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残念至極、見ずじまいの夜光雲


1月18日夜明け前、内之浦からイプシロンロケットが打ち上げられた。
まだ布団の中で目覚めたばかりだった。窓の外から「ほら、すごいよ!」という声。何か分からないまま布団を飛び出し、玄関を開けると南の空にオレンジの光。反射的にロケット打ち上げとわかり、カメラを取りに部屋の中に。あれこれ操作する間もなくとりあえずシャッターをきったのが上の写真。即ちピンボケ。
いつもならロケット発射5分ほど前にタイマーをセットしたりして心待ちなのだが、雑用に追われイプシロン打ち上げのこと等すっかり忘れてしまっていた。

そう、種子島や内之浦から打ち上げられるロケットの軌跡はわが家からでも見えるのだ。昼間でも夜でもである。昼間はロケットの煙が空高く登るし、夜はオレンジの炎が弧を描く。今まで見た中では、今回のものが最もきれいだった。

この日はそのことが色々と話題になった。「今日のは今までで一番きれいだったよ」と私。「もう、あの世みたいにきれいだった。」などと初めて見た人。不思議なことを言うものだと思っていたが、夕方のTVニュースで、私がみたものとは違うものがあったことを知った。ロケットの炎そのものではなく、ロケットの打ち上げで「夜光雲」が発生したのだった。ロケットの炎が南の空に消えたので私はそれで終わりと思い、コタツにもぐり込んだので見ずじまい。残念至極、後の祭りだ。でも、この日のイプシロン打ち上げは、今までで最もきれいに見えたのだった。それだけでも良しとしよう。

イプシロンに搭載された高性能小型レーダ衛星(ASNARO-2) は、地表にある1mのものまで識別可能という。悪いことには使ってほしくない。
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