里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

遂に一力新棋聖誕生

2022年03月19日 | 暮らし
囲碁の最高棋戦棋聖戦の最終第7局が一昨日、昨日と行われ、一力九段が4勝3敗で勝利、念願の棋聖位を獲得しました。
へぼ碁を少々嗜む小生にとっても、これは記録に留めるべき大ニュース。
一力新棋聖は本県出身の若き24歳。
デビュー当時から陰ながら応援してきました。
これまでも度々タイトルを獲得してきましたが、井山五冠の厚い壁に何度も跳ね返され苦汁を飲まされてきました。
今回も3勝1敗とカド番に追い込みながら3勝3敗のタイに押し戻された時は、正直今回も難しいかと思ったものでした。
それが素人目にも堂々とした打ちぶり、会心の碁だったと感じました。
そして、この度本県を襲った大地震の報を胸に頑張った旨のコメントを聞き感銘を受けました。
これを機に一段の飛躍が期待され、一力時代の到来も予感させます。
一力新棋聖は当県の地方紙河北新報創業家の御曹司でもあり、現在は同社の記者としても活動しています。
連載も持っているらしいのですが、残念ながら我が家では購読していません。
今回の棋戦は読売新聞社主催ながら、最高タイトルの獲得をどう報じるのか興味津々。
急遽コンビニで求めてきました。
想像通り大々的に報道されていました。
さすがにトップは地震関連ですが。


一面に大きく掲載。


社会面には半ページが割かれています。


さらに県内版にも。


ところで、一力新棋聖は早碁では無類の強さを誇っています。
去る3月13日に放映されたNHKトーナメント戦の決勝にも進出。
対戦相手は元名人の高尾九段。これには困った。
小生は高尾九段のファンでもあるのです。高尾九段のブログを愛読しています。
どちらにも勝たせたいという心境ながら勝負の世界は非情。
但し、高尾九段はこの棋戦でまだ優勝しておらず、今回は少しだけ高尾九段に肩入れして応援。
結果は僅か半目差で一力新棋聖の2年連続優勝でした。
両者に大拍手です。感動しました。
激震後には雪から雨。ドカ雪は免れたものの今度は強風。
自然は容赦してくれません。後始末で少々へこんでいたところでしたが、元気を頂きました。









水墨画「グロリオサ」

2022年03月19日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3 

コロナ禍の中の地震禍。
少しでも明るい画と思いました。少し前に描いたものです。
グロリオサと言う花を知ったのは30年以上前になるでしょうか。
祭事に立ち会った際、アレンジされた花の中で、一段と華やかを引き立てていました。
鮮やかで一風変わったその姿は否が応でも興味を引きます。
花に詳しい先輩がグロリオッサと教えてくれました。以来、ずっとグロリオッサと思っていました。
これは小生の聞き間違いなのか、外来種のための発音の問題なのか。
当時は珍しい印象でしたが、今では大概の方が名前は知らないまでもよく見かける馴染みの洋花になっています。
水墨画をやるようになり、グロリオサはしばしば画題に取り上げられます。
花も葉も特徴的で華やかな姿が、画題になりやすいからでしょう。
グロリオサが実際作られているのを見たことはありません。
球根が強い毒性を持ち、死亡事故も発生しているというから驚きです。