男澤惠一・家系と先祖のBLOG

「先祖を知れば未来が見える」著者、日本家系調査会の男澤惠一が読者様の幸福を願って書いております。

先祖をいやすとは?

2023年05月14日 | 家系鑑定とアドバイスなど
 ルーツヒーリングという言葉をよく聞きます。人間の脳の中にある前頭連合野は「昔のことを思い出すとき、活性化する」と言われています。家系譜作成によって心身の健康を得た人は、家系譜を通し、昔の懐かしい思い出を回想することで、癒された結果といえるでしょう。
しかし、先祖によって自分が癒されるより、じつは本当の癒しは、先祖を癒してこそ自分が癒されるのです。先祖を癒すには情の持ち方が重要です。

今までの自分の立場は、自分の犯した問題ではないのに先祖からの影響を受けてしまう家系の、いわば被害者という意識だったかもしれません。なぜ、こんな家系に生まれたのだろうという意識を持っている限り、先祖の亡霊にとりつかれたようなもの。心はいつも暗く、マイナス感情のみ支配します。先祖に対して被害者意識を持ちながら、自分自身が先祖の情の限界を越えることができないでいる状態です。

先祖を癒したいという気持ちになった時点から、あなたは被害者ではなく愛情を持った親の立場に立ったことになります。そうすると今までとはまったく違った、一段も二段も高い次元から先祖や家系を見つめることができるようになります。

見えないマイナス財産しか残せなかった先祖に対して、なぜ、そうならざるを得なかったのかと考えながら家系譜を見ると、その時代の事情、先祖が置かれた状況等、やむを得ない事情があったことがよく分かります。つまり「事情圏」を理解してあげることからはじめます。

あの世(霊界)の存在を信じる人も信じない人も、「ああ、そうだったのですね。苦しかったでしょう!」と先祖に呼びかけるのです。昔は今の時代とは違い、飢饉や戦争、貧困など困難な問題がたくさんあったことでしょう。また幼い頃から親と死に別れ、愛されたい時期に愛を受けることができなかったこと、継母にいじめられたこと、親から虐待や暴力を受けてきたなど、家運を下げてしまった先祖にもいろいろな事情があったはずです。
家系譜を、情を中心に見ていくといろいろな過去の先祖の気持ちが、時間・空間を超越して伝わってきます。今まで誰一人、こういう見方をしてくれた子孫はいなかったかもしれません。

自分の中にも先祖の事情圏が重なっているはずです。先祖代々の課題が、同時に自分自身の課題であることがほとんどです。先祖を癒す行為は自分自身を癒すことにつながります。先祖へのマイナスイメージが変化し、感謝の気持ちが増えた分だけ、あなたの心は良い運気を引き寄せます。朝に夕に、先祖に「ありがとう」を唱えるのです。そして、先祖が越えられなかった要因や、情の限界、愛の限界を知って、自分の代で乗り越えてみせると先祖に誓うのです。

もちろん、変えるのは簡単ではありません。なぜかと言えば、先祖のマイナスの情が何代にもわたって、しつこく自分自身にも染み付いているからです。ちょっと油断すると、無意識のうちに先祖から影響を受けた元の情に、いつの間にか戻っていることもあります。変えていこうという強い決心が何度も何度も必要です。その努力を怠らないことです。
そうすると、背後に先祖のパワーを感じながら人生を歩むことができるでしょう。あなたが愛情を持って先祖に対し、先祖代々の負の連鎖を断ち切り、連綿と続いてきた家系の流れを変えるのです!


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