里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年の我が家のお盆

2021年08月14日 | 暮らし

この辺りのお盆は、普通13日から16日まで。
昔から今日14日が墓参りの習わしです。
我が家では、例年早朝にお参りしていました。
が、本降りの天気予報だったことから昨日午後に前倒ししてお参りしました。


周りを見ると、すでにお参りを済ませたと思われるお墓も相当数あるようでした。
昔は花竹を作り、相互のお墓に上げ合う風習がありました。
これは負担が大きく、しばらく前になくなりました。
今や、昔ながらの風習を続けること自体、物理的にも難しい時代になっています。
盆の入りの昨日夜は、盆提灯に灯りを灯しました。


昔から迎え火は焚きません。
我が家の菩提寺は浄土真宗本願寺派のお寺さんです。
お盆というと先祖の霊をお迎えする習わしと考えるのが一般的。
しかし、浄土真宗では往生即成仏の教えのため故人が霊になるという概念がありません。
ですから、お盆に先祖の霊が帰るということではないのです。
お盆を機に、ご先祖に感謝しつつ阿弥陀様を拝むと言うことになるでしょうか。
もっとも、小生も以前から知っていたわけではなく、長く世話人を仰せつかり、ようやく近年少しだけ分ってきたといったところです。
盆棚は改めて作らず、ご飯、お萩、お菓子などのお供え物をします。


昔は、精霊馬等の飾りものはしないものの盆棚を設けていました。
ただ、今でも盆提灯は飾っています。
この辺りでは、昔から、親戚間で初盆の折りに盆提灯を送る風習があります。
もう20年以上経ちますが、両親が亡くなった際も複数頂きました。
今は当時と生活環境が変化しており、こちらからは「御提灯代」として現金を送っています。
我が家はスペースもあるので、立て型の盆提灯を二つ置いています。
かつては、吊すタイプの提灯もいくつか飾ったものでした。
昔は、迎え火を焚く代わりに提灯に灯りを灯すのかと思っていましたが、それは誤解でした。
例年、盆中にはご住職がお参りくださいます。コロナ禍中の今年はどうなるのか。