里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年の米作り緊張してスタート

2019年03月21日 | 田んぼ

 種籾の水漬けを始めました。
 わずかばかりの米作りですが、今年最初に種籾に手を付けると、何となく緊張します。
 これは、米に他の作物とは違う何かしら一種独特のものがあるからでしょうか。大げさに言うと瑞穂の国の日本人としての神聖なもの、あるいは農村に住む人間にとっての根本をなすもの、といった感覚でしょうか。しかし、今や農村に住みながら種籾に触れる人間の方がわずかですから、そんな感覚は時代錯誤と一笑に付されるかもしれません。
 米は国民一人当たり1俵も消費されない時代となり、水田は米を作らない面積が大幅に増え、その位置づけも大きく低下しているのですが、主食としての米の地位が変わることはないでしょう。
 私自身にとっても、歳を重ねるに従い負担に感じることが多くなっているのですが、やはり今年の米作りも失敗は許されないという緊張感は変わりません。

 昨日、塩水選をした後、種籾消毒を1昼夜行いました。
 今は種籾の精選技術が素晴らしく、浮く籾はごくわずかです。消毒はごく普通の化学農薬で24時間処理です。 

1昼夜経った状態です。



 引き上げた後、薬液が滴らなくなるまで、このようにしておきます。



 薬剤仕様によると、直ちに水漬けを開始してもいいのですが、私の場合、作業の段取りもあって短時間ですが風乾しています。一輪車に乗せたまま陰干しします。



 ちょうど、この間、彼岸の中日で墓参りやら、集落の念仏講なるものに出席しました。

 水漬け開始です。期間は2週間が目安です。



 今は刈り取り作業を委託している関係があって、品種は「ひとめぼれ」1品種のみ。かつては3~4品種作っていたので、他の品種も作ってみたいとは思うのですが、やむを得ないです。「ひとめぼれ」は発芽しにくいので水漬け期間は長めが良いとされています。

 種籾消毒の効果を確実にするため、最初の3~4日は水交換しません。