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勇壮な滝、静かな滝、美しい滝

矢研ぎの滝


若葉の滝

今年は新型コロナのため街に出かける機会が少なかった。その代わり、ストレス解消に山歩きが少し増えた。登山ではなく山歩きだ。そのため滝に出会うこと数度。ということで記録しておくことにした。
まず名勝「矢研の滝」。読みは「やとぎのたき」だ。宮崎県都農町にある尾鈴山瀑布群を代表する滝だ。高さ73m、日本の滝100選にも選定されている。神武天皇が滝の水で矢を研いだという伝説からこの名前がある。勇壮な滝だ。
尾鈴山にはたくさんの滝があるが、矢研の滝のすぐ手前にある小さな滝は「若葉の滝」。登山道の脇にあるので、ちょっと休憩にはもってこいの滝だった。


おせりの滝

次が美郷町にある「おせりの滝」。国道327号線の案内板から脇道に入るとすぐ近くにあるが、照葉樹の中を約70mの高さから3段に落下する姿は清々しく美しい。ここは整備された遊歩道を歩けばよかったので、山歩きと言うより散歩。すぐ近くの旧河川プールの「親水公園」では親子連れが水遊びしていた。


行縢の滝

バクチノキ

そして行縢の滝。読みは「むかばきのたき」。延岡市行縢山にある日本の滝100選のひとつだ。行縢とは、中世の武士が騎馬で遠出する時に使った腰から足への鹿皮の被いだが、山の名前は形が似ているためこの名がある。滝は、遠目には左右の雄岳と雌岳の真ん中からまるで天から落ちるように見える。高さ77mで日本の滝100選にも選定されている。滝も良かったが、登山道脇の森が良かった。登山道入口の行縢神社境内には、宮崎県新巨樹100選に選ばれているバクチノキがあった。名前は、古い樹皮が次々に剥がれ幹が赤くなるので、博打で負けて身ぐるみ剥がされるのに例えたことに由来する。


千尋の滝

少し足を延ばして屋久島の「千尋の滝」。読みは「せんぴろのたき」だ。落差約60m。「千と千尋の神隠し」の名前の由来になったという滝だ。近くには寄れないが、左に見える大きな花崗岩の一枚岩が、圧倒的だった。その岩盤の大きさが千人の人が手を結んだくらいの大きさということで「千尋」の名があるそうだ。屋久杉とともに、屋久島のスケールを体感できる場所だった。


飛流落し

同じく屋久島にある白谷雲水峡の「飛流落し」。全長70mあるという花崗岩の節理に沿って豪快に駆け落ちる様はとても美しかった。渓流瀑の代表と言ってもいいかもしれない。


大川の滝

屋久島の滝では水量規模とも最大という「大川の滝」。読みは「おおこのたき」だ。日本の滝100選のひとつ。落差88mは九州一。ということで楽しみにしていたが、私が行った日は水量が少なく迫力不足。あわよくば、青空のもと水量が多い時に、写真右手を流れ落ちる姿も見たかった。屋久島は花崗岩の島なので、どこに行っても水はきれいだった。但し雨は多いようだ。雨に会わなかっただけでも幸いとしたい。
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