夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<桜一凛。 ~西国第3番 粉河寺>

2019-03-29 | 西国三十三所

職場最終日に、朝イチで事務仕事と各所へ挨拶済ませて、片付けは明日に回して車飛ばして行ってきました
 仲良しの先生が、プレゼントくれたの~
私の大好きな、ロクシタンのヴァーベナのシャワージェル
これでしっかり癒されます~


前回は電車でエンヤコラ行ってきた、和歌山へ。
今日はリハビリがてら車でドライブ。
ちょうどお昼時、恒例のSA探検を兼ねて、岸和田SAでお昼ご飯
 泉州しらす丼と、 べっぴんコロッケ
みかんまる とか、コーヒーランドとか、欲しいお土産あったんだけど、これから車内は暑くなるし、帰りにしようと断念。。。したら、帰りは違うミカンパンのお店しかなかった
次にリベンジね~。
日本庭園もある、大きなSAでした!  

私の愛車は10歳越えなので、ナビが古くて全然道路が通ってなくて(笑)グーグル先生に道案内をお願いしてたら、だいぶと黙ってしまいました(笑)
ドキドキしたけど、無事に「西国第3番札所 粉河寺」へ到着!
大門の横を抜けると、売店の奥に駐車場があります。

お大師さんの不動堂。 桜はまだもう一息でしたが、部分的には綺麗に咲いてます  
本堂まで少し距離があるのですが、  良い天気なのでゴキゲンでお散歩。
本坊・童男堂の前には枝垂桜。 

・・・と、ここで後ろが騒がしいのに気付いてふと見たら、発見してしまった!・・・・・・ツアーが来てる!!!Σ(゚Д゚; ヤバし!

笑。
御朱印がめちゃ混みになるので、大変申し訳ないのですが、参道に並ぶ方たちには「ごめんなさいぃ~後で戻って来ますから~!」と心の中で手を合わせて、デケデケ急ぎ足で歩いて、本堂へ。
特別拝観も、後程落ち着いてから・・・と思い、外から簡単にお参りしてから速攻御朱印をお願いします。
おばちゃんが書き終わるくらいに、ツアーの添乗員さんがドカッとお客さんの納経帳を持ってきたので、、、せぇ~~~ふ!
しばらくしたら、ツアーのおばちゃんおじちゃん達が沢山来たので、よし、もう一度仕切り直しじゃ!と参道へ戻って、ゆっくりと見てきました(笑)


 露座仏。  仏足石。

後ろには出現池。    立派な建物。
童男大士は、観音様の化身で、柳の枝を手に持ち、白馬に乗ってこの池より現れたと伝えられています。

手水は蓮の形。  そして、身代わり地蔵。 

中門はとても立派なの!    四天王さん達。

 木鼻には象さんみたいなのが、あ~んってしてて可愛かった

  丈六堂には阿弥陀さん。

本堂へ上がる階段の横には、石造りの粉河寺庭園があります。
これが凄くて。
 ずっと見てて飽きない。いろんな角度で眺めて。
   真横から。 
桃山時代からの庭園。
ごつごつの岩と蘇鉄が、水墨画みたいな感じの静けさを作ってる。
風格があって、観る場所によっていろいろと見え方が変わる。

ここで、ツアーさん達の参拝が終わったみたいなので、入れ替わりで本堂へ向かいます(笑)

 六角堂と、湯浅桜。
本堂の建物自体もすごく立派!  
どっしりと男らしいんだけど、繊細でこまやか。
 この屋根の重なりに惚れたね笑。
  普段は外からお参りですが、今日はちょうど「北面千手観音様」の特別拝観が出来ます。 
御本尊は秘仏でこれまで一度も公開されたことが無く、その裏手にお祀りされているのが、北面千手観音様になります。
スロープが作られているので、お顔を同じ高さで拝むことが出来ます。
衣の紋様も薄っすらと残っていて、もともとは凄く豪華だったんだろうなぁと思います。
そして、38本の脇手の掌ひとつひとつに、玉眼仕上げの眼が入っていて、すごくリアル!
思わずまじまじと一つ一つ見入ってしまいました。
お顔は少し面長で下膨れの素朴な感じ。
持ち物も一つ一つ違うので、じっくりとみることが出来ました。

内陣の須弥壇もこれまた立派で、二十八部衆と風神雷神が秘仏の両脇に配置されています。
今回は14体と風神は修理中で不在でした。
須弥壇に彫られている龍が凄くて、めっちゃイケメンで、これまで見た龍の中で一番オトコマエだと思った(笑)

