正月3日夜、宮崎県立美術館に出かけた。但し収蔵作品を観るためではなく、1995年の開館以来はじめてのプロジェクションマッピングを観るため。夜6時過ぎわが家を出発。寒いだろうと思い、ホットカイロと簡易イスを持参。空には星がまたたき、空気は澄みわたり絶好のマッピング日和。駐車場に車を止めて会場に向かえば、たくさんの人とすれ違う。ちょうど1回目が終わったところだった。
会場は若いカップルや子供連れの家族などですでにいっぱいで、後ろは立ち見模様。立ち見はきついので、人垣をぬって最前列へ。持参したイスに座ったが、後ろの人のことも考え、別に持参していたダンボール箱をつぶして座ることにした。これはよかった。ばっちり落ち着いたところで、司会者によるコンペティション紹介など。少し長いと感じたが、県知事などのあいさつの後、ようやく開演。
岩をイメージして設計されたという美術館の壁面いっぱいに、大音響と共に映像が写し出された。世界各国作家による1分間の映像作品だ。内容は、あれこれ説明するより、ライブ配信映像をみてもらった方が感じはわかるというものだ。
実際にあの場で見た映像と配信映像では、感じは違うが、現場での印象は、劇画を観ているような感じだった。「破壊」と「創造」が織り込まれ、対立の構図が共通しているようでもあった。願わくば、澄み渡った夜空に共鳴するような作品があってもよかったように思う。帰り着いたわが家から見上げた空には、星々が美しかった。
テレビを付けると、熊本県和水町で震度6弱の地震のテロップ。あわてて、熊本市内の友人にお見舞いの電話。友人曰く、「市内は震度5弱、熊本地震より短かったので大丈夫」。宮崎市内も震度2だったようだが、車を運転していた時間だったためか全く気付かず。和水町内でも、震度の割に大きな被害がなかったようなので、一安心。