里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

年越しのための輪通しとしめ縄

2023年12月30日 | 暮らし

年越しのための輪通しとしめ縄を作りました。
昔、年越しの神事は大晦日に早朝から取りかかり飾り付けまでの全てをやるものとされていました。
父が亡くなってからは準備はできるだけ事前にやるようになり、簡素化したものもあります。
まずは若干手間の掛かる輪通し。
輪通しは、しめ縄を簡素化したものとされています。今、近隣で手作りしているお宅はないと思います。
父の作っていたものの真似で、改まって教わったわけではありません。
3本の藁を1回継ぎ足して綯い、このような輪を作ります。



この輪に五葉松、昆布そして干し柿の3種を挟み込みます。


五葉松は御用待つ昆布は喜こんぶだと思いますが、干し柿は分りません。
この時期我が家の重要な1品だったことから豊作祈願の印にしたのかもしれません。
そう言えば、正月に干し柿はかき入れるで商売では縁起が良いとテレビで報じていたのを思い出しました。
五葉松、昆布、干し柿を挟む位置は定めてはいません。
下げる紙を作ります。しめ縄に付ける紙垂(しで)を簡素化したものと思います。
昔は障子紙を切っていましたが、今は普通のA4版用紙を使っています。
1/4に切ります。


このように切り込みを入れます。


これが出来あがり。


これを6つ作ります。


この輪通しを大晦日に主要な所に飾ります。
次にしめ縄。
鎮守の神社の鳥居に付けるものです。これは講中代表をしている小生の役割です。
以前は、自分で綯っていました。
それが、祭典に用いる縄を購入することになったことから、合わせて年越しの縄も同じものに変えました。
縄綯いが下手なので、これは有り難かった。
安い細縄ですが、祭典用の手綯い風左より縄と言うもの。
小正月には取り外すのでそんなに立派なものでなくて良いのです
縄に下げる紙垂(しで)は5枚作ります。
以前はやはり障子紙を切っていましたが、今は普通のA4版用紙を半分に切ったものを用います。
宮司がA4版用紙を使っていると聞いたので、そうしています。これもずっと楽になりました。


これを二つ折りにし、このように切ります。


これを織り込み。


出来上り。


切り込みの幅と深さを調整すると趣が少し異なったものが出来ます。
これを5枚作り、縄に挟み込めばしめ縄の出来上がりです。


このしめ縄を大晦日に神社の鳥居に取り付けます。