大隅町にも「弥五郎様」人形はあるが、山之口町が長男、大隅町が次男、飫肥にあるのが三男という。ただ、そういう説だ。同一人物と言うことだってありそうだ。それにしても、赤面に茶色いひげで白い烏帽子をかぶり、紫色の着物を来て赤い袴、そして左手に太刀、右手に大きな槍を持ち、金色の目で睨みをきかす姿は、大クス同様、威風堂々としていた。
尚、わが地の集落名も同じ「田ノ上」。何かしらの縁を感じて、宮司に「田ノ上」の由来を尋ねてみた。しかし、当時周りが田んぼだったからではないかというくらいで、詳細は不明ということだった。
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