山風景とデジタルコラボ+α                                   

コンテンツ作製のため、山風景等を素材にして様々な試みを綴ってみます。

2011元旦 番外編 5.1サラウンド

2011年01月07日 | 情報
「伊豆の瞳」とも称される天城八丁池。
昭和天皇や今上天皇も、自らの足で訪れたこともある、伊豆が誇る名勝のひとつであります。
晴れた日ですと、池と富士山を重ねて眺望できる位置に展望台が設置されています。


展望台の様子です。


今日は空気が澄んでいますから、少し左へ目を移せば南アルプスまでもを確認できます。


さて、八丁池から南アルプスがどう見えるのか?
カシミールで検証(山座同定)してみました。
が、カシバードを八丁展望台から起動させ、いくら望遠処理をかけたところで、山名までは出力されません。
しからば、どうするか?
解決手法はこうです。
先ずはカシミール上で、八町池から悪沢岳あたりまで「測定」機能を使用して直線を引いてみます。
すると! 七面山、笊ヶ岳がほぼ直線上に重なっていることに気がつきますでしょう。
つまり、望遠の代わりに七面山頂上からカシバードを起動させれば良いわけです。


てなことで、いとも簡単に山座同定の完了です。


で最後に、標題の「5.1サラウンド」の意味するものとは何んぞや?の疑問にお答えしなければなりません。
答えはここにありますよ。

追加訂正
M氏より「どうしても」のコメントがありましたので、再検証してみました。
結論からもうしますと、ワタシの検証ミスでした。

再度、七面山からのカシバード起動です。
七面山の上空よりの鳥瞰図です。実際は、七面山からですら北岳の裾に隠れて甲斐駒は見えなかったのです。


正しい角度で見たものがこちらです。


で、正しい山座同定となります。

「伊豆の山々からは、甲斐駒や仙丈岳は見えない」が正解でした。
もしかすると、農鳥岳と間ノ岳は縦一で重なっていますから、農鳥の矢印線はもう少し右を指し示すのかもしれません。