森かずとしのワイワイ談話室

平和・人権・地球・子育て・教育・くらし・そしてまちを語る

原発震災に関わる二つの声明

2011-03-27 22:20:15 | これでいいのか金沢・日本そして世界
 社民党石川県連合の震災被災者救援街頭募金と街頭演説は、正午を挟んで二日目の行動を終えた。私は地元行動のため、武蔵が辻での街頭演説の後、その場を後にした。金額は私にはまだ分からないが、提供された市民の浄財は全国連合を通じ被災地住民に届けられる。追ってその報告が出来ると思う。

 刻々とその事態の深刻さが明らかになる福島第1原発の原発震災。タービン建家流出した水の汚染が信じ難い数値となっている。この原発震災に対し、二つの声明が政府に発せられている。コメント欄に転載する。

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ハイロアクションの声明 (森 かずとし)
2011-03-27 22:35:28
昨日、ハイロアクション福島原発40年実行委員会の呼びかけで、全国10箇所
(福島、栃木、山形、大阪、兵庫、石川、和歌山、岡山、山口、福岡)で記者会
見を行いました。
各地とも熱心な取材をうけました。
各地の皆様の温かいご支援なくしては実現しませんでした。心から感謝したします。
これからも、つながりつづけ、行動しつづけます。ありがとうございました。

【緊急声明】
 1971年3月、東京電力は、首都圏へ送る電気を作るため、福島の地で、原子力
発電を開始しました。以来40年間、私たちは、巨大な事故発生のリスク、放出さ
れ続ける放射能が環境と生物に与える影響、そして残される核のゴミなどについ
て、不安を抱えながら暮らしてきました。
 これまでたくさんの福島県民・国民が、原発の危険性について警鐘を鳴らし、
事故へのより根本的な対策と、情報の公開、県民への説明会の開催などを求め、
プルサーマルをはじめ、設計寿命を超えた老朽原発の酷使など、危険を増大する
ことに対して反対してきました。
 3月11日、危惧されていた原発の大事故が、現実のものとなってしまいました。
 原発震災発生から2週間、私たちは混乱と恐怖、故郷と生活を失いつつあるこ
とへの悲しみと憤りの中で、生き延びる道を探しています。この危機的状況にお
いて、以下のことを緊急に実現することを、国、自治体、および東京電力に対し
要望し、皆様のご協力を呼びかけます。
*1、子どもと妊婦の一刻も早い避難を実現してください。
* 放射能の影響を最も深刻に受けるのは、胎児と成長期の子どもたちです。未
来を担う世代の健康と生命を守るため、政府は、被曝の危険の高い地域から、一
刻も早く遠方へ安全に避難できるようにしてください。屋内退避を余儀なくされ
ている30キロ圏内および、すでに高い空間線量が計測されている地域、風下にな
りうる地域などを優先して、避難を実施してください。
*2、一層の被曝を避けるため、避難区域を拡大してください。
* 現在、避難区域は20キロ圏内に限定されていますが、すでに50キロ離れた福
島市内でも通常の400倍の線量が確認されるなど、放射能汚染は大きく広がって
います。しかし、政府からの避難指示がないため、多くの県民は学校や職場から
離れることができず、被爆の危険にさらされています。
 政府および自治体は、実際の放射能汚染の状況、気象条件、今後のより深刻な
放射能汚染のリスクなどを十分考慮し、抜本的に避難区域を拡大するよう求めます。
*3、安全圏への移動ができない住民の生活を支え、放射能の危険から身を守る
ための正しい情報と物資の提供を早急に実施してください。
* 避難するかとどまるかを選択するために必要な情報が十分にない、高齢や健
康上の理由で移動できない、移動できない家族を置いていけない、避難区域では
ないため職場を離れられない、そして愛する故郷とこれまで築き上げた生活のす
べてを置いていけない、等々の理由で、今も福島県内には、たくさんの県民が不
安を抱えながら暮らしています。
 今、私たちが必要としているのは、パニックを起こさないための不正確な情報
に基づいた「偽の安心」ではありません。正確かつ詳細な情報が必要です。ま
ず、外部被曝と内部被曝を明確に区別し、内部被曝の危険性についての正確な情
報を提供してください。水・大気・食物の放射能汚染に関して現在流されている
情報は、急性障害と晩発性障害、内部被曝と外部被曝を混同していることが多
く、これでは、私たちが自分の状況を適切に判断し行動選択することができませ
ん。また福島原発の状況のリアルタイムの情報、特にドライベントなど大規模な
放射性物質の拡散がある場合の予告、爆発のリスクに関する現実的な予測、そし
て詳細な気象情報とそれに基づく放射性物質の拡散のシュミレーションなどを、
県民および国民に伝えてください。
 また、遠方への避難ができない住民は今、正しい情報と生活に必要な物資が届
かず、孤立しています。こうした人々の安全が守られるよう、生活に必要な物資
と放射能被曝から最大限身を守るための正確な情報と防護用品を政府、県、東京
電力の責任において、確実に届けてください。
*4、福島原発10基は廃炉にしてください。
* 国と東京電力には、未来の世代も含めた県民と国民の健康と安全、そして国
土の保全を最優先に、この原発事故終息へ向けての全力の対応をお願いします。
 私たちは、このような悲劇を生み出す原子力発電所と共存することはできませ
ん。国と東京電力は、福島原発10基全てを、これ以上放射能汚染を拡散させない
方法で廃炉にし、永年にわたり責任をもって安全に管理することをお願いします。
*5、全国の原子力発電所および核関連施設の停止、国の原子力政策の抜本的見
直しをしてください。
* 次の巨大地震がいつどこにくるのかは分かりません。しかし、その日は確実
にやってきます。3月11日、私たちが経験した恐怖と「間に合わなかった」とい
う無念の想いを、他の地域の人々が再び経験することがあってはなりません。国
と電力会社、各自治体は、最新の知見と予防原則に基づき、一刻も早く今稼動中
の原子力発電所を停止し、最大限の原発震災防災対策を講じてください。
 国策として原子力発電、核燃サイクル政策を推進してきた国と東京電力ほか関
連事業者は、このような過酷事故を引き起こしたことに対し深く反省し、国民に
謝罪し、原子力政策の脱原子力への転換をもってその巨大な責任を少しでも果た
すことを望みます。
 今回の震災・津波・原発事故において、全国と世界の皆様からの温かいご支援
に心から感謝いたします。また現在も続く福島原発事故の鎮静化のために、生命
の危険を冒しながら必死の活動をされている方々へ最大の感謝を申し上げます。
 この原発震災によって払わされる多大な犠牲を無にしないために、全ての人々
がさらに何らかの行動を起こしてくださることをお願いします。
 全国のみなさん、私たちの故郷福島に起きている現実を、どうぞ注視し続けて
ください。放射能に県境も国境もありません。私たちと未来の世代の健康と生命
を第一に考えた選択をするために、正しい情報の公開と、必要な国・自治体の対
策を求める声をあげてください。
 核が引き起こす現実、この悲劇を引き起こした私たち社会の現実に、全ての人
々が直面することからしか、未来への希望は生まれません。
 震災・津波の被害を受けた東北各地の人々、そして放射能被爆の危険を共有す
る全国民、全世界の人々とともに、この厳しい現実から逃げることなく、被害を
最小限にとどめ、今後同様の過ちを犯すことのないよう、人類の勇気と叡智を結
集することを呼びかけます。
 2011年3月25日 ハイロアクション福島原発40年実行委員会
http://hairoaction.com <http://hairoaction.com/>

