ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト

NGO ひろしま市民によるカザフスタン共和国旧ソ連核実験場周辺住民(核被害者)への支援・交流

広報2007Spring【報道特集号】

2007-02-25 22:05:09 | 広報誌

2007 Spring                       No. 13
ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト
〒733-0822 広島市西区庚午中2-19-10
TEL/FAX 082-274-1634 
E-Mail: mashenka@fancy.ocn.ne.jp
http://hiroshima.cool.ne.jp/kazakhstan/
http://blog.goo.ne.jp/kazakhstan

【報道特集号】
「セミパラ支援、広島で報告会」
旧ソ連の核実験場があったカザフスタン・セミパラチンスクや周辺で今年8月、医療支援活動をした市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」が25日、広島市南区の市留学生会館で帰国報告会を開いた。8月14―25日に現地に滞在した医師や学生ら計7人のうち、済生会広島病院(坂町)の野宗義博医師は、実験場近くや郊外の7つの町の住民計117人に実施した血液や甲状腺検査の内容を紹介した。
【中国新聞2006.11.26掲載】

「広島の若者セミパラ学ぶ」
旧ソ連最大の核実験場があったセミパラチンスクの現状を知ろうと、広島市内の若者が、来日中の留学生や医師を招いて学習会を開設した。核実験開始から60年となる2009年まで、被害の実態やカザフスタンの歴史、文化について学ぶ。第1回の学習会には、大学生や高校生約10人が参加。医師らが核爆発の衝撃でできた湖などを撮影した写真を紹介した。夏にはセミパラチンスクへの見学ツアーも計画している。
【写真説明】写真を見ながらセミパラチンスクの現状について話し合う学習会のメンバー
【中国新聞webニュース 2007.2.4掲載】

「カザフの留学生が母校を再訪」 
旧ソ連最大の核実験場があったカザフスタン・セミパラチンスクから山陽女学園高(廿日市市)に、2000年春から1年間留学していたアケルケ・スルタノバさん(23)が26日、同校を再訪した。勉強した日本語を生かしカザフスタンの日本大使館に勤務していることなどを報告した。スルタノバさんは核実験被害者を支援する市民団体が受け入れる留学生の1期生。スルタノバさんは学生寮なども訪ね、再会を喜び合った。
【写真説明】旧知の先生と留学生時代の思い出話に花を咲かせるスルタノバさん(中央)
【中国新聞webニュース2006.12.27掲載】

第8期留学生の滞在記録  
(中国新聞はじめ各種メディアに取り上げられたものから一部を紹介します。)
カザフスタンからの留学生 マディナ・サディコワさん(ジュニアライター)
 《 席譲る優しさから始まる 》
それぞれの歌にはストーリーがあります。国籍や言葉は違っても、聴きながら、それを想像できるのは世界のどこでも同じです。人をつなぐことができるのが歌の長所。だから「ねがい」の歌詞を作る人の大きな輪は、地域、国、世界へ広がっていくのだと思います。私はカザフスタンで日本語を二年間勉強し、昨年四月に広島へ来て、山陽女学園高に留学しています。私の国にある都市セミパラチンスクではかつて、旧ソ連により何度も核実験が繰り返されました。広島の人たちはセミパラチンスクを訪れ、被ばく者検診など医療支援をしてくれます。私のように留学生を招いたりもしてくれています。 カザフスタンにいる時、日本のことは調べ尽くしたつもりでした。来日して人とふれあい、文化だけではなく命や人生、人間関係をより深く考えるようになりました。広島に滞在したことで、平和に対する思いが強くなったのです。 広島で被爆者に会い、話を聞いて、原爆の恐ろしさと平和の大切さが分かりました。印象的だったのは昨年八月六日の平和記念式典に出席したことです。大勢の人が、集まり祈っている姿に心を動かされました。平和のためにはみんなで力を合わせること。それは、だれにでもできることです。ジュニアライターとして「ねがい」の取材を終え、そんな気持ちを込め歌詞を作りました。自分が平和のために何かできると思ったら、最初のステップです。困っている人にできることは何なのか考え、行動することはその人たちにも、自分自身にとっても、大切なことです。私たちは若いけれど、できることはいっぱいあります。例えば電車、バスの中でお年寄りに席を譲ること。学校でしっかり学ぶこと。そして周囲の人の助言を聞くことです。席を譲ることは小さいことかもしれません。でも、ここから小さい愛が生まれ、育つと思うのです。私は三月にカザフスタンへ帰りますが、母国語でも歌詞を作ろうと思っています。皆さんも「ねがい」の五番を作りませんか。そして、笑顔で歌ってみましょう!
      ※サディコワさんの歌詞
私たちが相手の 話を聞いて 理解しあえば けんかがなくなる
自分でできること すこしずつやれば この世界の悪いこと 変わるだろう
(高1・マディナ・サディコワ)
【中国新聞掲載2007.1.29掲載】

