そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

四国の旅 はじめに

2012年04月27日 | 2011年四国の旅-1
45日間 四国の旅の記録

四国の旅 はじめに

約3年ぶりの更新です。2011年10月から11月にかけて、四国を歩いてきましたので、遅ればせながら、しばらくその時の記録を書いてみます。
前回の日本海側徒歩縦断(2008年4~7月)ののち、次の目標を太平洋側の縦断と決め、旅費の積み立てとルート研究を計画していました。ところが、私的には思いがけない母の入退院と介護、そして看取りといろいろあり、さらに社会的には悲惨な東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故もあって、現在計画は中断のままです。その代わりというわけではないのですが、供養の真似事をかねて、また、前回の旅の終わり近く、北海道の初山別村から天塩町へ向かう途中(徒歩の旅87日目)でお会いした埼玉の男性から、「四国の旅はいいよ。ぜひ行きなさい」と言われたことなども思い出し、四国八十八ヶ所を歩いてみることにしました。

四国を旅するにあたり、事前の準備として、以下のことをしました。

① へんろみち保存協力会から、『四国遍路ひとり歩き同行二人』(地図編・解説編)を購入した。ただし携行したのは地図編のみである。
② 装備は前回の縦断とほぼ同じ内容だが、衣類などの数を減らした(約13kg)。防寒のため、シラフカバーをやめてダウンのシラフにした。靴は、ミズノのLD40II SWを使用。
③ 巡拝用品は、白衣、経本、納札をインターネットで購入(金剛杖と菅笠はかさばるので現地で買うこととし、歩き通すことを第一にして、その他の参拝用品は省略することにした。そもそも信仰心とは無縁なわが身としては参拝用品の着用ははなはだ妙な気持ちだが、よそ様の土地へ行く以上、先方に対し失礼があってはならないと思った次第)。
④ 宿泊は、前回同様に宿と野宿の併用とし、インターネットで野宿地などを少し調べた。食事も同様に、宿の食事のほかは、コンビニなどで調達することにし、自炊はしなかった。
⑤ その他に、『四国遍路ひとり歩き同行二人』(解説編)および以下の本を読んでおおまかなイメージを得た。
浅井證善著『はじめての「四国遍路88ヶ所巡り」入門』(セルバ出版)
家田荘子著『四国八十八カ所つなぎ遍路 』 (ベスト新書)
ホーボージュン&BE-PAL編集部編 『四国お遍路バックパッキング』(小学館)
⑥ 予算は、一応20万円とした。

・・・ということで、さて「お四国」へ出発。