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グリーン・アクションと美浜の会の緊急声明 (森 かずとし)
2011-03-27 22:39:44
緊急声明(2011.3.23)
野菜、原乳、水、土壌で高濃度の放射能汚染
政府の避難政策の無策と「安全宣伝」によって
周辺の人々は避けることのできる被曝を強要されている
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
皆さまへ

野菜、原乳、水、土壌で
高濃度の放射能汚染が次から次に出てきています。

政府の避難政策の無策と「安全宣伝」によって、周辺の人々は避けることのできる被曝を強要されています。乳幼児や妊婦の避難を急がなければなりません。

グリーン・アクションと美浜の会は、下記の緊急声明を出し、
首相官邸にFAXで送りました。
http://www.jca.apc.org/mihama/
http://www.greenaction-japan.org/modules/jptop1/

皆さんからも、そして回りの人や知り合いの団体等からも声があがるようお願いします!
短いものでいいので、官邸に声を届けてください!
よろしくお願いします。

官邸FAX 03-3581-3883

--------------------------------------------------------------
緊急声明(2011.3.23)
野菜、原乳、水、土壌で高濃度の放射能汚染
政府の避難政策の無策と「安全宣伝」によって
周辺の人々は避けることのできる被曝を強要されている

◆20~30㎞圏内「屋内退避」のままの乳幼児と妊婦を即刻遠方に避難させよ
◆一層の被曝を避けるため、避難区域を抜本的に拡大せよ
◆内部被曝の危険、晩発性障害の危険(ガンや白血病など)を伝えない「直ちに人体に影響なし」の「安全宣伝」を撤回せよ

 福島第一原発の大事故によって、野菜、原乳、水、土壌で高濃度の汚染が次々と確認されている。福島県を始め近隣県の広範な地域で、ほうれん草、キャベツ、小松菜、ブロッコリー等々の野菜、原乳の汚染が確認されている。
 東京の水道水から放射性ヨウ素131が検出され(約200ベクレル/㍑)、都は「1才未満の乳児への使用は控えてほしい」と発表している。原発から約40㎞の福島県飯舘村の水道水からは制限値(300ベクレル/㎏)の3倍以上の965ベクレル/㎏が確認されている。

 同じ飯舘村では、土壌も高濃度に汚染されている。土壌から16万3000ベクレル/㎏の放射性セシウム137が検出された。セシウム137の半減期は約30年と長く、長期にわたって土壌を汚染し続ける。このセシウム汚染は、「チェルノブイリ原発事故時の原発から数十から150㎞地点の汚染に相当すると推定される」と報道されている。

このように高濃度の汚染が確認されている中、政府は野菜などに対し「出荷制限」、「摂取制限」を出しながらも、枝野官房長官は「一時的に食べても健康に影響はない。念のために出荷制限した」と繰り返している。政府がやっているのは、ただ一つ。汚染の状況と人々への健康影響を小さくみせることだけだ。避難命令を拡大することもなく、20~30㎞圏内で「屋内退避」のままの乳幼児や妊婦は置き去りにされている。もはや周辺の人々は、政府の避難政策の無策と「安全宣伝」によって、避けることのできる被曝を強要されている。

 テレビのキャスターは、今頃になって「直ちに人体に影響がないとはどういう意味ですか?」と専門家に問いかけ、専門家は「すぐに影響は出ないが、長期間汚染された水を飲むのは控えたほうがいい」とのみ語り、晩発性のガンや白血病などの人体影響をはっきりと語ろうとはしない。

政府は、直ちに20~30㎞圏内「屋内退避」のままの乳幼児と妊婦を遠方に避難させよ!
避難地域を抜本的に拡大せよ!
内部被曝の危険、晩発性障害の危険(ガンや白血病など)を伝えない「直ちに人体に影響なし」の「安全宣伝」を撤回すべきだ。

2011.3.23 21:30
グリーン・アクション 代表:アイリーン・美緒子・スミス
    
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 代表:小山英之
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