里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「初夏の蔵王連峰」

2022年06月22日 | 水墨画:風景他
画仙紙 全紙1/3 

初夏の蔵王連峰を水墨画で描きました。
実は、これは以前、墨画会に出品するため描いたものですが、お蔵入りになった曰く付きです。
この季節のものなので、敢えてここに記録することにしました。
残雪を抱いた蔵王連峰。
この場所は南蔵王を望む絶景ポイントの一つと言えるでしょう
流れる川は阿武隈川支流の白石川、橋梁は東北新幹線、周囲は新緑。
前景が開けているため、雄大な蔵王連峰が迫ってくるような迫力を感じることができます。
水墨画では、前景は濃く、後景は薄く描くのがセオリーとされます。
しかし、それだと静かな風景となり、連峰の迫力が出ないので、敢えて濃くし、迫るような雰囲気を出そうとしました。
しかし、やはり違和感ありと指摘を受け、作品にはしませんでした。
今改めて見ると、全体的にメリハリに欠けるようです。やはり前景をあまり描かない方が無難なのかもしれません。
但し、必ずしもセオリー通りでなくても良いのではとは今でも思っています。