[今後の予定]
①留学生合同送別会  
会費:一般1000円、学生500円(軽食有)
日時:平成19年2月25日(日)12:00~14:00
会場:広島市留学生会館 2階ホール 
    〒732-0806 広島市南区西荒神町1番1号 
    TEL:(082)568-5931
会場準備等の都合がございますので、ご参加の方は2月20日(火)までに下記までご連絡ください。または下記出欠票にご記入の上FAXもしくはメールしてください。
申し込み先:
  ヒロセミ: 小畠(TEL/FAX 546-0234)または
        橋村(TEL/FAX 274-1634)mmashenka@fancy.ocn.ne.jp
  アジアの花たば: 小川(TEL/FAX 231—3777)
②マディナ帰国    3月8日(木)11:30広島空港国際線ロビー集合
③第9期留学生来日  4月6日(金)10:30ヒロシマ空港到着予定
               5月3日(木)フラワーフェスティバルステージ出演予定
④第10次医療支援関係 日程案 9月24日から10月1日
⑤旧ソ連核実験60周年2009年へ向けて本年度は次のような取り組みを計画しています。 
  スタディツアー(第1ページの新聞引用記事参照) 日程案 8月16日~8月23日
  はだしのゲン ミュージカル公演  
                  8月10日 広島,10月 ロシア(公演協力予定)

[ドンブラ教室] 
カザフスタンの被曝(ひばく)者支援などに取り組む広島の市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」のメンバーら8人が、同国の民族楽器ドンブラの練習に励んでいる。ドンブラは琵琶に似た形の2弦の楽器。メンバーは、土産でもらったのをきっかけに約2年前から練習を始めた。2月25日、広島市南区の市留学生会館である留学生の合同送別会で、ロシア民謡「カチューシャ」など3曲を披露する。
【中国新聞夕刊‘07.01.29】
ドンブラ教室を通して学ぶことの楽しさ(小畠)
今日、教育再生を声高々に伝えているメディアではありますが、私自身は初めての楽器ドンブラを習うに際して多くの学びに関する発見がありました。それは個人の能力の差です。考えてみれば、現在生きている、全ての人々の遺伝子は生命誕生以来30数億年引き継がれてきているわけですから、このDNAの潜在能力のほうが遥かに大きいわけです。ですから、この30数億年の生き方の差を認めることが大前提なのだと思います。つまり、学ぶ楽しさは、それぞれの分野で生徒同士が教え教わることにより体験できていることであり、決して早く一人だけ抜け出て優越感に浸っているそれとは比べられないほど楽しいものです。私自身も決して最初から弾けたわけではなく、初代先生アイヌラに申し訳なさを感じながらも、楽器に触れるのは教室の中だけの日々が続きました。けれども上手い人に拍手を送り、そして教わりマイペースで少しずつ前に進む、その結果、最初よりずっと上手くなっている自分に気づく。これは2代目の先生マディナの明るい性格によること大ですが。同時に旧ソ連の残した、生徒同士が教えあう伝統の遺産を再認識させられる結果となりました。改めて日本の教育の窮屈さを感じずにはいれません。あまりに先を急ぎすぎて、消化不良になっていることさえ気が付かないで、まだ詰め込もうとしている受験競争、反対に死に対しては急ぎませんとは、つまりはこの世に長く居たいのならば、何事もスローライフが一番で、急ぐことは死に急ぐことに他ならないのではないでしょうか?何とも見えないデータ30億年を考えれば見えている現在のなんと短いことか!!けれども世界の人口60億人を考えれば各人の1年の合算は大きいですね!一人ひとりが何を目指して動いていくかが重要ですね、平和の方向へ!

[寄付金有難うございました!!!]
H18.12.19 広島友の会 様                 50,000円
H18.12.29 相模友の会 様                 20,000円
H18.12.30 カトリック広島司教区平和実行委員会 様  100,000円
個人寄付につきましては、公表の有無の意思確認をしておりませんので今回は掲載を見送らせていただきました。