野のアザミ

日頃感じたこと、思ったこと事などを書きとめておきます。

黒蕨壮(くろわさびそう)彫刻展

2020-06-25 | ギャラリー
「チョット休憩」


新型コロナのため県境を越える事もままならなかったが、解除されたため、久しぶりに遠出した。目的地は鹿児島霧島アートの森。我が家からは、高速を使わずに約2時間半だ。幾度となく通った道とはいえ、やはり街並は時折変化する。あるはずの家屋がなくなっていたり、新しくなっていたりだ。あるいは新しい発見があったりもする。我が家周辺の田んぼは、もう稲の穂が出始めているのに、30分も走れば、まだこれから田植えというようなところさえあった。

「黒蕨壮 彫刻展」は、期待に違わずいい作品展だった。「チョット休憩」という作品が頭の片隅にあったため、一度しっかり観たかった。「マイハウスⅡ」や「帰らなくては」などの大作の他、「肉食女子(スズメバチ)」や「草食男子(カブト)」などの暗示的小品も。私的には1986年前後頃の「マイハウス」シリーズ辺りの方がリアリティーを感じる。脱ぎ捨てられた作業服は、木彫なのにまるでそこに脱ぎ捨てられた衣服のような存在感があり、脱ぎ捨てた人の仕事や性格まで連想させる。「マイハウスⅡ」のダンボールの中から出ている足は、はいているズボンや靴そのままの圧倒的存在感であり、「これは木彫?」と思わせるほどの技巧だ。もちろんダンボールも木彫だ。2009年〜10年に制作されたという「あの手・この手」は、手をつなぐ縄まで木彫だ。中には指の先から縄が出ていたりする。発想そのものと裏打ちされた技巧が、この人の作品を支えているように感じたが、近年は、圧倒的質感が放つリアリティーより思惟的暗示感の方が出始めているのだろうか・・・。










ズッキーニの大化け

2020-06-08 | 田んぼと畑
ズッキーニの雌花


ズッキーニがおいしい季節だ。昨年までは揚げ物が中心だったのだが、生でも食べられると聞いて食べてみたら、これがなかなかいい。甘酢付けでほとんど毎日食卓に並ぶ。今年は10本ほど育てたら毎日4〜5本とれるので、あちらに配ったりこちらに配ったり・・・。
年配の方は食べ慣れていないと思い持っていくのを遠慮していたのだが、余ったついでに持っていったら、お返しがきた。あちらのお宅からは四角豆、こちらのお宅からはトウモロコシ、違うお宅からはおこわ。また友人からはメロンなどと、ズッキーニがいろんな物に化けて帰ってきた。予期しなかったとはいえ、田舎の日常はこんなものだ。
朝起きてお茶を頂いた後は、ズッキーニのところに足を運び、雄花の花粉を雌花に付けてやるのがこのところの毎朝の日課だ。それにしても、今年のズッキーニは例年以上に元気だ。この分だと、また違うものに化けるのか・・・。