里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「カキツバタ」

2022年06月28日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3  

過日、多賀城跡あやめ園で色んなハナショウブを鑑賞してきました。
満開には早かったのですが、カキツバタも見ることが出来そうという期待もありました。
残念ながら、すでに遅く見ることは出来ませんでした。
元々植えられているのがほとんどハナショウブなので、無理なようです。
そこで、カキツバタをイメージし、水墨で描いてはみたもののどうだったか。
ハナショウブの中にもカキツバタをイメージ出来るものがありました。でもこれは勝手な想像と言うものです。
描き終ってみるとハナショウブの雰囲気になった感があるかも。
やはり実物をよく観察することが大事と分かります。ただ、はっきりしているのは花弁付け根の白い筋。
これがカキツバタの特徴と言います。そこを少し強調してみました。
カキツバタと言えば有名なのは尾形光琳の国宝「燕子花図」。
実物は見たことがないのですが、書物などにはよく出ています。花弁付け根の白い筋はどうなっているのでしょう。
アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ、違いを表現するのは容易でありません。