森かずとしのワイワイ談話室

平和・人権・地球・子育て・教育・くらし・そしてまちを語る

風雨の北アルプス裏銀座コースを歩く

2012-08-16 23:35:56 | Weblog
 硬い話題ばかりでなく、たまには私的な記事を書くようにとアドヴァイスがあった。8月12日から三日間夏休みを貰って、妻と二人北アルプスの裏銀座コースを登ってきた。私は、硬式野球部でグラウンドをはいずり回る学生生活だったので、山の専門家ではない。妻はワンダーフォーゲル部で、山の主みたいな人だった。彼女を水先ならぬ山先案内人に、私は屈強な荷物担ぎとして、山に登ることになった。それから33年。心境の変化か、今年は久しぶりに二泊三日の行程で裏銀座コースで、三俣蓮華岳に行ってみたくなった。裏銀座は、笠、双六、三俣蓮華、鷲羽、黒部五郎の各山岳が連なり、背景となる槍が岳、穂高連邦の眺望が素晴らしい、はずだった・・・。
 ところが、自然は、人間の都合の通りには動いてくれない。山の風雨に出会いに行ったような登山になってしまった。無事に戻れたことを良しとしなければ。(笑)

 12日は、新穂高の登山口近くのわさび平小屋に泊まって、翌日の強行軍に備えた。この日は、19:00就寝だった。この日の昼、途中から一緒になったご老人が73歳!一人でテントを担いでやってきた。しばらく話を交わしたが、山行きのトレーニングで足を痛めていて、それでも、去年途中で断念した笠が岳に登ると朝早く出かけていった。急峻な登山道で有名だ。無事登頂を果たしただろうか。 
 13日は、4:00に起き、朝食を済ませ5:00にのぼり始めた。30分ほどして雨が落ちてきた。カッパを着て、登っていくと、稜線近くに、お花畠が広がっていた。このわずかな期間にだけ一斉に花をつける。そのほとんどは草ではなく、木だ。厳しい環境ゆえ育たず、草のように見える。花は可憐だ。想像を絶する冬の寒さと雪の重みに耐える強い声明も、人が踏んだら命ははかなく消える。
 この13日は、双六岳から三俣蓮華岳を目指していたが、どんどん雨がひどくなり、ガスが出、風が強まってきた。もう昨日から全身ずぶぬれ状態だったので、しかたなく、双六山荘に避難した。思っても見ない12:00前に山荘入りだ。何もすることがない! オリンピックの閉会式の中継を見たり、山の本を眺めたりしたが、時間が全然進まない。こんな時間の流れに慣れていない自分だった。
 18:00就寝。大部屋雑魚寝だ。「布団一枚に人間一人」という恵まれた環境だったが、眠っては起き、眠っては起きの繰り返しだった。幅広い年齢層の女性登山愛好家がいかに増えているかも実感する小屋泊まりだった。
 14日は4:00に雨音を聞きながら、せめて双六岳だけでも山頂を踏んでおこうと、風雨の中双六岳の山頂に登ってきた。周りには、本来は槍が岳の勇姿がそびえているのだが、・・・。何も見えなかった・・。憧れの三俣蓮華は断念した。でも、登頂には自己満足だ。(笑) 頭も空っぽに出来た。

 中日は予定外の山小屋停滞になったが、6時間半の山行。三日目は、双六までの2時間の往復と下山6時間の行程だった。さすがに、腿から膝、ふくらはぎにかけての筋肉が痛い。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (愛&寿)
2012-08-19 16:13:48
そうなんです!硬い話題だと難しくコメントまでいかないんです(汗)それだけ先生の想いと共に奥深いのでしようね。。そんなわけで今回安心して読めました~(笑)。普段超忙しいだけに家でゆっくり・・というわけでなく山登りというパワーには驚きです。でも自己満足&頭もからっぽにできたということに時間の使い方を感じさせられました。またたま~に私的記事をお願いします(笑)
ところでもう耳には入ってるかと思いますが恒例の流しそうめんは今年縮小化とさせて頂きました。そうめんの他にうずら卵や羊羹やさくらんぼ等々流し笑いの渦の中利用者さんに心ゆくまでゆっくりゆっくり楽しんで頂きました。お腹がいっぱいで箸を置いていた方がすくうのが楽しくて立ち上がり覗き込むようにして再開など今まで見られなかった姿や声が聞け気づかされることが多かったです。また職員が食べる時は目を輝かせ母親の姿になつて流してくれたり・・でした。締めには皆で歌を歌い「来年も元気に参加するぞ~エイエイオ~!!」でした。
毎年来客も多くにぎやかでそれもまた良かったのですが今年もまた楽しい思い出が刻まれました。
返信する
呼んで下さい(笑) (森かずとし)
2012-08-20 07:38:49
いつも硬い話題で申し訳ありません。愛&寿さん、いつも投稿ありがとうございます。

流しそうめんは夏の風物詩ですね。利用者さんも楽しまれたでしょう。昨年は私もお邪魔しましたね。楽しかった。今年は、もう終わってしまわれたんですねえ・・。残念です。また呼んで下さいね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。