森かずとしのワイワイ談話室

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子どもの側に立つこととは・・・ 新竪まつり、学校お泊まり会から

2012-08-18 22:58:55 | 森かずとしの子育て・教育相談室
 17日金曜日午後から今日18日の昼にかけて、粟津温泉おびし荘で開催された県教組金沢支部執行委員会の合宿学習会に参加してきた。出身議員は特別執行委員でもある。彼らのほとんどは、各学校分会で学級担任をしながら、勤務時間外に組合の執行業務に当たる。一年交替で執行委員を務める彼らに、組合運動の原点、組織論、そして教育論の基礎を学び合う機会を毎年設けている。私も毎年参加し、語り合ってきた。組合運動の原点は、「教え子を再び戦場に送るな」。そこから導き出されるのは、反戦平和と人権確立、教育の自由の獲得である。当然ながら、労働組合は組合員を守る為に団結する。同時に、社会的責任を担う。伝統の格言「良き組合員は良き教師たれ」は、教育の担い手としての団結と子どもの側に立つことの宣言だ。私はこれに強く惹かれて教育労働運動を歩いて今日ある。
 現代っ子も組合員として参加している。時代状況は変わってきたが、いつも私の目に映る組合員は、まじめな教職員だ。私の子どものような世代の若い執行委員は、中学校部活動の指導に負われる日々の中で、子どもの悩みのシグナルを十分受け止めて来られたのか自問自答していた。長年組合運動を共に苦労してきた柚木県教組委員長は、講演の中で、子どもとの出会いから自分自身の至らなさを認識し、子どもから教えられてきたと語った。そのために、苦しい思いをもつ子どもの家庭に出向き、親子の生活全体から生きる願いや課題をくみ取ることを大切にせよと呼びかけた。いじめ問題という教育と育ちの課題を解決するには、そうした地道で地味な積み重ねを組織的に行うしか方法はない。大津市でのいじめ自殺事件では、それがどう実践されていたのか、非情に気になるのだ。
 私は、「大本営発表」のような国やマスメディアの情報を鵜呑みにせず、歴史に自ら学び、独自の見解をもち、仲間と共有する努力が運動と教育実践の基礎だと言わせてもらった。
 100人の一歩を大切にしてきた、石川県教組の伝統を彼らがまた担ってつないでいく。

 旧盆が過ぎ、街は夏の名残を心に刻む時期になってきた。新竪町商店街は、26年目の商店街祭りを開いた。昨年顔見知りになったNさんの店舗で、中学校時代の恩師と今年も再会できた。私が泉中学校野球部の時に、顧問としてノックを受けた先生でもある。商店街は、人同志ののつきあいを大切にしている。同時に、新しい担い手を呼び寄せている。商店街そのもののイメージが変わり始め、若い事業者が地域に根付いてきているという。地域の世話役活動をずっとやってきて、子どもの成長は地域の発展だと、今も子どもたちに慈しみの視線を送る自称「おっさん」の町会連合会長とはいつもフィーリングがぴたりとくる。この地をベースに、金沢の教育を変える人の輪を紡ぎ出したいと考えている。

 夜は、子どもたちの歓声の中に入れて貰った。中村町小学校PTAの夏のお泊まり会だ。父親サークル「行け!メンズクラブ IKE!members club」の仲間に入れて貰って、今年も夕食のカレーライスをほおばり、花火に歓声を上げ、3Dスクリーン天体ショーを楽しませて貰った。自分が家族に愛され、地域で目をかけられているという安心感が子どもを成長させる精神的な原動力になる。その原点を深く理解した父母やOBが、自分たちも楽しみながら、子どもの心に残る時間を創造している。

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