ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト

NGO ひろしま市民によるカザフスタン共和国旧ソ連核実験場周辺住民(核被害者)への支援・交流

カザフスタンテレビのクルー広島取材(中国新聞記事より)

2013-09-23 10:02:57 | Weblog
13年8月26日

 旧ソ連時代に繰り返された核実験で多くの被曝(ひばく)者を生んだカザフスタンの国営テレビのスタッフが、被爆地広島を取材のため訪れた。核兵器廃絶を訴える約25分のドキュメンタリー番組を制作。国内にあった旧ソ連最大のセミパラチンスク核実験場の閉鎖が宣言された29日に合わせて放送する。(増田咲子)

 プロデューサーのイエルキン・バイガブルウルさん(41)ら3人。在日大使館書記官の通訳で、カザフスタンから20人の留学生を受け入れてきた山陽女学園(廿日市市)の石田孝樹理事長(65)らにインタビューし、広島市中区の平和記念公園や原爆資料館も取材した。

 石田理事長には、留学生支援の経緯などを質問。石田理事長は「カザフスタンの核兵器廃絶に向けた動きを心強く思う。留学生受け入れを通して平和への貢献ができれば」と答えていた。

 被曝者への医療支援を続ける市民団体ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクトの平岡敬名誉会長(85)にも取材。平岡氏は「次世代に(核被害の)体験を引き継ぎ、カザフスタンと日本の若者が交流することが大事だ」と話していた。

 セミパラチンスク核実験場近くの村出身というバイガブルウルさんは「ヒロシマとカザフスタンは、原爆と核実験という同じ核被害を受けたつながりがある。反核の輪を世界に広げたい」と番組に込めた思いを語った。

 広島での取材は、国を挙げて核兵器廃絶を目指すカザフスタンの取り組みを取り上げる番組の中に盛り込む予定。スタッフは12~15日、日本を訪れた。

(2013年8月26日朝刊掲載)

甲状腺検診無料  武市先生 中国新聞掲載記事より

2013-09-16 09:49:12 | Weblog
13年9月13日

 広島市南区で甲状腺クリニックを開業する武市宣雄さん(69)は福島第1原発事故後、福島県など被災地の子どもの甲状腺検診を無料で続けている。診察した子どもは200人を超えた。被爆者や旧ソ連のチェルノブイリ原発事故での被災者を長年診てきた経験を基に、「ヒロシマの医師としてフクシマの被災者の役に立ちたい」と力を注ぐ。(鈴中直美)
 2011年末に無料検診を始めた。首を触診や超音波診断装置(エコー)などで調べる。通常なら6千~7千円の自己負担が必要になる。
 ことし8月末までに、福島や宮城、関東地方などで被災した0~20歳の201人が、被災地や避難先からクリニックに訪れた。これまで甲状腺がんは見つかっていないという。
 福島県は県民健康管理調査で、震災当時18歳以下の約36万人を対象に甲状腺を調べ、これまでに18人が甲状腺がんと診断された。放射線との因果関係は解明されていないが、知識が少なく不安を抱えた家族は多い。
 福島県郡山市の酒井純子さん(36)は8月中旬、夏休みに広島のボランティアに招かれた機会を利用し、長男希空(まそら)君(10)を連れて、武市さんのクリニックを訪ねた。福島県の県民健康管理調査では、2次検査の必要はないと判定された。「専門医にも診てもらったが、『大丈夫』と言うだけで十分な説明がなく、安心できなかった」と振り返る。武市さんに会い、「気掛かりなことにしっかり答えてもらった。がんの恐れはない状態だとよく分かった」と話す。
 武市さんはチェルノブイリ原発事故の後、現地の汚染地や旧ソ連の核実験場だったカザフスタンなどを度々訪ね、検診や手術、医師の指導に努めてきた。
 甲状腺の手術をした患者は、11年までの10年間で千人に達した。武市さんは「チェルノブイリでは事故の4年後から子どもの甲状腺がんが増えた。放射性ヨウ素の放出量が福島よりずっと多いチェルノブイリとは事情が違うが、長期的に見守っていきたい」と話している。

甲状腺がん
 甲状腺は喉にあり、食べ物をエネルギーに換える甲状腺ホルモンを分泌する。子どもの成長には特に重要。原発事故で放出された放射性ヨウ素は、体内に入ると甲状腺にたまりやすくがんを引き起こす可能性がある。早期発見で適切な治療や摘出手術を受ければ死亡する危険性は低い。

(2013年9月13日朝刊掲載)


2013年 カザフスタン訪問 現地メディア記事

2013-09-11 10:51:53 | Weblog
8月23日から8月31日の日程でカザフスタン訪問 セメイ市にて事業を実施また行事に参加しました。
○第22回ポリゴン閉鎖慰霊祭と平和希求式典
○セメイ大学創立60周年記念行事
○第9回国際会議「環境・放射線・健康」
○小児病棟への医薬品贈呈
○癌センターでの講義と手術等の実施
○次期留学生選考
○その他

現地メディア訪問紹介

カザフ国立テレビ(難アクセス)
http://www.khabar.kz/kz/view/news_politic/page_31728_yadrosyz-alem-zhahandyk-kauipsizdiktin-kepili#page

セメイ新聞の写真記事

http://vsemee.kz/novosti-v-semee/2013/august/30/v-semee-proshli-meropriyatiya-posvyashhennye-22-godovshhine-zakrytiya-yadernykh-ispytanij-na-semipalatinskom-ispytatelnom-yadernom-poligone.html

http://altaynews.kz/14716-v-semee-proshli-antiyadernye-meropriyatiya.html