山風景とデジタルコラボ+α                                   

コンテンツ作製のため、山風景等を素材にして様々な試みを綴ってみます。

ナゼこの時期なのでしょう?

2011年08月15日 | Weblog
SHIMODAっ子を熱くする。八幡さまの例大祭。
毎年かきいれどきの、8月14日、15日実施と決まっているようです。

それは、古式ゆかしき伝統によるものでしょうか?
しかし、ちょっと待った!

起源は今村伝四郎創設との言い伝えですから、1640年頃と思われます。
ってことはですよ、当然のごとく江戸期には旧暦に基づいて実施されていたはずです。


暦の話はややこしいですぞ。


で、知る範囲で薀蓄話をちょこっとしましょうか。

現在使用している西暦は、グレゴリオ暦と呼ばれるもの。
地球が太陽を一回りするのに365.2422日かかるため、四年に一度「閏日」を設けて366日とすることで調整を図るものです。
これが日本に導入されたのが、明治6年1月からのことになります。

それ以前は太陰太陽暦が使用されていて、太陰歴での月の周期(29.53日 新月から新月までの時間で、地球を一周する時間ではない)×12ヶ月=354.36日を元に、1年で11日に足りなくなった日数を、3年に一度(実際は19年に7度)閏月を挿入し、1年を13ヶ月とすることで補正していたものです。
しかも太陰太陽暦は幾度も改正(補正)がされ、最終的な天保歴に至っては、現在のグレゴリオ暦を凌ぐ精度の高い暦が完成していたのです。

さて、難しい話はさておいて、現在でも旧暦で実施していたら、8月15日が西暦だと何月何日だったかを10年遡って示しましょう。

2011/8/15→ 7/16
2010 々  7/6
2009 々  6/25
2008 々  7/15
2007 々  7/3
2006 々  7/22
2005 々  7/11
2004 々  6/30
2003 々  7/18
2002 々  7/7

この日程ですと、梅雨真っ只中に違いありませんね。

まあそれでも、盛夏よりもずっとましだったかもしれませんけど。
実際に西暦で祭典が実施され始めたのがいつからかは、未調査です。
当然の如く祭典日変更にあたっては、喧々諤々の論争があったことでしょう。
昭和23年には、黒船祭りと同時開催だったこともあるようです。

なにはともあれ、見学するほうも、当然担ぎ手だって、
地球温暖化による気温上昇で、この時期実施の祭典ではさぞかし大変だろうと思った外野の感想に過ぎませんが。