里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年もいよいよ米作りが始まる

2022年03月22日 | 田んぼ

今年もいよいよ米作りが始まります。
種籾を消毒し水漬けを開始しました。
毎年のことながら、少々の緊張感があります。
今年は、目前にして大地震から降雪、強風と出だしから縁起が良くない。
米は野菜のように簡単には播き直しがききません。失敗は許されないのです。
品種は「ひとめぼれ」1品種。


残念ながら、かつてのように何品種か作るというわけには行かなくなりました。
現在は刈り取り作業を委託しているため、我が家の規模では1品種しかできないのです。
昨日、朝から 塩水選をした後、種籾を4つの網袋に分けました。
今の種籾はよく精選されています。塩水選でも浮く籾はわずかです。


種籾消毒に使う薬剤はテクリードCフロアブル。

ごく一般的な薬剤ですが、安定した効果があります。
200倍液に24時間浸漬します。


処理完了です。


引き上げた直後は薬液が滴り落ちるので、しばらくの間置いて液を切ります。


その後、風乾します。
風乾は必ずしも必要ないのですが、薬剤を定着させるため昔からやっています。
すぐ水漬けすると水が汚れてしまうことも風乾している理由の一つ。
風乾は、一輪車に乗せたまま、日陰で数時間行っています。


水漬け開始です。


水漬け期間の目安は2週間。
「ひとめぼれ」は発芽しにくいので水漬け期間は長めにする必要があります。
最初の3~4日は水を交換せず、種籾消毒の効果を安定させます。


その後は2、3日ごとに水を交換します。
米の価格は低迷、有り難みがなくなったとは言え、当地方では未だ米は別格といった感覚があります。
何といっても主食ですから、腐っても鯛と言ったところでしょうか。
しかし、我が家のような小規模栽培では採算に合いません。
いつまで続くか、自らの米作りに多少の拘りのある少数の高齢者が頑張っていると言うのが現状です。