左の順路には、お大師さんや、弁財天、不動明王、大日如来、鬼子母神。
裏観音様をお参りしたら、ぐるっと右側に出てきて、閻魔王尊、十六羅漢が居ます。
十六羅漢は詳しくないから違うかもだけど、、ペットのワンちゃんみたいになついて甘えているような龍と、優しい顔で撫でてる羅漢さん(と私は思った。笑)が居て、これが良かった。

そして、内陣で左甚五郎作の「野荒らしの虎」が見れるというのを楽しみにしていたのですが、行けども行けども分からない・・・。
いつものように欄間みたいなところに小さくあるのかなぁと天井の方を眇めて見ても分からなくて、う-ん、誰かに聞こうかな・・・と思いながら羅漢さんを見ていて、ふ、と気配を感じて振り返ったら、、、おった!!!
てか、めちゃデカいし!(笑)
私、勝手に小さい飾りサイズだと思ってた・・・そしたら、大型犬をさらに一回り大きくしたくらい大きいわ
びっくりしたー(笑)
よく言われるように、夜に本堂を抜け出して田畑を荒らし回ったので、とうとう目に釘を打たれてしまった、といわれています。
が、現在はもうその釘は抜かれてしまっているんだって。
その場にいるお寺の方が教えてくださいました。
・・・まじまじと両目を覗き込む・・・うん、確かに・・・(笑)
目の前で観ることが出来るので、迫力があります!
尻尾もちゃんと縞々になってる

特別拝観限定の、北面千手観音様の御朱印を頂いて。 
もう一度見て回っていいですか?って聞いたら、「どうぞどうぞ~。御朱印と実物と見比べるのも良し、ゆっくり何度でもどうぞ~。」と言ってくださったので、もう一度出発(笑)
須弥壇のハンサムドラゴンを目の前でしゃがみこんで堪能してたら(笑)
受付のおじさんたちがお喋りしていて、「ワシなんか良く分からんけど、じっくり見る人と、ささっと見て終わる人とおるなぁ。この人は、よぅ見てはるわ。やっぱ興味あるんやなぁ。団体さんは5分くらいで終わりや(笑)」と喋ってはりました(笑)
せっかくだもの~ やっぱりじっくり見たいじゃない~( ´艸`)

足が不便な所はツアーで行くのも在りかなと思ったりもするけど、でも自分のペース配分で見たり寄り道したり出来ないのがネックなんだよね~
私にとっては御朱印頂く事だけが目的じゃないからなぁ。。。
でも先日、新聞に挟まってた広告の、「那智まで日帰り5980円」に、めちゃくちゃ心揺れてる最近です(笑)
だってぇ~ 交通費だけでもお釣り来るやん!しかもお土産買い物寄れるのとかも良いやん!
でもね、、、ツアーだけの特典、33カ所で観音様の御影が完成する特典、1ピースだけあってもさ・・・全部集めたくなっちゃうじゃん!観音様 完成したくなっちゃうじゃん!
だから、だめだめ、車や電車使っても自分の足で回るって決めたんだから・・・うぅん・・・でも那智まで5980円・・・交通費だけでも、どんな頑張っても もっとかかる・・・しかも日帰りとかキツイ・・・いやいや、だめだめ・・・うーん、でも・・・
って、延々広告と睨めっこしてます(笑)
どうしようかなぁ~


作戦勝ち!と自画自賛しながら、内陣を堪能した後(笑)、本堂横の階段から裏手に上がるとある「粉河産土神社」へお参りに行きます。
  うぶすなの漢字は、正式には「土に、」が付いてました。
地元では、「たのもしの宮」って呼ばれてるんだって。  
 ご祭神は、この奥の右側の第1殿に天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)、左側の第2殿に丹生津比賣命(にうつひめのみこと) となります。
境内は広くはないですが、他にも天福神社  、護国神社や白山神社  、稲荷神社  、猿田彦碑  、おんどり石  などがあります。
そして、境内には孔雀のピーちゃん  と鶏夫婦(笑)  
アイドル黒猫のタンゴちゃんが居ます
タンゴちゃん、めちゃくちゃ人懐っこくて、リードにつながれてるんだけど、私が寄っていったら向こうからリード ピーンってなるまで駆け寄ってきて、足に身体ゴロゴロして、にゃーんって鳴いて、いっぱいサービスしてくれました

  ごろにゃん動きすぎて、まともな写真が無い(笑)

 とうとうゴロンしてヘソ天しちゃって、そのせいでフワフワな黒毛に木の葉と砂がいっぱい付いちゃってた

 また駆け寄ってきてくれたところ
ゴキゲンなタンゴちゃんでし
た!
遊んでくれてありがとう~

他に行きたいところもあるので、そろそろ出発です。
 良い事がいっぱいだったな~

  でもちょっと、雲行きが怪しくなってきましたので、急ぎます。 

  車は少しお留守番しといてもらって、駅までテクリング。
やっぱり立派な山門だわ~!

