そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

徒歩の旅 第56日 新発田市 丸井旅館へ

2009年05月02日 | 2008年日本海側の旅
6月5日(木) 晴のち雨 (越前浜防風林内~新潟県・新発田市 「丸井旅館」)



3時過ぎ起床、前夜は早々と眠ってしまったので今日は睡眠十分。暗い中で、朝食をとり、テントを撤収する。予報では天気は下り坂ということで行動を急ぐ。
4時05分、出発。天候の悪化を予測させるかに朝焼けの空に燃えるような色の雲たなびいている。




4時15分、単調に続く国道402号線を東へ向かってひたすら歩く。


4時25分、四ツ郷屋(よつごうや)海水浴場へと続く交差点を通過し、現在地を確認する。
予想地点とさほどは違ってはおらず。
その後、一時佐渡島が松林の切れ目から望めるも、それ以外のところでは防風林にさえぎられて海もほとんど見えない。
5時30分、新川にかかる往来橋を渡り、402号線からそれて、新川沿いをJR越後線の内野駅方面に向かう。
5時55分、内野駅を通り、「西大通り」の方の国道116号線に出る。
6時05分~20分、コンビニで買い物と食事。牛乳、カツ弁当、おにぎり2個。コンビニ先の広場で、結露したテントを乾かし、「新潟西バイパス」の方の国道116号線の方面に向かう。
この時点までは、距離からいって、今夜の泊まりは「道の駅 豊栄」のつもりでいたが、直後に事前調査の不十分さを思い知らされることになる。
7時、新通ICへ着いてみると、新潟西バイパスは自動車専用道路で、歩行者は通行不可との表示板がある。
結局、元来た道をとぼとぼと引き返す。この間に40分ほどのロスタイム。
さらに、これでは新潟西バイパスの延長にある新新バイパスの「道の駅 豊栄」は使用できないだろうと一人合点。使用できないとすると、さて今夜は何処に泊まろうかと考えながら歩く(実際には道の駅へ通じる他の道路があり使用可能だったようだ)。
ともあれ、先ほど通過した西大通りへ戻り、坂井交差点で右折、県道16号線を新潟駅の方に向かって行くことにする。
小学生が通学してくる商店街の通りを、
7時55分にJR越後線の寺尾駅の傍、
8時25分に小針駅の傍を過ぎ、
8時35分~45分、青山水道公園で小休止。
おにぎりを頬張りつつ、今日のこれからの行動について作戦を練る。
宿泊は、新潟駅近辺ではあまりに近すぎるので、降雨との兼ね合いだが出来るだけ前進し、日本海側の公園かさもなければ新発田駅あたりでも、という暫定的結論に。
9時10分、信濃川の関屋分水路にかかる関屋大橋を渡る。




こちらは信濃川本流。分水されても信濃川は日本一の大河である。


新潟駅方面を目指して、整備されて公園になっている河川敷に沿って行く。


信濃川の鉄橋を行く越後線。


土手は爽やかで、ウォーキングをする人、ジョギングをする人、犬と散歩する人などが何人もいる。また、遠くには雪が白く鮮やかな懐かしい飯豊連峰も一部望まれる。飯豊全山縦走をしたのは9年前の秋口だった、などと思い出しながら。あの時飯豊本山のテント場で見た満天の星空と人工衛星は忘れられない。
こちらは昭和大橋。1964年6月16日の新潟地震で、架け替え後15日にして落橋。その後改修して現在に至る。


10時05分、さらに河川敷を行き、萬代橋の手前で管理の人と話す。彼の話では、新潟地震のときにも、他の橋が壊れたのに萬代橋はびくともしなかったとのこと。




10時15分、6連アーチの姿が美しい萬代橋を渡る。


振り返って見る。


萬代橋の「橋側灯」の説明。


ビル街を通り抜け、国道113号線を行こうとするも、
10時分40、万国橋を渡ったところでついに雨が降りだす。雨具、ザックカバー着用。
雨はその後、夕方まで降ったり止んだりの天気となる。
11時15分、コンビニで今夜と明朝の食料などを買い込む。牛乳、飲むヨーグルト、おにぎり4個、食パン、ハム、ピーナッツ。ヨーグルトだけその場で飲み出発。
左折し、県道3号線を行くことにする。
12時30分、ワークショップで5本指靴下4足セットを買う。穴が開いてしまったこと、5本指は指と指との間のマメ防止に有効であること等々。
レジで、たまたま鹿児島から北海道まで歩いているという話になったところ、レジ嬢や他の女店員たちが感激し、タオルや軍手をおまけにくれた上、口々に「気をつけて」「頑張って」と5人総出で激励。うら若き女性たちの黄色い声援で見送られるということは、はなはだもって結構なことでございます。
13時20分~40分、阿賀野川に架かる泰平橋を渡り、小休止。
阿賀野川はとにかく桁違いに川幅が広く、川幅について言えばこれまで渡った中で一番ではなかろうか。とにかく感動するくらいに広い。かつて何度か沢登りをした只見川はこの川の上流である。


さらに県道3号線をどんどん進み、
14時50分、内島見(うちしまみ)東の交差点を通過。
15時10分、新発田市に入る。今夜の降雨量を想定し、新発田駅前の旅館に泊まることに決定。急遽電話で予約をする。
後は、宿まで飯豊山脈を正面にみつつ一気に行く。時々見える山塊は南部がガスに覆われてしまっている。
高速の日本海東北自動車道の下をくぐり、
16時20分、市街地を新発田駅方面に向かう。


再び雨が降り出してくる中を、市周辺の量販店などが並ぶ地域を抜け、さらに駅前商店街を抜けて、JR新発田駅に出る。
17時20分、雨の中、ようやくにして「丸井旅館」に着き、ともあれ13時間行動を終える。宿泊料6615円。
今日は、長距離であったこと、事前調査が不十分で道路や道の駅の利用が不確かであったこと、行動方針が一定しなかったことなど、反省点の多い一日である。

経費  8,993円(宿泊料前払い) 累計  212,446円
歩数  71,921歩          累計  2,692,846歩
距離  53km             累計  1,776km


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