門前には旅館などが並んでます。
大神宮の大きなクスノキ。  
駅まで15分ほど歩いて、スタンプ押してもらったら、ひたすら歩いて、「なかむらの柿の葉すし本舗」へ。
  こちらで名物「じゃこずし」をお土産に頂きました。
鮭や鯖の柿の葉寿司は食べたことあるけど、じゃこずしは初めて。
この地方では、小さな魚のことを「じゃこ」と呼び、紀ノ川ではそのじゃこがたくさん獲れたので、このじゃこずしが出来たそうです。
番茶で煮ることで、臭みが抜けるんだって。
最近はじゃこが少なくなったため、一時期じゃこずしが無くなる危機にもあったそうですが、今ではモロコを使ってじゃこずしの伝統を伝えていくように作っているとのことでした。
 帰りのSAで買った めはりと一緒に。  こんな可愛らしい じゃこずしです。
あ、ちなみにそのSAに入っている「芭炎蕾(ばからい)」というパン屋さんで、なんとか みかんパンをゲットしました(笑)
 ほんのり甘くておいしかった~。あとは、ハイジのふわふわパンと、ずんだあんパンも美味しかった!

ピーポ君ならぬ、きしゅう君がいました。 


せっかくここまで来たから、ともう一足延ばして、「青洲の里」に行ってきました。
時間と天気が許せばお墓参りもしたかったけど、今回は時間が遅いのでやめました。
学生時代の読書感想文で読んだ「華岡青洲の妻」を、懐かしく思い出しました。 
いや~、嫁姑問題は永遠なんだな、と思ったよね(笑)
今流行りの⁈マウンティング然り、女が集まると男には分からない火花が散るものです。・・・男って何も知らないくせに良い気なものよね~(笑)
   一本の木から、違う色の花がたくさん
少し迷ったけど、これまたせっかくだから、とフラワーヒルミュージアムの展示室と、春林軒に入ってみました。

  フラワーヒルミュージアムは、黒川紀章さんが蔓陀羅華(マンダラゲ)をモチーフに設計したんだって。
「日が暮れる前に、先に屋外の春林軒を見た方が良いですよ」と教えてもらったので、先に向かいました。 
住居兼診療所となっている敷地内には、弟子たちの学校や  、三病室という術後管理をする病室や  、その屋外に設置された 綺麗なろ過装置  。
  母屋には患者さんの待合室や、住居スペースなど、人形と共に内部が再現されています。
突然話し声が始まるし、リアルな人形が出てくるから、部屋を移動するたびにビビりまくってた私でした(笑)
だって、私しかいなかったんだもん 

いずれも内部写真が撮れなかったのですが、ミュージアムの展示室には遺品や関連資料が並んでて、個人的には超面白かった!
今使ってるような手術器具とかも、青洲が頼んで作らせていたり。
華岡青洲の考え方は、現代の医学とか科学に似た、理論立った規律と知識に基づいたものだったんだということが、肌身で感じることが出来る展示でした。
この時代に、今と同じこと、もしくは今よりも理想と自律は強いだろう、そういう行動をとった華岡青洲は、改めてすごい人だと思いました。
麻酔薬の確立にしたって、動物実験を繰り返し、最後は妻と母とで人体実験を行うことで、患者さんに使うことのできる薬を世に産み出すことが出来る。
それって、端的な話をするととても科学的で理論的で、現代の実験から臨床へ還元する 医学者科学者と同じことをしている。
本当にすごいことだと、今になって良く分かった次第です。
ここで観ることができて、良かったです。


 今日は良い事いっぱいしたわ~。
交差点の向こう側、梅の木かな。ふもとにぶちの猫ちゃんがトコトコ歩いてきて、去っていくのを見てました(笑)  
猫に縁のある一日だった。。。

 家に帰るまでが遠足です笑。
お腹減ったので、SAでイカ天つまみぐい。 
思ったほど渋滞に巻き込まれずにスムーズに帰れてラッキーでした。
はぁ~、毎回寄り道するから、33カ所までまだまだ遠いけどようやく10ヵ所になりました
和歌山まで車で行けることが分かり、kouはレベルが1アップした(笑)